Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

Ooops...

2010年10月30日 | トンボ
寝坊して昼過ぎになってしまい、おまけに曇ってきてしまった。
危険度の低い場所に行ったつもりが。。。

最近オクで落とした14ミリで撮影。イイレンズダ。モットツカイタイ。。。

片手落ち

2010年10月20日 | トンボ
片手落ちは、差別用語で使うべきでないとよく言われる。
しかし、昨今の日常でこの言葉を用いたくなることがあまりにも多い。
似ている言葉は多いが、他の言葉では微妙に違う感じがして、代用できないので
どうしても脳裏にこの言葉が浮かんでしまうのだ。

自然愛好・・・ここにすべての矛盾の原点がある。

目に見えるものを慈しみ愛でること・・・であると解釈する。
昨今のアウトドアブームとデジカメ普及進化とが相ま
って、フィールド人口は
飛躍的に増えている。

トンボを撮っていると、そこに居合わせた人に、何を撮っているのか?よく尋ねられるものだが、
一昔前には、何人かに一人は トンボ!??・・・へっ・・・と鼻で笑い、当方は随分不愉快な
思いをしたものだ。一方、それはとても良い趣味だ!と言ってくれる人もいたが、当方にしてみれば
そこに山があるから登るのと同じ心境なのであり、良い趣味でも悪趣味でもないわけである。

さて、それが昨今では少々事情が違う。

鳥撮影ブームからの流れで、トンボや蝶にも目が行くようになるフィールダーが増えている。
従って、トンボ撮影は決して変な趣味ではなくなってきた。
当方、自分のホームページを立ち上げた一つの動機に、身近なトンボをもっと身近に感じて欲しい
、地域の人とトンボネットワークを築きたいということがあったのだが、今では当時の苦労など
嘘のように、簡単にネットワークを築こうと思えば築けるし、トンボ愛好家も増えている。

さて、話を自然愛好に戻そう。
フィールドで一般的にやってはいけないことは、色々ある。
その「いけない行為」とは、何を基準に社会通念となっているのか?
それを考えるに至ると、色々な矛盾に直面してしまうのである。

撮影するために、草を踏み荒らしたり、枝を折ったり・・・勿論、良い行為とは言えない。
しかし、今立っている地面に草は全く生えていないか?と考えると、普通に歩く田舎道や
草原には当然草は生えている。結局、程度の問題で片付けられてしまう話だが、目に見える
美しさを損なわないことが、望ましいということになるわけだ。

生き物を殺してはいけない。勿論、積極的に他の生き物の命を奪うことは、倫理的に許されない
行為である。しかし、蚊は打ち殺さないのか?・・・否、蚊も生き物なので我慢して血を吸わせる
。。。という向きもいるかもしれないが(その昔、生類憐憫の法がまかり通っていた頃、蚊をうち
殺して首になった役人もいたとか)、ならば、目に見えない微生物とかは殺していないのか?・・
など考えていると、結局、ここまではオーケーでここからはダメというボーダーラインが見え隠れ
してくる。

我々人間は、普段の生活を普通にするだけで、沢山の生き物を殺している。
驚くべきは、地球上で一日に100種もの生物が絶滅しているという事実である。
従って、究極の意味では、誰も誰の殺生を咎めることは出来ないことになる。

以上は、多少オーバーな話だが、オーバーなだけで、既存の自然保護論の論理とはつながっているのは
間違いない。

それはさておき、(もちろん入り口はそこからなんだが)綺麗なものだけを愛でて、守ろうとする
ことに偏りすぎていないだろうか?美しいものに惹かれる・・・人間の自然の心理だ。だからこそ、
美しい鳥や虫を大事にしようという動きが出る。
でも、私はその考え方は、少々危険だと感じている。(勿論、きっかてとして大事ではあるけれども)
そしてこうも考える。守りたいのは、究極的にはそれらの美しい生き物ではなく、それを見て楽しむ
権利なのでは?
私はそれで大いに結構だと思う。
まず、生き物にとって大事に思われることは、まあ、心や言葉が通じれば「ありがたいことです」ということには
なるんだろうが、普通に考えて、有り難迷惑な話だと思う。
実際にフィールドで問題になっているのは、採集屋と撮影屋との確執。
昨今増えている節度をわきまえない採り屋は大問題だが、その絶対数はそう多くない。(多くないものの、
個人で何十何百を持ち去る輩もいるので、軽視はできない)
撮り屋は、殺生こそしないものの、多くの場合集団行動し、有名観察地が彼らの持ち込む種子、その他によって
環境攪乱されている事実を知らないだろう。

今や、採集圧も撮影圧も同等に脅威になりつつあるのだ。

続きは、また気が向いたら・・・。