日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第22回 第2部 第49問

2013-09-11 10:30:14 | 第4章

WebブラウザでWebサイトにアクセスする際に、下図のような画面が表示されることがある。このような警告表示の対象となるサイトを1つ選びなさい。

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a.著作権法に違反する動画・音楽コンテンツを公開しているサイト
b.特定の人物や組織を誹謗中傷する記事を公開しているサイト
c.電子証明書の有効期限が切れているサイト
d.不正プログラムに感染させようとするサイト

コムたろう「これはもうサービス問題だよね。」


ドット先生「まあ、そうだけどしっかり覚えて点数をとってほしいんだ。」


コムたろう「回答は『d』だと思うけど、『c』もちょっと気になるなぁ。」


ドット先生「なるほど。」
「まず簡単に除外できるのが、『a』と『b』なのはOKかな?」
「これははパソコンで判定できる内容じゃないからね。」


コムたろう「じゃあ、『c』はー?」
「そもそも電子証明書に有効期限ってあるの?」

ドット先生「もちろんあるよ。」
「取得する時に必要な期間に応じて有効期限を決めるんだ。」

コムたろう「あ、そうなんだ。」
「なんか定期券みたいだね。」


ドット先生「発行する認証局や期限によって値段が違うので、無駄に長い期間の分を買うともったいないからね。」

コムたろう「そうか、キャンペーンサイトとか短期間だけのページもあるしね。」


ドット先生「ちなみに期限切れの場合はこのように表示されるよ。」



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コムたろう「へえ~ブラウザもどんどん賢くなっているんだねぇ~。」


ドット先生「そうそう、どんどん良くなっているからね、なるべくバージョンの新しいものを使った方がいいんだよ。」

コムたろう「なるほどね~。」
「そんなわけで『c』の場合は違う表示だし、正解は『d』って事だね。」

ドット先生「勝手にwebサイトを改造されてマルウェアを埋め込まれると、こういう表示になったりするんだ。」

コムたろう「マルウェア?」


ドット先生「悪意のある悪いソフトの総称のことだよ。」


コムたろう「webサイトを改造されることってあるの?」


ドット先生「セキュリティがあまいと有り得るね。」
「webサイトの更新に使うFTPのパスワードが類推されやすいものだったり、あるいはそれを盗むスパイウェアに感染したりしてるとね。」


コムたろう「ひぇ~、怖いね~!」
「セキュリティって大事だね!」



【 第22回 第2部 第49問 解答&解説 】
[解答]d.
[解説]
Webブラウザには、フィッシング詐欺やマルウェアに対する対策の機能があります。
不正プログラムに感染させようとする可能性があると判断されているサイトを閲覧しようとすると、警告画面が表示されます。


第24回 第2部 第56問

2013-09-04 09:59:24 | 第4章

WPAとWPA2の特徴を説明した記述として、正しいものを2つ選びなさい。

a.WPA、WPA2いずれも、クライアント認証に対応している。
b.WPA2はIEEE802.11g対応機器でしか利用できない。
c.WPA、WPA2いずれも、WEPより安全な通信を実現できる。
d.WPAは認証サーバを利用しないPersonalモードで動作し、WPA2は認証サーバを利用するEnterpriseモードで動作する。

コムたろう「う~ん・・・この手の略語ってなかなか覚えられなくて苦手なんだよね~。」


ドット先生「似たようなのも多いからね。丸暗記はなかなか辛いかもね。」
「ちゃんと意味を理解していくのが良いよ。」
「それにはまず名前の意味を理解する事だね。」


コムたろう「3文字だけ見ても意味わかんないよ~。」


ドット先生「だからまずは何の略なのかを知る所からだね。」
「WPAは『Wi-Fi Protected Access』の略で、無線LANのセキュリティ強化のための、認証や暗号化のしくみの事なんだ。」


コムたろう「なるほどね~。」
「じゃあWPA2はそれの第二弾?」

ドット先生「そうだね。」
「そもそも無線LANではWEPというのが使われていたんだけど、それの弱点を強化したのがWPAで、さらにそれをもっと強化したのがWPA2だよ。」


コムたろう「WEP→WPA→WPA2なんだね!」


ドット先生「さて、選択肢を順にみていこうかな。」


コムたろう「まずクライアント認証ってのが分からないよ。」


ドット先生「この場合はクライアント端末が無線LANに接続しようとする時の認証の事だよ。」
「認証用のサーバーを使わずに、あらかじめ端末とアクセスポイントにに認証用のキー(PW)を設定しておく方式と、認証用のサーバーを使うちょっと設備的に大がかりになる方式があるんだ。」


コムたろう「WPAもWPA2もクライアント認証には対応しているの?」


ドット先生「まぁね。」
「ちなみに、サーバーを使わないのはパーソナルモード、サーバーを使うのがエンタープライズモードって呼ばれてるよ。」
「サーバーを使わないで簡単に使えるのは個人用途に向いてるからパーソナル、エンタープライズってのは企業とかそんな意味だからサーバーを使う大がかりなのは個人向けじゃなくて企業向けですよって事だね。」


コムたろう「なるほどねー。言葉の意味が解ると納得できるね!」


ドット先生「今回選択肢には出てこないけど、パーソナルモードで使う共通の方式をPSK(Pre-Shared Key)と呼んで、同義語みたいに使われるよ。」

コムたろう「Pre-Shared Key・・・前もってシェアされる鍵?」
「あー、端末とアクセスポイントの両方にあらかじめ認証キーを設定するから?」

ドット先生「そういうこと。」


コムたろう「次の選択肢は・・・。」
「WPA2は一番強いヤツみたいだけど、これって無線LANのIEEE802.11gじゃないと使えないような制限があるの?」


ドット先生「いいや、801.11gだけじゃなくて801.11nでも使えるね。」
「この選択肢は誤っている。」

コムたろう「11aや11bはー?」


ドット先生「aやbは古いものだと対応してないモノもあるね。混在させて使う時は注意が必要だね。」


コムたろう「そういえば家にあるニンテンドーDSはWEPだけだったかも。」



ドット先生「さて、次は選択肢『c』だけど、これはさっき説明したね。」
「WEP→WPA→WPA2の順に強くなっていくよ。」

コムたろう「WEPの弱点を強化したのがWPAやWPA2なんだよね。」
「だからWEPより安全なんだね!」

ドット先生「次は分かるかな?さっきちょろっと説明したね。」


コムたろう「あー、パーソナルとエンタープライズだ。」
「あれ?WPAとWPA2でパーソナルとエンタープライズのどっちかしか使えないの?」

ドット先生「うんにゃ。WPAもWPA2も両方のモードが使えるよ。」


コムたろう「なんだ心配して損しちゃった。」
「つまり『d』は誤りだね!」

ドット先生「一通りこの設問の説明は終わったけど、ついでにもう少し説明しとこう。」
「WPA/WPA2には今回説明した認証の方法と別に、通信内容の暗号化の方法も定められていてね。」
「TKIPとAESってのがあるんだ。」


コムたろう「あー、なんか見たことあるよ。意味わからないけど・・・。」


ドット先生「どちらも一定間隔で暗号化キーを変更できる点は同じだけど、暗号化のアルゴリズム(方法)に違いがあって、AESの方が強いんだ。」

コムたろう「略語は意味が分かりにくくて覚えづらいよねー。」


ドット先生「TKIPは『Temporal Key Integrity Protocol』の略。」
「Temporalは一時的な、Keyは暗号の鍵の事で、Integrityは完全とか無傷とかいう意味で、Protocolはプロトコル=通信の際の取り決めだね。」


コムたろう「へぇ~。」


ドット先生「AESは『Advanced Encryption Standard』の略」
「Advancedは進んだとか上級の、 Encryptionは暗号化、Standardはみんながよく知ってそうなのは標準だけど、基準って意味もあるからね。」


コムたろう「先進の暗号化の基準・・・みたいな?」


ドット先生「そんな感じだね。」
「ちょっと横道だけど、AESとちょくちょく比較されるDESってのがあってね。これは『Data Encryption Standard』の略で、古いタイプの暗号化の規格。」


コムたろう「じゃあDESよりもAESが良いんだね?」


ドット先生「AESはそれだけじゃなくて、TKIPよりも更に安全だよDES→TKIP→AESかな。」


コムたろう「今日は色々と分からなかった略語がなんとなくわかるようになったよ!」


ドット先生「試験が終わるまで忘れないようにね。」







【 第24回 第2部 第56問 解答&解説 】
[解答]a,c.
[解説]
a.正。WPAもWPA2もクライアント認証する際の暗号化方式である。
b.誤。IEEE802.11nにも対応している。
c.正。WPAもWPA2も、WEPの安全性が不十分であるために考えられた方式である。
d.誤。WPAもWPA2も、認証サーバを用いるEnterprise と、認証サーバを使わずに事前鍵共有(PSK)を行うPersonalの2つのモードがある。


第21回 第2部 第39問

2013-09-02 10:30:23 | 第4章

あるユーザのメールを送信したところ、メールサーバから以下のエラーメールが返ってきた。
下の選択肢のうち、この原因としてもっとも考えられるものを1つ選びなさい。

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a.送信先のメールアドレスのアカウント名が間違っていた。
b.送信先のメールアドレスのドメイン名が間違っていた。
c.メールサーバがDNSサーバへの接続に失敗した。
d.送信先のメールボックスが満杯だった。
e.送信したメールの容量が大きすぎた。

コムたろう「英語よめませーん。」


ドット先生「そうだよね~。こういう問題の答え方だけど以下キーワードとその意味を頭にいれておくように!」

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コムたろう「この英単語が含まれているところを問題文から探せばいいんだね?」


ドット先生「そうだね!」


コムたろう「これは覚えてしまえば簡単だね~。」


ドット先生「問題自体はこのキーワードを覚えてしまえばすぐ解けるね。」
「じゃここでコムたろうくんにク~イズ!」

コムたろう「え!?」


ドット先生「キーワードにあるuserやhostとはどういう意味かわかるかなぁ?」


コムたろう「userはたぶん利用者とかそんな意味かな?hostはよく聞くけど・・・まさか夜のお仕事と関係ある?」

ドット先生「ははは同じ言葉だけど、ここでのhostは違うよ。」


コムたろう「やっぱり・・・。」


ドット先生「userは合っているよ!利用者とか使用者という意味だね。」
「hostはネットワークに接続されたコンピュータを人間が識別しやすいようにつける名前のことで、ここではメールサーバー名のことを指すよ。」

コムたろう「なるほど@以降だからドメインのことなのかな?」


ドット先生「そうとも言うね。メールはよく使うものだから最低限このキーワードを覚えておけばメール送信できなかった理由の判別がすぐつくから便利だよ~。」

コムたろう「はーい。覚えておきまーす。」






【 第21回 第2部 第39問 解答&解説 】
[解答]c.
[解説]
a. 誤り。送信先のメールアドレスのアカウント名が間違っていた場合、user unkownというメッセージとなる。
b. 誤り。送信先のメールアドレスのドメイン名が間違っていた場合、host unkownというメッセージとなる。
c. 正しい。DNSサーバへの接続に失敗した場合、設問のようなWarningメッセージが表示される場合がある。
d. 誤り。送信先のメールボックスが満杯の場合、mail box fullというメッセージとなる。
e. 誤り。送信したメールの容量が大きすぎた場合、Message is too largeというメッセージとなる。


第21回 第2部 第59問

2013-08-30 10:24:44 | 第4章

OP25Bに関する説明として誤っているものを1つ選びなさい。

a.OP25Bが導入されているISPのネットワーク内からは、他のISPのメールサーバを利用したメールの送信ができなくなることがある。
b.OP25Bを導入したとしても、不正プログラムなどがISPのメールサーバを利用して迷惑メールを送信することができてしまうため、SMTP Authの使用を義務付けるISPがある。
c.サブミッションポートが用意されている場合、一般的にTCPの587番ポートが利用される。
d.特定のIPアドレス以外のコンピュータからISPに送られてくるメールをブロックする。



コムたろう「先生!OP25Bってナンデスカ!?」


ドット先生「Outbound Port 25 Blocking の略で、外に出ていく25番ポート宛ての通信をブロックするんだ。」


コムたろう「25番っていうと・・・なんだっけ?」


ドット先生「さて、なんだったかな~。ヒントはね、OP25Bは迷惑メール対策で使うって事かな。」


コムたろう「メール関係って事はPOPかSMTPだよね?」


ドット先生「もう少しヒントを出すと迷惑メール業者がメールを出すのを抑止するためのものなんだ。」


コムたろう「てことは、送信?SMTPってこと?」


ドット先生「そういうこと。」
「ポートを覚えるのが苦手な人も、こうやって関連付ければ覚えられると思うよ。」

コムたろう「で、OP25Bってどうやって迷惑メールの送信を止めるの?」


ドット先生「迷惑メールの業者が素直に普通のユーザーと同じ様にメールを送信していたらどうなると思う?」


コムたろう「うーん、すぐに犯人がわかっちゃうね。」


ドット先生「そうだね、そうなるとISPはそんな困ったユーザーにはアカウント停止処分とかを適用するだろ?」


コムたろう「うんうん、そうなれば、迷惑メールの送信もできなくなるね!」


ドット先生「だから、普通の迷惑メール業者は自分が大量の迷惑メールを送信していることがばれないように正体を隠したいんだ。」
「そこで、正規のISPのメールサーバーではなく独自のメールサーバーを使ったり、ISPの網の外のSMTPサーバーを利用してメールを出そうとするのさ。」


コムたろう「え~、そんなことできるの?」


ドット先生「ちょっとした知識があれば、メールサーバーを自分で用意することもできるし、インターネット上にいくつもあるSMTPサーバーってのは、メールを受け取ったら宛先に向けて転送しちゃう習性があるからね、基本的には認証も要らないからこれのせいで迷惑メールがジャンジャン送信できちゃうんだ。」

ドット先生「それに対してISPが用意したSMTPサーバーを使わないでメールを送るのを阻止しようってことで開発されたのがOP25Bなんだ。」

コムたろう「おおお!」


ドット先生「仕組みは簡単でプロバイダの外に出ようとする25番ポート宛ての通信を全面カットします。」

コムたろう「そんなざっくりで大丈夫なの?」


ドット先生「ポイントは外に出ようとするってところで、これはISPの網の外って意味ね。」
「ISPの正規のメールサーバー宛の通信は、ISPの網の中に居るサーバーに向けての通信なのでそのまま使えるんだ。」
「つまり普通に設定して使っている分には問題ないんだよ。」


コムたろう「じゃあ、一般ユーザーには影響ないんだね。。」


ドット先生「ところが、いくつか問題が発生するパターンがあるんだ。」
「まず、出張とかでノートパソコンを使って宿泊先のホテルからメールを送ろうとする場合。」

コムたろう「ノーパソの設定はきちんとしてあっても?。」


ドット先生「うん。ホテルのLANに繋いでメールを送ろうとするわけだけど、その時メールの送信に使われるSMTPサーバーはどこかな?」

コムたろう「設定どおりに自分の加入しているISP(仮にAとする)のSMTPサーバーだよね。」


ドット先生「宿泊先のホテルが別のISP(仮にBとする)だったとして、そこがOP25Bを実施していたらどうなるかな?」

コムたろう「ISP(B)の外のISP(A)のSMTPサーバーへ向けて25番ポート宛ての通信を出すことになるから・・・ブロックされちゃう!?」

ドット先生「そうだね。ブロックされちゃうねぇ。」
「もう一つ、ISPを乗り換えたけど、メールアドレスは残しておいて、メーラーの設定もそのまま変更しなかった場合。」


コムたろう「メールはそのまま使いたいから残したんだし、設定変えるのは面倒だからそのまま使いたいよねー。」

ドット先生「この場合乗り換える前のISPをC、乗り換え後のISPをDとして、メールを送信する場合にどうなるか考えてみようか。」

コムたろう「ISP Dの網からISP CのSMTPサーバーへ向けての通信・・・25番ポート宛ての通信を使うから・・・。」

ドット先生「そう、これもISP DがOP25Bを実施していたらブロックされちゃうパターンだね。」


コムたろう「う~ん・・・、でも一応受信はできるんだよね?」


ドット先生「そう、受信はできるけど、送信ができなくなるんだ。」


コムたろう「送信はどうすれば良いの?」


ドット先生「サブミッションポートってのが用意されていてね。たいていは587番ポートが割り当てられていて、それを使って送信するんだ。」

コムたろう「ナンデスカソレハ。」


ドット先生「25番ポートを使う通信がブロックされるので、別の逃げ道を用意してあるんだ。それがサブミッションポート。」

コムたろう「へぇ~、でも悪い人も設定をそれに合わせて変えたら使えちゃうんじゃないの?」


ドット先生「そこで、サブミッションポート(587番)を使うにはSMTP AUTH(SMTPに認証をプラスしたもの)を使うんだ。」

コムたろう「なるほど、その認証を使って大量のスパム(迷惑メール)を送ったらすぐバレちゃうんだ。」


ドット先生「迷惑メールの業者が好き勝手にメールを大量に送信できているのは、なんの対策もしていない制限の緩いSMTPサーバーを利用するからだしね。」

コムたろう「OP25BとかサブミッションポートでSMTP AUTHとか使えば、業者も好き勝手にメールを送信できなくなるって寸法だね!」

ドット先生「そういうこと。」







【 第21回 第2部 第59問 解答&解説 】

[解答]d.
[解説]
a.正しい。OP25BはISPのネットワーク内から他のISPのメールサーバ(25番ポート)への送信を出来なくする仕組みである。
b.正しい。SMTP Authで送信者の認証をすることでspamを減らすことも一つの策であり実施しているISPもある。
c.正しい。一般的に利用されているサブミッションポートは587番である。
d.誤り。迷惑メールを受け取らない仕組みであるIP25Bの説明である。

(参考)http://service.ocn.ne.jp/mail/info/op25b/


第22回 第2部 第52問

2013-08-27 10:12:49 | 第4章

パケットフィルタリング型ファイアウォールの動作について述べた文として、適切なものを1つ選びなさい。

a. IPパケットに含まれる情報をもとに、内部ネットワークと外部ネットワーク間の通過の可否を判別する。
b. 外部ネットワークから内部ネットワークヘの不正アクセスの兆候を検知し、自動的に対策を施したり管理者に通知する。
c. 外部ネットワークにも内部ネットワークにも属さないセグメントを作る。
d. プロキシサーバを利用して、内部ネットワークと外部ネットワークを分断する。

コムたろう「ドット先生~、ファイアウォールについて教えてくださ~い。」


ドット先生「ファイアウォールは大きく分けて、パケットフィルタリング型とアプリケーションレベルゲートウェィ型があるんだ。」

コムたろう「う~ん、そもそもファイアウォールって何をするものなの?」


ドット先生「むう、そこからか・・・。ファイアウォールつまり防火壁。火の延焼を防ぐ、敵の侵入を防ぐ防壁だね。」

コムたろう「なんかカッコイイね!」


ドット先生「インターネットを使うときに必要な情報が入ってくるのは問題ないんだけど、ウィルスが入ってくるのは困るよね。」

コムたろう「そりゃそうだよね。」


ドット先生「そういう外部からの不要な情報をカットするハードやソフトをファイアウォールというんだ。」


コムたろう「大事な役目だね。」


ドット先生「うん、でもかなりむづかしいから、ざっくり理解してね。」


コムたろう「がんばりま~す。」


ドット先生「以前やったOSI参照モデルは覚えているかな?あれは7層まであったよね。」


コムたろう「うん、あったあった。」


ドット先生「あれのネットワーク層(レイヤ3)やトランスポート層(レイヤ4)で動作するのがパケットフィルタリング型ファイアウォールなんだ。」
「IPパケットのヘッダ部分を見て、通していいか否かをチェックするんだ。」


コムたろう「はあ・・・。」


ドット先生「ルータのNAPT機能って覚えてる?」


コムたろう「えっと、IPアドレスを変換する機能だよね?」


ドット先生「それはNAT。それ+ポートも変更する機能のことをNAPTというよ。PはポートのPだね」


コムたろう「あ~、そっかそっか、そのNAPTが関係あるの?」


ドット先生「NAPTがあるとインターネット側からはルータは見えるけど直接パソコンはみえないだろう?」


コムたろう「うん、そうだね~。」
「外から見えるのはルーターのWAN側アドレスで、パソコンは見えないんだよね!」


ドット先生「だからこれも一種のファイアウォールなんだ。」


コムたろう「なるほど!」


ドット先生「パケット型ファイアウォールはNAPTとセットで使うんだ、ヘッダ情報の宛先と送信元のアドレス・ポートをチェックして通してよいパケットか否かを判断するんだ。」

コムたろう「へぇ~、賢いんだねぇ。」






ドット先生「次は、アプリケーションレベルゲートウェイ型ファイアウォールの説明だよ。」
「これはアプリケーション層(レイヤ1)で動作し、プロキシサーバーというものを経由して外部と接続するんだ」


コムたろう「プロキシサーバーって使ったことないなぁ。」


ドット先生「そうだね、主に企業が外部のネットワークと繋ぐために使うものだから普通の家庭には滅多に置いてないね。」

コムたろう「じゃあ、家じゃ使わないんだ?」


ドット先生「そうだね、絶対使わないわけではないけど、一般的ではないね。」
「特長としては、①プロキシサーバーを利用する。②ブラウザやファイル転送ソフトなど、ソフトごとにプロキシサーバーを用意する。③パケットのヘッダだけじゃなくて中身もチェックするといったところかな。」

コムたろう「中身を全部チェックするの!?」


ドット先生「そう、だからパケットフィルタ型より厳しいチェックになるんだ。」


コムたろう「うーん。難しいね~。」


ドット先生「どうしてコムたろうくんのファイアウォールは知識を通してくれないんだろうね・・・。」


コムたろう「きっとチェックが厳しいんだよ!」


ドット先生「なんでドヤ顔なの。」







【 第22回 第2部 第52問 解答&解説 】
[解答] a. 
[解説] 
a. パケットフィルタリング型ファイアウォールは、IPパケットに含まれる情報をもとに、内部ネットワークと外部ネットワーク間の通過の可否を判断します(正解)。
b. パケットフィルタリング型ファイアウォールは外部ネットワークから内部ネットワークへの不正アクセスの兆候は検知できません。
c. DMZの説明です。
d. プロキシサーバを経由させるファイアウォールは、アプリケーションレベルゲートウェィ型ファイアウォールです。なお、プロキシサーバを利用しても、内部ネットワークと外部ネットワークの分断はできません。