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第22回 第1部 第1問

2013-05-27 11:24:32 | 第1章

IPv4のルーティングに関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

a. インターネット上の異なるネットワーク間でホストが通信するためにルーティングが行われる。
b. ダイナミックルーティングの設定は手動で行い、スタティックルーティングの設定は自動で行われる。
c. ルーティングテーブルに記載されているネットワークの範囲や宛先などの情報をもとに経路選択が行われる。
d. ルーティングの処理はIPアドレスのネットワーク部を参照して行われる。

コムたろう「ルーティング???」


ドット先生「まずはそこからか」
「インターネットは世界中に縦横無尽に張り巡らされた回線をつかってコンピューター同士が通信をすることで成立しているんのは分かるね?」


コムたろう「うん、そこは分かるよ。コンピューターの事をホストって呼んだりもするよね。」


ドット先生「お、ちゃんと勉強してるね~」
「自分のPC(ホスト)から相手のPCやウェブサーバーに通信届くようにするためには、適切な回線を通る必要があるのは分かるかな?」


コムたろう「適切な回線って?」


ドット先生「たとえば、自宅から友人の家やスーパーへ買い物に行く時をイメージしてみて。」
「交差点で曲がる方向を間違えたり、途中の道が工事中で通れなかったりしちゃ辿り着けないよね。」


コムたろう「そりゃそうだね、正しい道順とか、工事してない道を通らなきゃ迷子になっちゃうよ。」
「でも友達の家に行くのに道は間違えないよ?」


ドット先生「通い慣れた知ってる道ならね。でも初めて行く場合は迷ったりするだろ?」
「インターネットの通信はたいていは 初めて なんだよ。PCは電源を切っちゃえば色々なことを忘れちゃうからね」
「さて、初めて訪ねていく友達の家に無事辿り着くために、交差点ではどうする?」


コムたろう「青看板とか見てどっちに曲がれば良いか判断するよ。」


ドット先生「そうだね、自分が知らない情報は、他から仕入れるしかないよね。」
「交差点でどっちに曲がるか判断するのが ルーティング で、判断するための青看板が ルーティングテーブル だと思えば良いよ。」
「ちなみにルーティングテーブルを見てルーティングをするのはルーターの仕事だね。ルート=道順だ。」


コムたろう「そっか、ルーターが全部把握してやってくれるんだね!」


ドット先生「いやいや、さすがに全部把握するのは無理だから知ってる範囲で最適なルートへつないでくれるんだよ」
「さらにその先に別のルーターがいて、そのルーターも知ってる範囲で最適なルートへ、これを繰り返して通信相手にたどりつくんだよ」


コムたろう「なるほどね、それならルーターひとつひとつの負担も軽くすむわけだ」





コムたろう「じゃあさ、ダイナミックルーティングとスタティックルーティングってなに?どこが違うの?」


ドット先生「これはね、ルーティングテーブルの事をもう少し詳しく分かってもらえば簡単だよ」
「さっきの例でいうと、道路が拡張されたり、新しい道ができたりすると青看板も塗り替えなきゃならないよね」
「ようするにルーティングテーブルの情報を新しいものに更新するわけだ」


コムたろう「そうだね。古い情報のままじゃ遠回りになっちゃったり、道が途中でふさがってたりするかもだから、最新の情報にしておいてほしいね」

ドット先生「だろ?でもこの更新作業を手作業でやってたらどうなるかな」
「小規模なテーブルなら良いけど、沢山の情報が載っているテーブルのメンテは大変なんじゃないかな」


コムたろう「そんな大変な作業やりたくないよ~」


ドット先生「そこでルーター同士が通信して新しい情報を自動的に仕入れてルーティングテーブルを更新する仕組みが必要なんだ」
「小さな事務所内のLANで使うルーターのルーティングテーブルはLANの構成を把握している管理者がメンテした方が良いけど、」
「世界規模の大掛かりなルーターは自動でほっといても更新されるようにして、自動と手動を用途に合わせて使い分けるんだよ」


コムたろう「それがダイナミックルーティングとスタティックルーティング?でもどっちがどっちなの?」


ドット先生「ダイナミックって言葉は動きのあるって意味、ちょっと難しくいうと動的っていうんだ。」
「スタティックは逆に静止しているとか動きがないって意味で、動的に対して静的って言うね」


コムたろう「ダイナミック=活動的、スタティック=じっとしてるってこと?」


ドット先生「そうそう、わかってきたね。ルーターが自動で勝手にテーブルをメンテしてくれるのがダイナミックルーティングで」
「管理者がメンテしない限りは一切テーブルに変化がないのがスタティックルーティングだよ」


コムたろう「なるほど~。言葉の意味と動作の原理がわかると、結び付けて覚えられるね!」





コムたろう「あれ?じゃあ選択肢bが逆のこと書いてあるから間違いだ。」
「誤りを一つ選べだから、もう正解はわかっちゃったけど、選択肢dがよくわからないな・・・。」


ドット先生「せっかくだから、わかるようにしておこうか」
「IPアドレスには、ネットワーク部とホスト部があるのは知っているよね」
「ルーティングテーブルにホスト一台一台全部の情報を載せると膨大な量になっちゃうよね」
「ネットワーク部を見ればネットワークアドレスが分かるから、ネットワークアドレスから次に渡すべきルーターを判断するんだよ」
「この方法なら外部のホストも含めて全部のホストの情報をテーブルにのっけなくても済むからね」


コムたろう「なるほど、外に出しちゃうものは細かいところまで把握する必要がないんだ」


ドット先生「そうだね。ただし、ルーター自身が所属するネットワークの中のホストについては全部ルーティングテーブルに乗せとく必要があるよ」

コムたろう「自分の所は隅々まで把握して、他所のことは大雑把に知ってる程度で良いんだね」


ドット先生「そういう事。それでもって、ネットワーク部をまずは見て、どこのネットワーク宛てかで振り分けちゃうんだよ」

コムたろう「つまり選択肢dも正しい事を言っているんだね。納得~。」





【 第22回 第1部 第1問 解答&解説 】
[解答] b.
[解説]
a. 正しい。
b. 誤り。ダイナミック(動的)ルーティングはルーティングテーブルを自動的に生成する方法である。
     スタティック(静的)ルーティングは管理者が手動でルーティングテーブルを事前に作成しておく手法である。
c. 正しい。
d. 正しい


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