Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

出張前日

2008年05月09日 | トンボ


出張の前の日となると、どこかに出かけておかないと損・・・みたいな気分になる。
天気は微妙だったが、昼から晴れることを期待してフィールドへ。

今年は早めに水入れをはじめた水田もちらほら見られる。
休耕田の草地には、ボチボチハラビロトンボが姿を見せている。



ハラビロの♂は粉をふく前の真っ黒な状態が好きだ。
真っ黒な個体を目にすることは多くないので、粉をふくまでに時間は大してかからないのだろう。



山間渓流は、ゴールデンウイークを過ぎて祭りの後・・・といった感じ。
時々、舗装道路の上にサナエの姿を見かけるものの、流れ周辺にはかつてのにぎわいは既にない。



ここ数年この辺では、春のサナエの羽化も早く、あまりこの時期までずれ込むこともないようだ。



サナエの姿もないので、目についた虫を写してみる。ストロボを弱めにあてたが、
うまく光沢が出てくれた。



産卵に訪れるムカシトンボを期待するが、気温は下がるばかりで、結局成果はなく
帰途につく。



欲求不満になったので、途中に立ち寄ってウスバシロを見る。
大体が止まりそうで止まらない感じの緩やかな飛翔をしていたが、
この個体は昼寝中だったようだ。しかし近づくに連れ、触角やら頭やらを動かしはじめ、
もう一枚撮ろうとする前に飛び立ってしまった。



河原を覗くと、なかなかお目にかかれない集団吸水が目に入った。



カラスアゲハとミヤマカラスアゲハの混合集団だった。
春型はやはり美しい。♂の色彩も何だか女性的な感じだ。



カラスに求愛する黒いアゲハがいた。場所柄オナガ?と思ったら、クロアゲハだった。
結構しつこく求愛していた。カラスも♂だったが、クロアゲハが近づくと妙に意識して
迷惑そうにしていた。



そんなこんなで出張前の記録は、後半チョウだらけになってしまいました。
次節では、もう少し被写体の多い場所に行ってみたい。


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3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ミヤカラのメスも (カトカラおんつぁん)
2008-05-10 08:38:32
集団吸水の写真に写っているカラスアゲハじゃ、ミヤマカラスアゲハのオスの中にメスも混じっていますね。普通は吸水にくるのはオスだということですが、メスも来ているんですね。オスだけという固定観念が覆された貴重な写真を見せていただき感謝です。
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ミヤマカラス春型 (Matsz)
2008-05-12 17:39:56
こんにちは。コメントありがとうございます。
このところ週末は各地へ出張で、しかも出先でパソコンが
不調だったりでなかなかつなげませんでした。
ミヤマカラス(集団吸水の上から二番目の写真のメイン被写体)は、最初見たとき、♀?と思いましたが、後でよく見たら性標が
認められるので、春型の♂のようですね。春型♀はなかなかお目にかかれないそうですね。私自身ミヤマカラスを間近で見るのは初めてなので、ピンと来なくて、気合いを入れて写さなかったのが残念です(笑)
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ミヤマのメスと (カトカラおんつぁん)
2008-05-14 18:54:44
思ったのですが、ご指摘のようによく見ると、性標がありますね。こういうオスは初めて見ました。下翅の赤紋もメスのものとしか思えないものですけどね。こういうオスが居るなんて本当にびっくりです。
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