今回は、「色絵 花文 酢猪口(5客組)」の紹介です。
これは、「酢猪口」と言われるもので、「小鳥の餌入れ」ではありません(笑)。
これは、刺身を食べる際に、酢や醤油などの調味料を入れて使われたものです。別名、「のぞき猪口」とも言われ、これよりももう少し大きめのものは「ぐい呑み」として重宝されています。
骨董市などでは、これよりももう少し丈の短いものが売られていることをよく目にします。これを目にしたお客は、店主に、「これは何? 小鳥の餌入れ?」などと聞いていることをよく耳にします。それに対して、店主も、「そうかもしれないね。小さ過ぎて、使いものにならないものね。でも、珍しいでしょう。珍品ですよ!」などと回答しています。
そんなこともあって、何時の間にか、誰言うとなしに、この手のものは「小鳥の餌入れ」ということが定着していったように思います(笑)。
でも、正式には「酢猪口」でしょうね。立派な、人間用の食器でしょう(^_^)
正面(仮定)
裏面にも同じような花文が描かれています。
正面の裏側面
裏面にも同じような四方襷文が描かれています。
見込み面
底面
<以下は代表の1個です>
正面(仮定)
裏面にも同じような花文が描かれています。
正面の裏側面
裏面にも同じような四方襷文が描かれています。
見込み面
底面
生 産 地: 肥前・有田
製作年代: 江戸時代後期
サ イズ: (個体差があります)
口径;3.6cm 高さ;4.4cm 底径;2.2cm
確かにこの大きさだと「小鳥の餌入れ」に見えなくもないですよね。
花の絵付けも可愛らしいですし、五客揃っているところも大きな魅力ですよね!。
江戸モダンですね。
普通、骨董市などには1個で登場してきますので、小鳥の餌入れと言われると、妙に納得してしまいます(~_~;)
これ、5個揃っているので、人間用の食器と納得できます(^_^)
5個揃っているところがミソですね(笑)。
これに酢を入れれば、酢もそれほど酸っぱく感じないかもしれませんよね。
江戸の粋でしょうか、、、(^_^)