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日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第24回 第2部 第16問

2013-09-19 09:39:26 | 第2章

クライアントからサーバに通信できなかったため、traceroute(tracert)を使って調査した。
どこに障害が発生していると考えられるか。図中の選択肢から1つ選びなさい。

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コムたろう「う~ん、これは難易度高めだね。」


ドット先生「とっつき難いかもしれないけど、落ち着いてよく見れば図の中に答えはあるよ。」


コムたろう「どこをどう見れば良いのかわからないよー。」


ドット先生「まずは『tracert』のことを説明しようね。」
「このコマンドは目的のサーバーやホストまでの経路の情報を表示してくれるんだ。」
「あと、ホップというのはネットワークを一つ越える(ルーターを経由する)たびにカウントしていく単位だ。」


コムたろう「じゃあ、下の数字がいっぱいあるのはどんな意味なの?」


ドット先生「テスト用のパケットを送って返事が戻ってくるまでの時間(ミリ秒)を経由したルーターの順に上から表示してあるんだ。」
「ちなみに1つの送信先につき3回試行するから1行に3つ数字が並ぶんだ。」


コムたろう「へぇ~、じゃあ『*』は?」


ドット先生「それは、そこのルーターから一定時間内に応答がなかった場合に表示されるんだ。」
「3回試行して、3回とも『*』になるとタイムアウトって表示されるんだ。」

コムたろう「そこのルーターが壊れてるの?」


ドット先生「う~ん、なんらかの障害が発生している場合もあるし、返事を返さないように設定されている場合もあるけど、これは大丈夫なヤツじゃないかな。」
「タイムアウトになっているけど、さらにその先から応答があるからちゃんとパケットはそこを通過しているのが判るよ。」

コムたろう「なるほど~、じゃあ結局どこがダメなの?」


ドット先生「tracertの結果の4行目が『203.0.113.1』からの応答なので、ルーターCまではパケットが届いている事がわかるね。」

コムたろう「そっかぁ~、つまり『d』の区間まではオッケーってことなんだ!」


ドット先生「そして5行目で『宛先ホストに到達できません』って出てるね。」


コムたろう「『203.0.113.1』って書いてあるけど、ルーターCの調子が悪くなっちゃったの?」


ドット先生「ルーターCから先に進めなかったって返事がかえってきたんだね。」
「つまり『e』の区間になんらかの問題があるって事だ。」


コムたろう「へぇ~、そういうふうに見るんだ~。」




【 第24回 第x部 第x問 解答&解説 】
[解答]e.
[解説]
a.誤。 2行目の結果によりルータAまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
b.誤。 2行目の結果によりルータAまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
c.誤。 4行目の結果によりルータCまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
d.誤。 4行目の結果によりルータCまで成功している⇒障害区間ではないことがわかる。
e.正。 4行目、5行目の結果によりルータCまで成功し、宛先ホスト(203.0.114.2)まで失敗していることから障害区間であることがわかる。


第24回 第2部 第7問

2013-09-17 09:59:32 | 第2章

下の図は、集合住宅向けFTTHサービスをVDSLで利用している接続例である。
図中の(ア)~(ウ)にあてはまるものの組み合わせとして正しいものを1つ選びなさい。

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a.(ア)光ファイバケーブル    (イ)光回線終端装置  (ウ)LANケーブル
b.(ア)光ファイバケーブル    (イ)光回線終端装置  (ウ)電話用モジュラケーブル
c.(ア)光ファイバケーブル    (イ)VDSL宅内装置   (ウ)LANケーブル
d.(ア)電話用モジュラケーブル (イ)光回線終端装置  (ウ)LANケーブル
e.(ア)電話用モジュラケーブル (イ)VDSL宅内装置   (ウ)LANケーブル

コムたろう「配線のしかたって色々な方式があるけど、これってどれかに統一できないの?」


ドット先生「うーん、建物の形状や諸々の都合でどれか一つってのは、現代の技術じゃ難しいねぇ。」


コムたろう「まぁ、うすうすは気づいていたよ・・・。」


ドット先生「とりあえずVDSLの場合の接続のポイントを説明していくから、覚えてね。」


コムたろう「は~い。」




ドット先生「VDSL方式の配線の特徴はユーザー宅内にVDSL装置が設置される事、共用部とVDSL装置を繋ぐのは電話用のモジュラーケーブルって事だね。」

コムたろう「まずはVDSL装置がない事には始まらないってことだね!」


ドット先生「そうだね。」
「さて、VDSL装置が含まれる選択肢はどれかな?」

コムたろう「『c』か『e』だね!」
「どっちだろう?」

ドット先生「もう一つの特徴を思い出してごらん。」


コムたろう「共用部と繋ぐのはモジュラーケーブルなんだっけ。」
「あ、『e』だよこれ!」


ドット先生「ね、簡単でしょ?」




【 第24回 第2部 第7問 解答&解説 】
[解答]e.
[解説]
VDSLサービスを利用する際には、各戸にVDSL装置が必要である。
VDSL装置は、共有部側とはメタリックケーブル(電話モジュラケーブル)で接続する。
ホームゲートウェイとVoIPアダプタ間はLANケーブルで接続する。


第20回 第2部 第16問

2013-09-10 09:47:44 | 第2章

Aさんは自分のノートPCを会社の無線LANに接続しようとしたが、目的のESSIDが表示されなかった。この原因として考えられないものを1つ選びなさい。

a.親機側でWPAが有効に設定されていた。
b.無線の電波状況が悪かった。
c.PCはIEEE802.11g対応だが、親機がIEEE802.11aのみに対応していた。
d.親機側でESSIDステルス機能がオンになっていた。

コムたろう「無線LANて難しいよねー。」


ドット先生「まぁね~。無線は物理的なケーブルが要らないかわりに、盗聴とか干渉とか色々と気を使う部分も多いからね。」

コムたろう「ところで、ESSIDってなんなの?」
「SSIDってのも見かけるけど、どう違うの?」

ドット先生「まぁ、ほとんど一緒な意味で使われるから同じものと思って良いよ。」
「フォルダとディレクトリみたいな感じで。」

コムたろう「ふーん、でも名前が違うって事は何かが違うんじゃないの?」


ドット先生「じゃあ、無線LANについて今日は勉強してみようか。」


コムたろう「はーい。」


ドット先生「まず、狭い範囲での無線LANならば、1つのアクセスポイントの電波が届く範囲内にすべてのパソコンを配置することができるよね。」
「そのようなLANをBSS(Basic Service Set)と呼ぶんだ。」


コムたろう「ふむふむ、基本(Basic)の形なんだね。」


ドット先生「中流階級の一軒家程度なら良いけど、最近じゃ公共施設を丸々とか商店街全体をカバーするような公共無線LANてのもあるよね。」
「無線は距離が長くなったり障害物があると不安定になるから、複数のアクセスポイントを設置する必要が出てくるんだね。」
「そのようなLANをESS(Extended Service Set)と呼ぶんだ。」


コムたろう「基本形から拡張した(Extended)んだね。」


ドット先生「無線LANでは、他の無線との混線を避けたり、不正なアクセスを防ぐために、アクセスポイントに名前をつけておいて、そこへ接続したい端末でも同じ名前を設定して、それが一致しないパソコンとは通信できない仕組みががあってね、その時に使われる名前がSSID(Service Set IDentifier)と言うんだ。」

コムたろう「ふ~ん、合言葉みたいだね。」


ドット先生「そして、ESSID(Extended SSID)は、SSIDを複数のアクセスポイントが存在するESS環境でも使えるよう拡張したものなんだ。」




コムたろう「ESSIDについては分かったけど、表示されないってのはどうしてなの?」


ドット先生「もともと無線LANではビーコンって呼ばれる『わたしはココよ』っていう信号を定期的に出していて、そこにはESSIDも入っているんだ。」

コムたろう「それがあるとどうなるの?」


ドット先生「電波の届く範囲に居れば、複数のネットワークの電話が入り乱れていても目的のESSIDが探せるんだ。」

コムたろう「あぁ、お店の看板やのぼりみたいなもんだね。」


ドット先生「まぁ、ESSIDやSSIDだけ分かったところで、認証キーが無いと接続できないから、簡単には不正に侵入できないんだけど、それでも存在そのものを知られない方が安全性は高くなるよね。」
「あ、認証キーはちゃんと設定しとかないとザルになっちゃうからね。注意が必要だよ。」


コムたろう「なるほど~、だからESSIDを晒したくないんだね!」
「でもそんなことできるの?」

ドット先生「無線LANアクセスポイントや無線LANルーターは、設定によってビーコンを発信しないようにすることができるんだ。」
「それがESSIDステルス機能!」


コムたろう「なるほどね!」
「その機能を使うと表示されなくなるんだね!」
「ちなみに選択肢に『親機』ってあるけど、なにか電話とは関係あるの?」


ドット先生「無線LANでは、パソコンのことを子機、無線アクセスポイントやルーターのことを親機とも言うんだ。」

コムたろう「あ~、なんだそういう事かぁ。」


ドット先生「ま、そんなわけで、そろそろ正解に辿り着きたいんだけど、今回の設問は『原因として考えられないもの』を選ぶから、その辺あわてないでね。」

コムたろう「しまったぁ。ESSIDステルスがオンの『d』が表示されない原因でOKだと思ってたのに、風向きが怪しくなってきたぞ。」

ドット先生「他にも表示されない原因としては、電波が入ってこない場合があるね。これもビーコンが受信できないからね。」
「ESSIDが表示されない=ビーコンが受信できていないってことなんだ。」


コムたろう「えー、じゃあ・・・『b』も表示されない原因?」


ドット先生「うん、それも原因として考えられるね。」


コムたろう「あと電波が入らないのは・・・あ、そっか!」
「無線LANの規格が『802.11g』と『802.11a』じゃ通信できないんだ!」

ドット先生「そうだね。」
「2.4GHzと5GHzで周波数が違うから通信ができない=電波が入らない=ビーコンも受信できない、ってことはESSIDも表示されないってわけさ。」


コムたろう「表示されない原因と考えられるのは『b』『c』『d』で、原因として考えられないのは残った『a』だね!」

ドット先生「まぁそういう事だね。」
「今みたいに消去法でも良いけど、WPAが何か分かっていたらすぐに答えが出るよ。」

コムたろう「WPAって認証とか暗号化で使うんだっけ?」


ドット先生「お、よく覚えていたね。」
「まぁ、数日前に解説したところだしね。」
「無線LANに接続するにはESSIDで接続するネットワークを決めて、それから認証して接続したら暗号化して通信って流れだから、ESSIDが表示されるかされないかってのは、WPAの出番より前の段階の問題なんだ。」


コムたろう「あぁ~、そういうことかぁ!」
「もっと勉強しとけばすぐにわかったんだぁ・・・。」

ドット先生「ま、今回で覚えたからもう大丈夫だね!」




【 第20回 第2部 第16問 解答&解説 】
[解答]a.
[解説]
a.考えられない。WPAは暗号化の規格であり、ESSIDの通知とは無関係である。
b.考えられる。無線の電波状況が悪い場合には、接続できない。
c.考えられる。無線LANの規格で、802.11gは2.4GHz帯域、802.11aは5GHz帯域を利用するため、相互に通信ができない。
d.考えられる。ESSIDステルス機能がオンになっていた場合、子機にESSIDが通知されない。


第20回 第2部 第9問

2013-09-05 10:06:32 | 第2章

下図はある家庭のCATVを利用したインターネットの接続構成図である。
図中の①~③にあてはまる機器またはケーブルを1つずつ選びなさい。
なお、選択肢は1度しか使えないものとする。

2029_01
a.STB
b.VoIPアダプタ
c.ADSLモデム
d.ケーブルモデム
e.LANケーブル
f.同軸ケーブル
g.モジュラケーブル




コムたろう「配線は、苦手だなぁ。」


ドット先生「配線はねぇ、実際にやってみるのが一番なんだけど、なかなか機会もないからねぇ。」
「回線の種類がなんであろうと、こういうのはPCとインターネットの間に信号の変換をするためのモデムがあって、さらにその間には必要に応じてルーターがあるのは変わりないから、まずはモデムから埋めていこうか。」


コムたろう「そうだね。」
「インターネットを利用するならモデムは必要だもんね。」
「今回はCATV(ケーブルテレビ)を利用したインターネットだから使うのは『ケーブルモデム』で良いよね?」


ドット先生「そうだね。」
「そして、なんらかの機器が入りそうなのは②か③だけどどっちに入るか分かるかな?」

コムたろう「TVへ行く方に繋いでもしょうがないからルーターやPCヘ繋がる②で良いんじゃないかな。」


ドット先生「お~、分かってるじゃ~ん!」
「じゃあついでに③には何が入るか考えてみようか。」

コムたろう「モデムやケーブルじゃないのは確かだから、『c』~『g』は違うよね。」
「残りは『a』か『b』なんだけど、『b』ってあれだっけ?050のやつ。」

ドット先生「それそれ!IP電話で使うやつだね。」
「なんだ、コムたろうくん結構わかってるじゃ~ん。」
「つまり『b』は電話に繋ぐ機器だからここでは使わないってことだね。」


コムたろう「STB(セットトップボックス)って、ひかりTVとかでの関係で聞いたことあるけど、ケーブルテレビでも使うモノなの?」

ドット先生「STBはひかりTVだけじゃなくてケーブルTVでも使うんだ。」
「とりあえずSTBはTVと繋がるって思っておけば良いよ。」

コムたろう「は~い、わかりました~。」
「じゃあ残りは①だね。ケーブルだから『e』~『g』のどれかだと思うんだけど、さっぱりだよ。」

ドット先生「おっと、ここでつまづいたかー。」
「こういうケーブルは見たことあるかな?同軸ケーブルっていうんだけど。」

2029_02

コムたろう「テレビのアンテナ線?」


ドット先生「そうだね~。よくテレビのアンテナ線に使われているね。」
「他にも業務用ビデオの映像ケーブルとか、高級オーディオの音声ケーブルとかにも使われたりするんだ。」


コムたろう「で、①はこれを使うの?」


ドット先生「うん、そうだね。」
「ケーブルテレビでもこれを使ってるんだ。」
「ちなみに、テレビを見るだけだったり、インターネットを使うだけなら分配機なしで、上段か下段のどっちかだけになるけど、両方を使う場合は分配器で線を分岐させるんだ。」


コムたろう「なんかADSLのスプリッタみたいだね!」


ドット先生「良い所に気づいたね!イメージ的にはそんな感じだよ。」
「ケーブルテレビの場合は電話で使うモジュラーケーブルの代わりに、さっき説明した同軸ケーブルを使うから分配器に繋がるのは同軸ケーブルだよ。」


コムたろう「そっか、①は『f』になるんだね!」


ドット先生「もう大丈夫だね!」







【 第20回 第2部 第9問 解答&解説 】
[解答]①-f. ②-d. ③-a.
[解説]
TVを接続するためにはSTB(セットトップボックス)が必要。
ブロードバンドルータはケーブルモデムとPCの間に接続する。


第20回 第2部 第6問

2013-08-28 09:19:28 | 第2章

PCのメインメモリに関する記述のうち、正しいものを2つ選びなさい。

a.メインメモリはCPUがプログラムを読み出す際に使用される。
b.メインメモリはROMで構成されている。
c.PCに搭載できるメモリモジュールの種類は、マザーボードのチップセットやメモリソケットの形状などによって決まる。
d.メインメモリが不足した際でも、OSはHDDなどを仮想メモリとして用いるため、システムの速度が低下することはない。

コムたろう「メインメモリとCPUって実際にどういうふうに動作してるのかな~?」


ドット先生「うむ。基本中の基本、心臓部とも言えるパーツだけど、暗記だけじゃよく分からないよねー。」

コムたろう「そうなんだ。だから時々よく分からなくなるんだ。」


ドット先生「じゃあ、身近なものに例えてイメージをつかんでおくと分かりやすいから、そんな感じで説明していこうかな。」

コムたろう「よろしくお願いしまーす。」


ドット先生「たとえば、自分が初めての仕事をする場合を想像してみよう。」


コムたろう「今までにやったことない仕事はイメージできないなぁ。」


ドット先生「仕事の内容じゃなくて、どうやって仕事をできるようにするか大まかな流れで良いんだ。」
「まず、マニュアルを引っ張り出す。マニュアルを読む。仕事を片付ける。マニュアルをしまう。こんな感じの流れじゃないかな?」


コムたろう「まぁ、だいたいはそんな感じだね。」


ドット先生「PCに何かの処理をさせるのは、この流れに似てるんだ。」


コムたろう「へぇ~。毎回マニュアルをみるの?」


ドット先生「PCは電源を切るとメインメモリの内容を忘れちゃうからね。毎回マニュアルを読んでから仕事するんだ。」

コムたろう「そのマニュアルは消えないの?」


ドット先生「消えると困るから電源を切っても内容が消えないHDDに保存しておくんだ。」
「で、このマニュアルにあたるのがプログラム(アプリケーション)って事になるんだ。」

コムたろう「プログラムは、PCがどうやって仕事をするか示したマニュアルみたいなものなの?」


ドット先生「そうだね。PCがなにを見てどうやって判断するか、次に何をするか、そういったことがずらずらと書かれているのがプログラムなんだ。」
「でね、PCに処理させたい仕事に応じてHDDからメインメモリへプログラムを読み込んで、さらにメインメモリへ読込んだプログラムをCPUが見ながら仕事をするんだ。」


コムたろう「CPUは直接HDDを見に行かないの?」


ドット先生「残念ながらHDDとCPUは直接やり取りできないんだ。」
「CPUが一度に扱えるデータの大きさとHDDの読込みスピードなど諸々の事情でCPUが直接HDDを見に行くのは効率が悪いからやってないんだよ。」
「そうだなー。イメージ的には、マニュアルが本棚にあって、コムたろうくんが初めての仕事をする時に1工程ごとにに本棚へマニュアルを見に行くような感じかな。」
「そこで、マニュアルを本棚から一旦自分の机の手に届きやすい場所に持ってくると効率アップするよね。それがメインメモリに読込むイメージね。」


コムたろう「なんとなくCPUとメインメモリの関係は分かったよ。」
「でも種類とか色々あって、そこが分かりにくいよね。」

ドット先生「うむ、あとは選択肢を見ながら解説していこうかな。」




コムたろう「あ、『a』は今の話だね。○だ。」


ドット先生「そうだね。よく理解しているね。」
「次は選択肢『b』だね。ROMってのは『Read Only Memory』の略で、読み出し専用のメモリーなんだ。」
「工場出荷時に内容が書き込まれて、ユーザーが書き換える事はできないのでリードオンリーと呼ばれてて、これはメインメモリには使われないよ。」


コムたろう「そっか~、『b』は×なんだね。」


ドット先生「次は『c』ね。」
「メモリモジュールって言葉が出てきたね。」
「実は昔のPCでは、メモリのチップが高価なので後で増設するなんて人も滅多に居なくて、基盤に直に半田付けされていたんだ。」


コムたろう「今は違うの?」


ドット先生「今はかなり安くなったのもあって、ユーザーがわりと自由にメモリを増設してるね。」
「でも半田付けするとなると大変だろ?」

コムたろう「そうだねー。半田ごてとかボク苦手だな。」


ドット先生「なので、小さな基盤にまとめちゃって、メインの基盤(マザーボード)にはそれを挿し込むためのソケットを用意してあるんだ。」

コムたろう「それなら簡単だ!」


ドット先生「で、その小さな基盤にまとめたのをメモリモジュールと呼んでいるんだ。」
「モジュールってのは、細かい部品を組み合わせて、ある機能を実現するひとまとまりの部品の事だよ。」


コムたろう「なるほど~!こうすると付け外しがしやすくなって便利なんだね!」


ドット先生「そういうこと。」
「そして、メモリモジュールは大きさや規格が色々あってマザーボードの種類とかソケットの形状とかに合わせて色々あるんだよ。」

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コムたろう「じゃあ、『c』は○だね!」


ドット先生「うむ。」
「最後の『d』だけど、仮想メモリもまずは説明しようか。」

コムたろう「メモリが足りなくなった時に使うんだっけ?」


ドット先生「そうだね。メモリの容量が限られているので、メモリ上限以上に使いたい場合は、今現在使っていない領域をHDDに退避させて場所を空けるんだ。」

コムたろう「思い出してきたよ~。」
「HDDとメインメモリとで必要に応じて入れ替えながら使うから、入れ替えの分時間がかかって処理速度が遅くなるんだったよね!」


ドット先生「お、よく思い出したね~。」
「つまり選択肢『d』に書いてある、『システムの速度が低下することはない』というのは?」

コムたろう「×で~す。」


ドット先生「はい正解~。」






【 第20回 第2部 第6問 解答&解説 】
[解答]a.c.
[解説]
a.正しい。メインメモリはCPUがプログラムを読み出す際に使用される。
b.誤り。メインメモリはROMではなく、RAMで構成されている。
c.正しい。PCに搭載できるメモリモジュールの種類は、マザーボードのチップセットやメモリソケットの形状などによって決まる。
d.誤り。仮想メモリはHDDを利用するため、速度が遅くなる。