Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

初秋のトンボ2

2007年09月27日 | トンボ
仕事が急遽非番になり、天気もそう悪くなさそうなので、
先日のオオルリボシのリベンジに出かける。
薄曇りで時たま陽が射すこともあるくらいの感じで、高速シャッターは
望めそうもない。
現地に着くと、案の定、アキアカネしか見あたらない。
場所を移動して去年も見ていないルリボシでも見に行くか迷ったが、
とりあえずしばらく辛抱して待っていると、やがてオオルリボシの♂が
飛び出す。
しかしこの前とは別の個体なのか?池の奥の方を飛んでいて、なかなか
近寄ってこない。適当に高速シンクロにして待ったが、近くを横切ることが
あっても一瞬なので、ついにものには出来なかった。
その内、その♂も消え、かわりに♀が産卵に訪れた。


A★Macro200F4 f4 1/500


♀は産卵場所を探す際に盛んにホバリングするが、このオオルリボシ♀は
サラサ♀と並んで動きが読みづらく、ちゃんと写せた試しがない。
産卵を写しながら、時々飛ばせて飛翔も撮ろうとするが、やはりうまくいかなかった。


A★Macro200F4 f4 1/750 ハイスピードシンクロ
(この場合のシンクロは、光条件が微妙なために、自然光で光
量不足だった場合の補助光というか保険のつもり)

画面からはみ出しているのはそれを狙っているので別にいいんだが、ファインダーで
ピントを合わせるのが至近距離と予測不能の動きで実に難しい。

この♀は度々の脅かしにめげず一生懸命産卵していた。
1分くらい待って、卵を十分に産ませてから、物音を立ててとばして写していたが、
その内、飛ばすのも気の毒になってきたので撮影は中止。
その間、今年初確認のアオイト♂を写すことが出来た。
高低差があり、図鑑カットは面倒なので、葉裏からのショットでお茶を濁す。


A★Macro200F4 f4 1/500 ハイスピードシンクロ

そういえば、今年はまだヒメアカネを見ていない。。。
昨年多数見たあたりを丹念に探してみたら、やっと♂を見つけることができた。


A★Macro200F4 f8.0 1/180 ストロボ

何とか確認できたが、このあたりでも風前の灯火のようだ。
種の存続本能が働いているのだろうが、非常に神経質で近寄ることが出来ない。
去年までは回りに若干の水田が残っていたが、今年はことごとく耕作放棄されて
しまっている。
そのあたりでマユタテの交尾を見つけ撮影していると、地元の話好きの人が寄って
きたので、すこし話をさせて貰ったが、どうやらゴルフ場が近年は相当農薬を撒いて
いるようで、そのせいで水も悪くなり、耕作もやめたのだとか。
他にも当地産のトンボを売り買いしている(あってはならない最低な話だ!)とか、
色々嫌な話を聞いたが、お陰で帰る時間になってしまい、急いで帰途についた。
もうトンボも特別保護区でも作らない限り、昔のような多種多様の種類を拝めるような
場所は期待できないのかもしれない。ゴルフ場の買い占めが出来るのなら、改良して
池や湿原を作ってトンボ王国を作りたいところだが・・・ホント、嫌なご時世だ。


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