Days of Dragonflies & Moths

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写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

55mmの守備範囲を上げる方法

2014年03月31日 | トンボ
今年もぼちぼちトンボを見かけるようになった。
今年の自分の課題は、去年に続き、どんなレンズで攻めるか?ということになるだろう。

昨年は、新たに手に入れたDA55mmF1.4を筆頭に、TamronA001(70-200)、フレクトゴン35mm
を中心としたラインアップで臨んでいた。マクロの押さえに200マクロ、90マクロ、広角に
14mm,シグマ24mmを稼働することが多かったが、それぞれ不満点があった。

今回は広角系に関しての記述は割愛し、望遠マクロ系について記述してみたい。

従来、自分の仲間で絶対的な信頼をおいていたA★200mmMacroは、水没をきっかけに、無理
して予備をもう一本入手するほど入れ込んでいたが、一昨年あたりから歩留まりが落ち(笑)
、徐々にタムロン90マクロの出番が復活した。タムロン90マクロは、ちまたの評判通りの良
い描写だがどうも自分的に描写面で納得のいかないことがたびたびあった。TamronA001やDA
55mmの開放を多用するためになおさら感じたのだろうが、どうも描写が硬く感じる(笑)。



左が55mm,右が90mmそれぞれ開放での撮影。焦点距離もF値も違うので単純比較出来ないが、
90mmの画面全体の堅さがどうも気に入らなくなってしまったわけだ(笑)

DA55mmは、1/6倍まで寄れるので、APS-Cでは中型以上のトンボを満足な大きさで写すことが
出来る。ポートレート系の撮影だったら、DA55mmの方が、シャッタースピードは稼げるし、
収差を含んだ柔らかい描写も、マクロ並の鋭い描写も可能なので、自分の好みからしてDA55
の稼働がグンと上がったわけである。

そんな経緯で、55mm稼働が圧倒的に増えたのだが、中型以上の種類は良いとして、イトトンボ
など小さなトンボを少し大きめに写したいときに困る。

シーズンオフに試したのが、1)テレコンバーター利用 2)クローズアップレンズ利用だった。
1)では、77mmクォーターマクロF2.0として使え、よりワーキングディスタンスが稼げる。
2)では、F1.4のままで、組み合わせるクローズアップレンズによって倍率を調整できる。



1) 77mmクォーターマクロとして撮影。F2.4(f3.5相当)



2) アクロマートクローズアップレンズ(+2)使用 F2.4

上記二例も単純比較できないが、1)のシステムではワーキングディスタンスがある分、バック
のボケが不足し、それがテレコンで拡大されてしまっている。つまりバックを暈かしたい用途
には比較的不向きだ。F値が落ちる分の被写界深度が関係するのかもしれないが、ピントのピー
クが弱くなり、歩留まりも落ちる。2)では、開放からちゃんと解像し、F1.4のマクロレンズと
して十分使える。

実はこの春、新しいリアコンが発売され、前評判も上々だったので、手に入れる気満々だった
のだが、上記のテストをした結果、当面入手を見送った次第である(笑)