Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

トンボの晩秋

2008年11月20日 | トンボ
シーズンオフも迫ってきた。
蛾に関しては年明けまでシーズンと言えばシーズンだが、
地味な種類ばかりになってくる。
ここに来て、また気温ががくんと落ち、最高気温は15度に
満たない日が続き、夜の冷え込みも厳しくなってきた。
そろそろトンボも滅入の季節を迎えそうである。

今年は、珍しくこの時期時間が取れるので、トンボの最終シーズンを
見届けたいと思っている。
お昼頃になり気温も幾分上がってきたので、トンボのいそうな場所へと
出かける。

やはり予想したとおり、ここ数日の冷え込みでトンボは軒並み姿を消した
ようである。水辺で一頭だけアカトンボの残存個体が見られた。



この時期になると自身の体温を上げることで必死な感じである。
アキアカネはもう一頭♀らしきが見かけられた。

他にトンボは・・・と探すと、何頭かよろよろと飛び出すものがいる。
オオアオイトトンボはいくつか残っているようだ。



この個体の隣にマユタテ風の♂が止まった。
ヒメアカネっぽくも見えたのだが、後回しにしたのがいけなかった。
このオオアオイトを写している内にしびれを切らしてどこかへ飛んでいってしまった。

そのあたりをもう少し探してみると、まだオオアオイトがかろうじて生殖活動
をしている。



200で写してみたが、二頭にピントを合わせるまで集中出来なかった。
更に、二刀流のもう一本*istDS+sigma17-70で写してみる。



この時期のコントラストは凄い。自分の影が暗すぎて探索の邪魔になるくらいだ。
K20DのDレンジ拡大を使ったらもう少しマシだったかもしれないが、空はちょうど
いい感じなのに、雲が飛んでしまっている。

オオアオイトもほどほどにして、もう少しトンボを探してみることにする。
すると程なく、小さなアカトンボの姿が目についた。
慎重に近寄り、ファインダーで何となく確認した感じでは、尾部付属器が反り上がって
いないようだったのでヒメアカネだと思われた。
とりあえず証拠写真を撮ろうと一枚写したら、またもやしびれを切らしたか?
どこかへ飛んでいってしまった。



これでは種類の確認はできない。

アカトンボはとりあえず見失ってしまったので、今度は日当たりの良い草むらを
探索することにする。晩秋の陽は照射角度が低く狭く、暖かい場所はほんの少し
しかない。
その草むらは午後の太陽光を集めて非常に暖かいポイントとなっていた。
見ると、ツマグロヒョウモンが何頭か群れている。
いまやどこでも見られるような存在になってしまった蝶だが、絵にはなるので、
見かけるとついつい写してしまう。
まずは♂のショット。



♀もいたので写している内に傍らの花の蜜を吸い始めた。



コントラストがきつい条件での撮影になったが、花びらがやはり飛んでしまった。
K20Dなのでかろうじて大幅に飛ぶことを免れている感じはする。

蝶に気をとられている内にふと気がつくと、一直線に飛んできたものが、目の前に
止まった。オツネントンボである。しかも、その直後、もう一頭がその真上に止まった。



上の個体が一回り大きく見え、♀だと言うことは分かった。下の個体は♂だと思っていたが、
最近細かい物がよく見えないので、確認出来ない。
何枚か写して更に個別ショットを写そうとしたら、上の個体が飛び立ち、それを追うように
下の個体も飛び立っていづこかへと消えた。思ったよりも遙かにすばやく力強い飛翔だった。
春に訪れたときに出会ったオツネンの直系の子供だとおもうと感慨深い物がある。
越冬前のオツネンはもっとゆったり飛ぶという印象があったが違っていた。
見上げると、彼らが飛び去った先は、秋の陽を真正面から浴びる斜面になっていた。
もう少しオツネンの写真を撮りたいので、斜面を登ってみることにする。



途中見かけた被写体。このような照度差の場合、いつも悩んでしまう。
大体の場合は順光の適正露出で間に合うが、太陽の角度が低くてコントラストが
強いような場合は半しぼりくらいアンダーにしたほうがよいようだ。
このケースはバックに気を遣いすぎて、被写体はオーバー(苦笑)

さて、件の斜面では果たしてオツネンがいた。
ホソミオツネンもいるかなと思ったが、今日はオツネンオンリーだった。



これは一旦飛び立って止まったときに、本個体が私を意識したような止まり方を
見せた。そう感じただけかもしれないが、筆者にはトンボが枯れ草に隠遁し、
気配を消そうとしている意識を感じ取れた。

ふと眼下を見やると、秋の山里が広がっている。
これはまたとないチャンスと思い、思い切って17ミリで寄って写すことにした。



我ながら呆れてしまったが、今日は本当にピント合わせの集中力がなかった。
というか広角端の周辺付近はピントの山が無いような気がする。。。
なるべくよい角度を心がけているつもりでも、寄ることに精一杯でその先がうまく
表現出来なかったのも残念だった。
面白いのは、オツネントンボが、カメラの気配を意識し、くるっと向きを変えて
止まっている茎の裏側に必死に隠れようとしていることである。

余談だが、そのあたりで一カ所だけ、カメムシ臭い場所があった。
カメムシのにおいには敏感な自分であるが、車に乗り込んだあとも、
何となく臭うような気がする。来ていたパーカーの腹のあたりを
さわってみると、触った手がカメムシ臭い!!これは厄介なものを
連れ込んでしまったか?!途中で車を止め、パーカーを払ったが、
それらしき個体は見あたらなかった。
今年はカメムシ臭に悩まされることが少なくて良かったと思っていたが
シーズン最後にこんな伏兵があるとは・・・オチになって無くてスミマセン。

今年最後?のダブルヘッダー

2008年11月15日 | トンボと蛾


蛾探索でお世話になってるチームからフユシャク探索の
お誘いをいただく。
天気もよさげなので、せっかくの遠征、昼間のオプション
もつけることにする。

現地に着いたのは午後1時頃。
この時期ともなるとさすがにトンボの姿は少ない。
早速、姿が見られると思われる水辺へと降りる。

とほどなく、枯れ草にとけ込んでいる♂を発見。



これは美しい。思わず息をのむほどの美麗個体だ。
この時期でこれだけきれいなのが残っているのも
得難い経験かもしれない。
目玉の透明感がすばらしい。

それはそうと、手持ちのレンズチェックをシーズン中
にしておきたいという目的があるので、残り少ない
トンボで色々とチェックすることにした。

まずは買った当初以来、広角ばかりに気をとられて、
チェックしていなかったシグマ17-70の望遠側での
マクロチェック。



やりながら思わず笑ってしまったのであるが、70ミリ側でのマクロは
1:2.3となかなかの倍率ではあるが、その最大倍率を得るためには、
トンボに限りなく近づかなくてはならない。
その距離はピントを合わせたい部分とレンズ先端との距離が1センチ。
つまり最短でトンボをとらえようとする前に、レンズの先端がトンボ
の翅に接触してしまう。。。ということは、当然、撮影はほとんど無理。
正面や背中側からだったら不可能ではないが、近すぎて秋の光の角度か
らしてもどうしても影になってしまう。うまく影を入れないためには、
かなりローアングルから狙うか、光線の角度をうまく調節できるような
アングルで狙うしかない。
このあたりはいずれじっくり試せる被写体で検証したい。
ちなみにこの辺のアカトンボは人を怖がってすぐ逃げる傾向があるので、
近寄るのは難しい。これはレンズ先端とトンボの距離が10センチくらい。

どちらにしても、比較的満足な大きさで写し込むとこんな感じである。
シグマならではのシャープ感は良いが、バックのぼけ感はイマイチと
感じる。

お次は先だって手に入れた500ミリ(笑)の補助光撮影チェックと
遠距離撮影チェック。



ストロボ光の演出で、そこそこコントラストのある画像は得られるようだ。
遠距離撮影は、ブレが出てしまいちゃんとチェックできなかった。
いかにコントラストをつかみやすい角度で狙えるかが勝負になりそう。

お次は、200ミリマクロと70ミリとのマクロ撮影比較。
K20DとistDsにそれぞれ違うレンズをつけて行っているので、
色合いなど単純な比較はできないが、まあこんな感じ。




下が70ミリである。まあそれなりに良い描写をしている。デジタル的な描写ともいえる。
ついでに17ミリでの撮影。




明るいので絞り込んでストロボなしでも行ける。
上の画像はストロボがイカさないが、ストロボ光をうまくデフューズ
できれば、設定次第でメリハリのきいた写真が期待できる。

さてせっかくなので、他の被写体も少々あさってみる。



厳密にピントを合わせるには相当集中しないとだめだろうが、
縮小画像だったらまあまあ見られる画像は簡単に撮れる。



昼間の蛾を発見してしまったので、17ミリでの撮影。



マイコやナツアカネは遅くまで健闘する仲間だ。
しかしマイコは相変わらずいい角度で狙えない。



アキアカネもいたが、今年はアキアカネの勢力ふるわずの感がある。

そんなこんなで日の高い内はトンボを中心に撮影を楽しみ、
その後、近くの大型スーパーで子供の買い物につきあったり
して時間をつぶし、レストランでたまの贅沢を楽しみ・・・
といってもファミレスしか見つからなかったが。。。

そのうちやっと夜になったので、待ち合わせ場所へと向かうことにする。
時期が時期なら黄昏観察などでいくらでも時間がつぶせて、むしろ時間が
足らないくらいなんだが、この時期だとそのための題材が少ない。

少し早く着きすぎてしまったので、現地周辺を少々見て回ること
にするが、蛾の姿は皆無に近い。
かろうじて、5年ぶりのオオノコメエダシャク♂などに出会った。
思えば、蛾探索にはまったきっかけはこのオオノコメエダシャクを
秩父で撮影したのが端緒だった。



そのうちに皆さんが集合し晩秋の山奥探索へと向かうことになる。
下の方では蛾影はさっぱりだったのに、標高を上げると結構な数が
見られるのはおもしろい。要は、平地より一足早く冬の蛾が現れる
のだ。
気がつくと、気温がすでに氷点下!



先日も書いたが、自分の蛾像コレクションも登録数では1500まであと4つと
迫ってきていた。この夜で1500を達成できるか?が個人的ポイントだった。
上の方では、それなりに蛾は見られるものの、そうおいそれとは初顔には
出会えない。チャバネフユエダシャクに、ナミスジフユエダシャクの一種、
ミドリアキナミシャク・・・ちなみに左下は、クモガタガガンボの一種。
なんとなくフユシャク♀に感じが似ていて面白い。



クシヒゲシャチホコ系もいたが、残念ながら見たことのあるただのクシヒゲ。
キリガもわずか一頭いたが、ノコメトガリの生き残りのようだ。

しかしさらに標高を上げると、どうにか初顔がぼちぼち現れ始めた。



この時期限定のウスオビフユエダシャク、なかなか出会えなかった
オオチャバネフユエダシャク、トビコモンハマキ、ウスズミカレハ。
ただし下の二つは死体。ハマキは自販機のガラスの向こう側に入っていた。
といったわけで、ギリギリ4種をゲット。1500の大台に乗せた・・・かな?

某レンズ試写

2008年11月13日 | トンボ


今年は、初秋の良い時期にほとんどフィールドできなかったの
で、11月を過ぎても、あれ?今9月何日だっけ?とよく勘違い
をしてしまう。
明日は埼玉県民の日でもあり、筆者の生誕日でもある。
まあそんなことはどうでも良いのだが、自分祝いにかこつけて
あるものを買ってしまった。
かねがね長玉はほしいと思っていたのだが、それに予算を割く
のはあまりにも冒険なので、またまた先送りとし、つなぎとい
うか厳密には別目的なんだが、まあまあ安い買い物をした。

今日は偶然体も空き、久々に天気も良いので、昨日届いたブツを
試しに出かけることとする。

到着するといきなりこれは良い撮影対象が!







この画像をみてわかっちゃう(苦笑)と思うのだが。。。。
F6.3と明るめスペックではあるが、実際、ものすごく暗くてピント合わせ
どころではない。
でもまあまあ健闘しているのでは?と思える笑い。
すべて最短距離付近(二メートル・・・意外と遠い)での撮影だが、
ぶらすわけにはいかないので、1/500~1/750での撮影とし、あとから
トーンカーブをいじった。ISO感度を400とか800に上げる手もあるが、
レタッチと元々の感度設定ではどちらの画質が良いのか?確かめたかった
のもあるし、ISOを変えるのも面倒だし他の撮影の時に戻すのを忘れる危険
もあるからやめておいたのだ。

それにしても話にはきいていたが、実に醜いリングぼけである。
これはいかん。
これの使用目的は、もっと遠くの物体なんだが、来年試すしかないだろう。
とりあえずコントラストでピントを合わせると何とかなりそうな感じだ。
ピントの合方はあくまでも甘く、そうだな、FZ!0に普通のクローズアップ
レンズをつけて望遠側で写した感じに匹敵する。

他にも静止物体でどこまでピントを合わせられるか?チャレンジしてみた。



これは相当がんばって健闘した例だ(笑い)
ほんとにピントがつかめない。相当訓練すれば、もう少しマシなのが撮れるのか?
それは数写してみないとわからない。
すでに到着後に自宅の部屋で試し撮りはしていたので、詳細まで再現は難しいこと
、解像度が悪く、雑誌の写真を撮影したような感じになることはわかっていた。
あとはどうやってピントが合っているように写せるか?が勝負かな?
とはいえ、ちょっと次の夏には使ってみようと思う。他にも遠くて写しづらい個体の
証拠撮影にも使おうとも思っている次第である。

さて、まだまだお相手してくれる被写体がいるので、本来の200ミリに付け替えて
もう少しがんばってみることとする。
しかし、今回は今までにもましてダメダメだった。








画面の隅っこでトリミングしないとだめなのや、片方にしかピントが合ってないのやら、
一見惜しい没ショットの山しか撮れなかった。
まあこういう日もあるだろう。こういう台詞がピッタリの結果となった。

しかし残念なことばかりではない。




地元で見るのは1997年以来、10年以上ぶりとなった。
先日それらしいのを見たと書いたが、あれは多分大きめの
リスだった。が、今日のは正真正銘。
しかし、他のアカネに追い立てられて、わずかの時間しか
いてくれなかった。この手の数ショットが精一杯。

そういえば、今日も一応二刀流でちょっとがんばってみた。




低くてファインダーが見づらいので、そうだ!ライブビュー!と思って
スイッチを入れたつもりがistDSなので、それはできるはずもなかった。

そしていよいよ蜻蛉の季節も終盤である。
ふと見ると、さっきまで生きていたと思われるアカトンボの亡骸が。。。





2008年の私的初撮影種

2008年11月09日 | トンボと蛾
今年もメインシーズンはほぼ終了となった。
蛾に関しては、まだこれから旬の種類もあるので、
新規追加種も場合によっては出るかもしれないが、
急に冷え込んできて気持ちもフィールドモードで
なくなったので、まとめ好きな自分としては(笑い)
、一応ここにまとめてみたい。

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蛾界
2008年に新たに得られた新顔は以下に示したようになった。
今年はトンボに重きを置いたため、蛾探索に出られた回数は圧倒的に
少なかった。

シャクガ科




シャクガに関しては、夏の高原遠征の効果が大きかった。
特異な例としては、仕事帰りに三芳SAで得られたウメエダシャクが上げられる。

ヤガ科








ヤガの多くも標高1000メートル以上の地点で得られた初顔が多かった。
特にベニシタバはここ数年来のターゲットであったが、やっとお目にかかることが出来た。
ナカグロクチバは自宅で得られた数少ない初顔である。

シャチホコガ科


今年はシャチホコの伸びが芳しくなかった。山間部で得られる筈の数種を得られなかった
のもあったが、平野部のシャチホコにも今後注意していきたい。

その他のマクロ



大型中型種に関してはそろそろ頭打ちも近い感がある。
スズメガもまだまだ見逃している種がちらほら居るが、ヒサゴスズメをやっと
発見出来たのはまずまずの成果だった。初夏と晩夏に出現するが、今年は初夏
の個体を得られた。スカシカレハ、キマダラトガリバは高標高地で得られた物。
アカオビリンガは、クロオビリンガとの相違を確認出来たための追加である。

メイガ・ツトガ


この類はとくにノメイガの伸びがない。マダラメイガは、同定も難しいが、新顔も
なかなか現れない。このまとめに際し、新たにヒメセスジノメイガを確認出来たの
で滑り込みで追加しておく。これも高地で得られた物である。

その他のミクロ


今年はミクロが総じて少ない年だった。ネグロミノガは近隣の河川敷で見かけたが、
ちゃんと写真にとれなかったので、再会を期待したい。
このほか、エグリヒラタマルハキバガ類(オオエグリ)、キバガ科、カザリバ科、
トリバガ科などを新たに自己新種として一応追加登録している。

今年も相変わらずミクロを中心に怪しい同定のオンパレードだが、何とか1500種に
手が届くところ(あと4種!)まできた。年内の探索でもう少し頑張ってみるか。。。


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トンボ界
今年は仕事に恵まれ、その内容も長期拘束が多かったため、フィールドに出られた
絶対数は非常に少なかった。反面、出張を利用するなどして遠征フィールドワークを
行うという初めての試みをした。この効果は絶大で、従来県内探索にこだわりすぎた
反動も手伝って14種の初顔を得られた(内何種類かは初めて見た訳ではなく、何十年
ぶりかの再会を果たしたもので、初めてデジカメに納められた種である)








遠征の成果が殆どだが、埼玉県内種も1種追加出来た。
遠征に際して種を絞り込みすぎたため、ついでに見ることが可能な数種を見逃してしま
ったのはちょっとした失敗だった。またせっかく出会えたのに写せなかった種もあった。
来年はそのあたりを補完し、とりあえず100種突破、関東甲信越コンプを目指してみた
い!末筆ながら若干の種類に関して情報を提供して下さった諸氏にこの場を借りてお礼
申し上げる次第である。

この一年間に自宅に飛来した蛾

2008年11月08日 | 
今年もはや11月である。
今シーズン通じて感じたことは、各昆虫の減少が激しいこと。
原因は色々あるだろうが、各個体群の基礎体力の低下に乗じた何者か
の仕業ではないかと感じている。何者かはわからないが、目に見えない
ミクロなものなのかもしれない。昆虫は一度に多くの子孫を残すが、
母体を何らかの手段で生殖不可にしてしまうと根絶されてしまう。

外灯巡りもさえない一年だったが、外灯で得られる蛾が少ないのは、
節電に伴う常夜灯の減少、光源の変化(例えば紫外線の少ないタイプ
・・・特に最近の自販機がそうだ)などが原因であると思われる。

前置きが長くなったが、昨年11月からの一年間自宅に飛来した蛾を
まとめることにした。



上段左 
  ヨトウガ 個体数は少ないが、初夏と初秋に飛来する。
上段右 
  オオアカキリバ 秋口に飛来。山でも見かけることは少ない。
下段左から 
  キノカワガ 時々飛来する
  クロクモヤガ
  ゴマダラキコケガ 晩夏に飛来
  フタスジシマメイガ 発生期に若干数が飛来した

    ********************************************************************

 下写真上段左から
  クロモンキノメイガ 10月下旬頃発生のピークに飛来した
  ハマキ類(忘れた)
  マエモンクロヒロズコガ
  モンシロドクガ 発生期に比較的よく見かける



中段 
  トビイロトラガ 発生期に割と見かける
  ウスバフユシャク クリスマスの頃から1月頃に稀に飛来
  ノシメマダラメイガ
  シバツトガ
下段
  キマエキリガ 2シーズン続けて1個体ずつ飛来。山間部では秋の蛾だが
 低地では11~12月に出るようだ。これは正月1月3日に飛来した目出度い蛾。
  シロスジツマキリヨトウ 
  ウスチャヤガ
  カブラヤガ たまに飛来する

    ********************************************************************

 下写真上段
  ナカグロクチバ 初見の種。北上中の種と思われる。
  ヒメミズメイガ 発生期によく飛来する



 中段
  マエアカスカシノメイガ 時々飛来する。
  トビスジヒメナミシャク
 下段
  ヒメトガリノメイガ
  カシノシマメイガ

    ********************************************************************



 上段
  コスズメ 夏の初めによく見かける
  セスジスズメ 付近で稀に見かけるが、自宅飛来確認はこれが初めて
 下段
  チャオビヨトウ 割とよく見かけた
  ツマジロエダシャク 10月後半頃。年に一度は見かける感じ。

    ********************************************************************

 下写真上段
  シマケンモン 自宅へは初飛来。
  ウチジロマイマイ 近所で定期的に発生しているようだ。
  カバイロトガリメイガ 発生時期によく飛来していた
  スギタニモンキリガの仲間 キマエキリガと同様、低地では晩秋から初冬の蛾であるようだ。
 これも1月1日の夜に自宅に飛来した目出度い蛾。



 中段
  アシブトクチバ 自宅へは初飛来。
  オビベニヒメシャク 小さな蛾なので結構見逃しているかもしれないが自宅へは初。

 下段
  ウスイロオオエダシャク 自宅へは初飛来
  クロスジカギバ 自宅へは数回飛来している。

    ********************************************************************

 尚、今年はまだ二ヶ月残しているので、昨年の11月からの蛾相を拾ってみると、
 2007.11.5 アオアツバ(初飛来)
    11.7 チャハマキ
    12.4 キバラモクメキリガ
 がある。

 2008年中、今日まで自宅でその他に確認出来た蛾は、
 エグリヅマエダシャク
 チャドクガ
 アブラクサス
 ホソオビアシブトクチバ
 オオバコヤガ
 ナカジロシタバ
 スジキリヨトウ
 シロモンオビヨトウ
 ハスモンヨトウ
 スギドクガ
 ヒメシロモンドクガ
 ブドウトリバ
 といったメンバーだった。
 その中で割とよく見かける印象のあるのは、エグリヅマエダシャク、スジキリヨトウなど。
 記録には残してないが、夏にモンクロシャチホコが今年も多かったような気がする。
 他にも若干見逃していたり忘れているのもいるだろう。

 年間を通じて最も蛾が多く飛来したのは6月上旬だった。
 1日に10種以上が飛来していたこともあった。
 また、ミクロ蛾は上記の他は殆ど見かけなかった。
 今年は山間部でもミクロが少なかった。

記憶色と二刀流 2

2008年11月06日 | トンボ
昨日の続きをば・・・

二刀流たるもの広角の活躍の場をなるべく作らねばなるまい。



これは通常の移精シーン。200ミリ



広角17ミリで撮影。足場が悪くファインダーが覗けないため、バックがかぶった。

お次のモデルはコレ




これまたノーファインダーのため、なかなかピントがビシッと来ない。
闘志の燃やし方に依るところも実は大きい。この辺だろう。。。と雑な感じで
あてると大概はずれる。集中力が物を言う。



ブレが甚だしいが、上下動の瞬間を狙って1/180で切っているから仕方ない。
逆に動感が出ていてこういうのはよほど絵を崩さない限り好みである。
一生懸命頑張って卵を産んでいる健気な様子が伝わって来るではないかっ!

お次は寄るに寄れないデリケートな被写体。
何枚かノーファインダーでも寄ったが、それは全部外していた(笑)



太陽が画角に入ったので意識的に入れてみたが、被写体と離れすぎていたので、
何が写っているかわからないショット(笑)になった。



そこでもう少し寄ってみる。



これは止まってくれた位置がよくて顔のところで太陽が反射した感じになった。



トンボとレンズとの距離は5センチくらい。我ながらよく寄れたものだ笑い。
マユタテの広角写真もそうだが、この画像は液晶で確認したときは相当アンダーに見えた。
しかしこの位でないと空の色が出ない。今後は留意しておきたい。以前、液晶の明るさを
調節してみたことがあったが、意外と役に立たなかったので、設定はあまり変えない方が
良いかもしれない。

〆に連産200ミリカットを3発。





お粗末~、また来年出直し~!

記憶色と二刀流

2008年11月05日 | トンボ


記憶色はアカトンボにこそふさわしい気がする。
特にキトンボの憧れの翅の色は目一杯記憶色で表現したいところだ。





郷愁の赤といえば、ミヤマアカネ。
この赤には幼少の頃からの特別の思い入れがある。
翅まで真っ赤になったミヤマアカネ・・・それはなかなかとれない子供の頃の
憧れだった。



♀は♂に比べて色が褪せている。
低いところに止まったので、正面から写してみることにする。




上は普通に座った姿勢から。下は、殆ど腹這いになった状態で写したもの。



しかし、ミヤマアカネの連接産卵の撮影は難しい。
アカトンボ毎に連接産卵の際の動きに癖があるのだが、
ミヤマアカネは特に落ち着きがなく、写すのは至難の業である。
キトンボは、その点、まだ落ち着きがある。
アキアカネも滞空時間が長いが、今年は個体数が少ないためか?
非常に近寄りづらくシャッターチャンスは少ない。




今までアキアカネの連接産卵なんかどうでもいいや・・・くらいに考えていたが、
シオカラトンボ産卵同様、ちゃんと撮れた試しがないので、少しチャレンジした。



マユタテアカネのアップ撮りはじつにイカさないが、このトンボで全体にピントが
合ったしょっとは、自分としては珍しいかもしれないのでむしろイカしたショットだ(笑)



昼間は日当たりの良い石で、場所取り合戦が繰り広げられる。
オオアオイトも負けていない。時々、マユタテアカネと空中で小競り合いを繰り広げるが
しばし休戦して仲良く休んでいるところ。

istDSもしばらく使っていなくて、だれか大事に使ってくれる人にレンズ付きで譲ろうか?
とまで考えたが、せっかくなので活用することにした。こちらには広角レンズをつけて、
二刀流であ~る。しかし、何のことはない、非常~に動きづらい。広角撮影用なので、
絞り込んでストロボをつけているから、結構重いし、気をつけないとまたストロボの首が
折れる・・・。



老いたリスアカネが産卵していたので、istDSに持ち替えて、写してみたが、
ストロボが微妙にはずれていて、発光しなかった。でもこれはこれで味があるかも?



何だか十五夜の縁側みたいな絵になったが、結構これもイカすかも?
窮屈な姿勢でファインダーを覗きながら写したが、こういうのこそ、
K20Dのライブビューを活用すべきだ(現場でもそう思ったが、レンズの
つけかえが面倒だった)

晩秋の陽に舞う

2008年11月04日 | トンボと蛾
ミノウスバの季節である。
自宅周辺でも毎年この時期になるとその姿を見かける。
つい先だっても見かけたが、落ち着き無く飛び回り、
写真にすることは出来なかった。
それで先日一年ぶりに出会ったとき、一瞬、トンボ?
と思ってしまった。

午後に少し時間が取れたので、近所を散歩してみることにした。
ミノウスバの現れる日だまりまでやって来て、それらしい姿に
注意していると、目線よりも下にトンボの姿がよぎる。
つい先日もそのあたりで見かけたが、アキアカネだった。
置き石は最も暖かいとみえて、その場所に固執するようであった。
思えば、ここ二三日、晴れても徐々に気温が上がらなくなってきて
いる。風も木枯らしに変わりつつある。



このところいい加減なショットが増えていたので、じっくり膝をついて写すこと
にする。
カメラの新しい機能は試したいが、いざ撮影に出ると、いつもうっかり忘れて
しまい、試せないことが多い。でも、今日はかろうじて思い出した笑い。
ローアングルに便利なライブビューだ。
今日は、ライブビューでピントを合わせる行為を試みた。
しかし、付随機能のことをすっかり忘れていた。ワンタッチで、画面の一部を
拡大出来る機能。今度試すことにしよう。。。。



とりあえず液晶を見ながら何となくピントを合わせたが、まあまあな感じである。
ただ思ったほどローアングルでは撮れない。液晶の角度が変えられないからだ。
それとカタカタカタカタカメラが一生懸命働いている音がして、内部が動いている。
液晶を見るとなんだか酔ってしまって、要は使いづらい。。。

ミノウスバはちらちら飛ぶが、落ち着きが無く飛び回り、やがて見失ってしまうこと
を幾度も繰り返した。
そうこうしている間に、もう一頭のアキアカネを発見。



同じく♀だが、腹部が赤くなったタイプだ。
と言いつつ、腹部の写ってない写真をアップしたりして。



蝶は比較的オールシーズン見られるが、最近はモンキチョウが年間通して頑張っている
感がある。でもこの蝶はいくら沢山見ても、何というか和風の由緒正しいイメージを
いつも放っていて、ゆっくり写せるのだったら幾らでも写したい被写体である。

あたりで元気なのは、大体ヤマトシジミなんだが、このシジミチョウも普通種の割には
独特の写させたいオーラを放つ種である。だから他に被写体が無いときは結構写して
いたりする。



これはカップルに♂が横恋慕している図。必死に♀に問いかけて口説いている
ようだった。バックは何だかいい感じのブルーだが、人ん家の壁である笑い。



これもじっくり大写しにするとなかなか難しい被写体だ。
晴天下では、反射もきついので、定常光撮影よりも1段か2段アンダーに写すこと
になる。こんだけ寄っているんだからシャッタースピードを上げずに絞り込めば
よかった。後祭。

ヤマトシジミを写し、最初のポイントに戻ると、運良くミノウスバが垣根の木の葉
に止まった。
しかしシャドウである。内蔵ストロボをオンにして写してみたが、いかにもストロボ
な感じでいかさないので、感度を上げてトライしてみた。



フレア?が出てもやっとしているが、これがかえって味付けになって、我ながら
いかした写真になった。ソフトレンズ的描写だ。
被写体がキトンボだったらシャープに撮れなくて悔しがっているところだが・・・



塀に肘をかけて風が止むのを待ちながら挑む。縦位置でも何カット。
輪っかがいい感じにぼかしを入れて、お尻のあたりに光のリングが出ている。
狙って撮れればよいのだが、気がついたら蚊にたかられて思い切り血を吸われて
いた。風もあるので、じっくり構図を狙う時間もなく、偶然の産物となった。
晩秋の午後。

20度の境目

2008年11月03日 | トンボ
10月も終わった。
今年は濃いフィールドワークに恵まれたが、普遍的なフィールドワーク
は殆ど出来なかった。特に9~10月の野山の普通種巡りは全くできなか
った。まあ、欲を言えばきりがないことで、遠征の成果があったのは、
むしろとても良かったことであった。

さて、当方10月後半に入った頃、ずっとつながっていた仕事の波から
予定通り解放された。
まだしばらくは暖かい日が続くようなので、シーズン末のトンボを楽しみ
つつ、K20Dの試写を出来るだけ多くこなしたいところである。

シーズン末と言えば、キトンボの撮影がメインテーマになる。
しかし今年は何となく入った感が強く、どうももう一つ集中出来ない。
毎年の課題である飛翔撮影、特に連接産卵の撮影も今までのところ
良いチャンスに恵まれたが、結局、どこか遠慮した感があり、もう一歩
踏み込めていない。

まずは、キトンボと言えば♂のホバリング。
非常に敏感なトンボで近づくとホバー位置を変えてしまい、良い光線状態
で写せる機会は少ない。去年あたりから300ミリが欲しいなーと思いつつ
200ミリで頑張っているのだが、運良く射程距離に入れても逆光できれい
に写らなかったりとかが多いばかりか、微妙にピントを外すことも多い。



これはマシな方だが、複眼にピンは来ているものの、あちら側を向いてしまっている。
バックが良ければいいのだが。キトンボは特にバックにこだわりたいトンボだ。
今回は緑が多く、それも自然な感じでいいんだが、やはりキトンボと言えば、水面の青
と一緒に写しこみたいものである。



これは運良く射程距離に入りしかも日照があたったラッキーな例。
翅の色がよく出るし、目の透明感も出る。これで数枚良いのが撮れた。
露出はカメラ任せではまだ信用出来ないので、マニュアル設定値に
固定である。これで大抵の撮影はうまくいく。あとは、雲の状態や
反射のきつさ加減で適宜変える。



たまたま見つかった1.5倍テレコンをかませて撮った例。
ファインダーに入れた瞬間、この画角だよ!と思った。
露出倍率も上がるので、絞りとシャッターはそのままで、ISOを400へ。
しかしケンコーの古いテレコンということもあり、画質はがた落ち。
うっすらとモヤがかかってしまっている。
やはりDA300F4を買おうか・・・しかし、オフに買うとその先が長いから
あと数ヶ月様子を見た方が良いだろう。。。



お次は連産。チャンスも少なかったので、もう一つピリッと来ない。



反射を入れたが、ストロボを併用した画像も撮りたかった。



一度長時間連産してくれる絶好のチャンスがあったので、テレコンをかまして撮って
さらにテレコンを外して撮りまくった。でも、絶好のチャンスなのに気持ちが乗らず、
どうも手応えが薄かった。。。
数打てば良いわけではない。ちゃんと見極めて落ち着いてシャッターを切るべきなの
だ。案の定、テレコンをかましたカットは全滅!せっかくの好機に、もったいなさ過
ぎである。
200ミリだけで写した何枚かがまあまあ見られる感じだった。距離が若干あるので、
バックも選びたいがなにしろ真横を向かせるだけでも一苦労。キトンボの連産はいか
に相手に気づかれずに近づけるか?が勝敗の分かれ目だろう。横移動厳禁戒(苦笑)

手応えは自分の場合、ある程度の大きさでピントがきた状態でシャッターが切れたという感覚。
ぶっちゃけ、撮りたいのはトンボだから、構図やその他は自分にとっては究極的にはどうでも
よいのだ。ただ、手応えの無かったショットでも後で見ると面白いのがたまにある。



カップルが浮かび上がった瞬間がチャンスなので、そういうショットが多くなってしまう
中、これは動感が割と出せたショットかと思う。♀が後足を伸ばしているのは、ショックを
和らげるためかもしれない。



同じく、♂はOOFだが、♀を必死に導こうとして焦っている感が出ている。
♀はこの時、足下の石にしがみついていたのだ。実はこのカップルは、♀が相当
弱っていて、♂の動きだけが元気だった。♂と♀の駆け引きも見ているとなかな
か面白い。別のカップルでは、産卵を♀が途中で嫌って連結を解き、高空に逃げ
その後をまず連結していた♂が追うが、♀は蛇行飛翔して体全体でイヤイヤを表
現。直後、別の♂がアタックしたが、同じく蛇行飛翔で拒否。♀はいったいどの
くらいの高さまで逃げるのだろうか。

キトンボは機会があればシーズン内に再度チャレンジして、納得のいくショットを納め
たいものだ。。。
連産と言えば、アカトンボのそれはなかなかショットに納めるのが難しい。
♂だけ♀だけなら比較的ピントは合うが、♂♀両方に合わせるのが難しいというわけだ。
そのためには真横を向かせるか、肩口から狙うか、広角で攻めるかということになる。



これは肩口から攻めて成功した例。草むらに隠れているのは少々もったいないが、
まあ臨場感は出ている。マユタテだから気にならないのかもしれないが笑い。
過去、広角でもマユタテの連産のいい感じのショットを何枚か撮れたが、彼らは
飛翔高度がさほど高くなく振り幅が小さいために成功しやすいのかもしれない。
対して、ミヤマアカネの連産の撮影は非常に難しい。
キトンボ並に敏感だし、落ち着きはもっとない。従ってなかなか落ち着いたアングルから
狙えないのだ。まあ、ミヤマアカネに夢中になって本命を見逃したらシャレにはならない
ので、今年もミヤマアカネの成功ショットは当然ナシ。。。

お次はアカネのポートレート。



ナツアカネの♂は最近なかなか出会えなくなった。
以前は家の近所でも結構見られたが、今年は少ない年にあたったようだ。
山間の休耕田でやっと♂に遭遇。
しかしありがちなことだが、翅で胸を隠してしまう。
翅を持ち上げた格好いい綺麗なショットは撮れなかった。
オートフォーカスがほしくなる瞬間でもある。
ちなみにK20Dのキャッチインフォーカス機能はトンボ撮影には
あまり使えないと考えた方が良さそうだ。ポートレートでは、後日
ちゃんと試してみたいが。。。



♀は地味だが、雰囲気がやはりアキアカネとは違う。ぎゅっと詰まった雰囲気がある。
逆光になってしまったが、デジカメのネガ並のラティチュードの広さで何とか
ここまで再現出来る。



アカネのトリはこれ。近年、生息域を狭めてきたという表現がピッタリの存在になって
しまった。探せば、丘陵地でもちょこちょこ見つかるが、このアカネはアキアカネなど
とまた違い、農業の営みに「間接的」に関わっているから余計保護が難しい。
おまけにかなり敏感で近寄ることが難しく、止まる位置も低いので、撮影は難しい。
本種の生息する湿地は、放っておくと雑草が侵入しどんどん草地になってしまう。
草の茂りはじめた微妙な環境に住む本種やモートンイトトンボは、どんどん姿を
消している。モートンや本種が見られる一つの基準は農薬を使わないことである。
だから谷津田の上の方でだけ見られるのかもしれない(勿論他の要因もあるが)
撮影時もやたらにアワダチソウの類が目についたので、片っ端から折ったり抜いたり
して少しばかり環境維持を試みた。
微力ではあるが、これも一つの管理であると信じたい。



余裕があったら思う存分綺麗にとってあげたい存在のオオアオイト。
そういう意味で自分中では初夏のミヤマカワトンボと共通する存在。
溝になっているところの下草に止まったので、一旦おりて撮影したが
足場が悪く苦労した。しかも上がるときにもっと難儀をした。笑い。



今シーズンの地元近辺での一番の収穫はある意味これだったかも?
県南の方では全然稀ではないが、当方の近くではまず見たことはなかった。
水際のイトトンボは、特にこの時期など陽光をまともに浴びているので、バックとの
露出関係が以外と難しい。こういう場合トンボ本体はかなり反射率が高く、バックの草は
普通の露出で行けるから面倒なのだ。この♀は食餌中であまり敏感ではなかったので、
むしろ思い切って自分の影で覆って露出を日陰に合わせて写すと良いのかも?と思ったが
後の祭り。ただ、そういったシャドウの撮影では、K20Dはノイズが目立ちやすいという
うらみがある。



最後は特に珍しくもないアジアイトトンボの交尾。
草むらで逆光気味のロケーションなので面白そうと思って写したが、足場も悪く、
あまりあれこれ試せなかった。

さて今シーズンも残り僅かだ。
今年は、この時期になって比較的暇になったので、シーズン最後のトンボを見送れそうである。
トンボをやり始めてからなかなか出来なかったことなので、もうすこしくすぶってみたい。