今回は、「瑠璃釉 朝顔形盃」の紹介です。
立面
見込面
裏面
高台内の拡大
銘は「角福」でしょうか?
生 産 地 : 肥前・有田
製作年代: 江戸時代前期
サ イ ズ : 口径;7.4cm 高さ;4.5cm 底径;2.8cm
この盃は、朝顔形になっています。朝顔形というのは、スクットしていて、その姿・形もいいのですが、酒器としては機能的にも優れているように思います。
朝顔形ですと、酒の量があまり入らないものですから、「返杯」を重ねるにはちょうどいいわけです。ぐい呑みの場合は、一人で飲んでいるぶんにはいいのですが、量が入り過ぎて、「返杯」を繰り返すことが出来ません。酒は、「返杯」を重ねながら少しずつ飲んでコミュニケーションを図るところに良さがあると思うんです。
もっとも、それは古いお酒の飲み方かもしれません。最近では、「返杯」などということはあまり見かけないですね。不衛生だなどと言われて嫌われますし、また、「返杯」などというものは間接キスをするようなものですから、女の子なんかは嫌がりますね。もっとも、そのために「杯洗」というような器があったのでしょうけれど、、、。
もっとも、そういえば、その「杯洗」というものも近頃見かけなくなりました。「杯洗」などという器物は、古美術品でしか見られなくなるのでしょうか? さびしい限りです(~_~;)
現今のコロナ禍の中では、お酒の飲み方も、また、更に変わってきているようです。お酒の飲み方も酒器も時代とともに変わってきていますね。
とりとめないのない話が何時までも続いてしまいますので、つまらない話はこの辺で終りにしたいと思います。
最後に、この盃につきましては、かつての拙ホームページの「古伊万里への誘い」の中で既に紹介しておりますので、次に、その紹介文を再度紹介し、この盃の紹介に代えさせていただきます。
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<古伊万里への誘い>
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*古伊万里ギャラリー71 初期伊万里様式瑠璃釉朝顔形盃 (平成16年1月1日登載)
なかなか形が良い。スキッと朝顔の花のように立ち上がり、上品である。その曲線もまた美しい。
だいたいこの手の朝顔形のものは上手が多い。これも、上手のものとして作られたのだろう。
使用法については、一応、盃としてみたが、小さな向付として、これに珍味でも入れてお膳に載せられたかもしれない。まっ、使用法については、何に使おうと、使う側の勝手だろう。
盃にすると、ちょうど大きさが良い。大きなぐい呑みだと、中身がなかなか無くならず、中身の酒ばかり気になって、器とじっくり対話する心の余裕を失う。
やはり、なんでも、ホドホドがいいようである。
この器の瑠璃色も、ちょっと色が薄いので、もっと濃かったらな~などと思うのだが、やはり、ホドホドで、このくらいがいいのかもしれない。
江戸時代前期 口径:7.4cm 高さ:4.5cm
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ちょっと気取って上品にお酒を飲む際に適しているかもしれません(^_^)
でも、最近では酒量も落ち、あまり使うこともなくなりました(~_~;)
古伊万里の酒器も、自分の体調の変化にともなって、その対象が変わってくるようです。
最近では、酒器にそれほど興味がなくなってきたように感じます(~_~;) 寂しいかぎりですが、、、。
薄瑠璃であるという点も極めて通好みな点だと思います
まさに「ドクターさんが持つべき品」ではないでしょうか。
これ、なかなか上品ですよね(^-^*)
薄瑠璃のほうが品がありますよね(^-^*)
小向付けでしょうか、それとも盃でしょうか?
どちらにも使えそうですね。
薄瑠璃の盃台を見つけたら、是非、買いたいと思います(^_^)
小向付け、それとも盃?
もし、薄瑠璃の盃台が見つかれば、最強で最上級(^.^)