Days of Dragonflies & Moths

トンボや蛾に関わる記事中心。
当ブログの写真、文章の無断使用禁止。
写真集「関東甲信越のトンボ2010plus」

近所の生態

2012年08月16日 | トンボ


子供の頃、夏休みの身近なセミと言えばアブラゼミで、ミンミンゼミは随分珍しいものだった。
親戚の家にお盆かなにかで行ったとき、その親戚のあたりは街中ながら当時の自宅近辺よりも随分自然が豊かで
セミが沢山啼いていた。裏庭を探ると一本の木にアブラゼミが何十と固まっていて、その真ん中にミンミンゼミ
が一匹だけいたが、もう一歩のところで逃げられアブラゼミしか捕まえられなかったことを今でも覚えている。
静岡に住んでいた頃は、クマゼミとアブラゼミばかりでやはりミンミンは珍しかったが、夏休みのある日、全身緑
色のミカドミンミンを偶然捕まえたのを覚えている。
ここ数年、自宅周辺ではミンミンゼミの鳴き声を良く聞く。この辺も都会化してきたということか(笑い)。
そう思って暑中近所巡りをして木を覗き込むと、確かにミンミンの声は良く聞こえるが、姿を見かけるのは
ほとんどがアブラゼミだった。アブラゼミは鳴き声が平坦なので、ミンミンゼミのBGVになってしまって目立たない
だけのことだった。でも子供の頃は、ミンミンの声すら滅多に耳にしなかったから、もっと少なかったのだろう。



シオカラトンボはこの暑いのに日当りの良い場所にばかりいる。公園の池でも野池でも真夏の暑い盛りに他のトンボが
音を上げてもシオカラとギンやんは平気で暑いところにいる。この麦わらトンボは芝生がお気に入りのようだった。
なかなか近づかせてくれず、1メートル圏内に侵入するとすぐに飛び去ってしまうが、かならず同じ芝生に戻ってくる。



若い♂も日向に固執している。トンボ以外の虫は一生懸命写そうとしても、なかなか気合いが入らないが、シオカラだけは
何度も苦杯をなめさせられているので、かなり真剣に写すことが多い(笑い)。でも、数ショット撮ったら暑さでこちらが
ギブアップ。市街地でよく見かけるシオカラだが、どんなところで羽化しているのか?近所に水辺らしい水辺はないが、
羽化殻とかの探索も面白そうだ(多分やらないけど)。



並木道の木陰にはアゲハの類をはじめとして色々な虫が集まってくる。クロアゲハ休止中を見つけてこれはいいもの!と
思い写したが、アングルを変えようとしたら逃げられた。



ここ数日同じところに止まっているナツアカネ。ノシメは薮に紛れたか見当たらなかった。