Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

秋の日

2008年10月09日 | トンボ


東京の仕事もなんとか無事終了。
これで一息つけそうである。
さすがに疲れもあって二度寝したら昼前まで起きられなかった。
それでも天気が回復しているのを知ると、試し撮りに出かけたくなって
近場へとアクセスしてみることにする。
午後もだいぶ過ぎてしまったので、昼前に出てくるこの時期の顔的存在は
期待出来ないが、別の被写体の期待は十分にある。



マユタテの姿ばかりが目につき、アキアカネもあまり多くない。
草むらにはウスバキトンボがちらほら見られる。
一瞬、大型の翅端褐色型アカトンボが飛ぶ。
もしや最近地元で会えてないコノシメか?!・・・
しかし日陰に紛れてそのまま見失う。
秋の日は太陽の角度の関係もあり、照度差のコントラストが高くて
肉眼でも動体を追うのが困難だ。

ふと見ると、ミスジ蝶の一種が水辺を緩やかに飛んでいる。
最初はコミスジかと思ったが、どうも様子が違うようだ。
遠目に見た感じでは、ホシミスジのように見えたが、そのまま
対岸の茂みに飛んでいってしまった。
一時はあきらめかけたが、ずっと目で追っていると、しばらくして
こちらに戻ってきた。近くへ止まったので、証拠写真を一枚・・・
残念ながらその一枚でまた見失ったが、紛れもなく初見のホシミスジだった。
夏に高原での出会いを若干期待したものの出会えずだったが、そのあたりで
秋10月の記録もあったので、若干の期待はしていた。



さて、肝心のトンボだが、その少し先でタカネトンボらしきが飛んでいるのを
目撃。しかしタカネらしきは一瞬で姿を消し、そのかわり消えたあたりでヤンマ
の姿が見つかった。


とりあえず日中光で写してみるが、照度差が結構あるので、全体に光の回った感じの
ショットは光を味方につけないと難しい。前回のテストでも感じたが、シャドウの
ノイズがどうも気になってしまう。



まだ本格日中活動時期には早いと見えて、すぐにその辺の茂みに止まってしまって
なかなか飛翔写真をじっくり狙えそうもない。



あたりは、この時期の定番、オオアオイトがそこかしこを飛び回っている。
交尾態も多く見られる。



だんだん日が陰ってくると、かなり頻繁にホバリングするようになった。



引きで撮っても背景の選択などが難しいので、なるべく寄って写してみようとするが、
長靴を履いてきていないのであまり踏み込めず、0.7~0.8メートルくらいの距離位置
での撮影。さすがK20Dだと、一個一個の複眼まで再現出来る。上の画像の等倍切り出し
はこんな感じ。



ちなみにistDsで同じようなショットでは等倍切り出しでは複眼まで再現出来ず
モアレが発生していた。複写用途としても、ポジの高解像度スキャンに応用出来
そうである。



出来れば、最短距離(0.55メートル)あたりでも写してみたいが、ホバリング中も
微妙に動いているし、ピントの山もつかみづらいし、ちょくちょく位置を変えるので、
難易度は高そうである。



草むらから中型の蛾が飛びだし、アシブトクチバあたりか?と思って
慎重に近づいたら、ハグルマトモエの♂だった。



目線からのショットの構図アイデアも浮かんでこないので、上からのショットを
故意に狙ってみる。ある意味、一番綺麗にヤンマらしく見えるショットかもしれない。
このあとは、明るいショットをと思って1/60で狙ったが、いくらブレ補正の出来る
カメラでも被写体ブレは避けられないので、下のようなブレのオンパレードだった。



もし本種でなくて未見種だったら後で大変悔やんでいたことだろう・・・・。



久々に近場巡りをして大いにリラックスできた午後の一時だった。