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日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第20回 第1部 第3問

2013-05-31 10:49:15 | 第1章

ホストのIP アドレスが、192.168.10.10/25 と表記されていたとする。このサブネット内において、
同時にネットワークに接続して利用できるホストの最大数を1 つ選びなさい。

a. 25   b. 62   c. 64    d.126   e. 128    f. 254    g.256



※きっちり理解しようとすると難しめの話になるので、最後の方にとても簡単な計算方法の解説があります。序盤の説明がよく分からない場合は下の方に出てくる説明まで飛ばしても良いよ。

コムたろう「ドット先生~、サブネットって何でしょ?」


ドット先生「大きな1つのNW(ネットワーク)を分割した小さなNWのことだよ。」


コムたろう「今回の場合サブネットはどういった形になるの?」


ドット先生「192.168.10.10/25 からサブネットを知るには、サブネットマスクを使うんだ。」
「今回のサブネットマスクをIPアドレスと同様に32ケタの2進数で表すと次のようになるよ。」
「ちなみに見やすいように8ケタずつの4プロックに区切るね。」
「/25 だから 11111111 / 11111111 / 11111111 / 10000000 と左から25個連続して1になるんだ」

コムたろう「サブネットマスクって 255.255.255.0 ってよく見るやつ?」


ドット先生「そうそう。よく見かけるそれは、人間が扱いやすいように2進数から10進数に直してあるやつで /24 つまり 11111111 / 11111111 / 11111111 / 00000000 の場合だよ。」
「今回のは 11111111 / 11111111 / 11111111 / 10000000 だから・・・」

コムたろう「11111111=255で、10000000=128だから、255.255.255.128になるのかな?」


ドット先生「そういう事、コムたろう君だんだんわかってきたね~。」


ドット先生「次は、IPアドレスとサブネットマスクを両方2進数に直して上下に並べるよ。」
「上下に並べたら、ひと桁づつ縦に掛け算をするんだ。」

コムたろう「どういうこと?」



ドット先生「192=11000000、168=10101000、10=00001010、なので、IPアドレスは11000000 / 10101000 / 00001010 / 00001010 だろ。これをサブネットマスクと縦に並べるんだ。」

「11000000101010000000101000001010 と。」
「11111111111111111111111110000000 だね。」

「これを縦に掛け算すると、一番左のケタは 1×1=1、次も1、左から3ケタ目は0×1=0・・・」 

「11000000101010000000101000000000 になるね。」

「これがネットワークアドレス(ネットワーク部+ホスト部がALL0)で、ネットワーク部が同じIPアドレスが、同じサブネットに繋がっているって事になるんだ。」

コムたろう「なんだか頭が痛くなってきたよ・・・」





ドット先生「まぁこの部分はなかなか難関だからね。」
「でも問題を解くだけならここまで難しく理解しなくても大丈夫だよ。」

コムたろう「え?!そんな耳寄りな情報があるの?」






ドット先生「1の並んだ部分(25bit)がネットワーク部で、残りの0が並んだ部分(7bit)がホスト部としてホストに割り当てられということはだね。」

コムたろう「う~ん、ビット(bit)ってなんだか響きがもう難しそうで、はっきり分からないんだよね・・・。」

ドット先生「ちょっと気取った言い方をするとね・・・『コンピュータが扱う情報の最小単位』だね」
「『binary digit』を略したものが語源という説もあるよ。」


コムたろう「情報の最小単位って?」


ドット先生「コンピューターの中は2進数で動いているのは知っているよね。0と1ってやつだ。」
「そして2進数でも一番小さな数字=1ケタの2進数が最小単位ってことさ。だから○bitっていうのは○ケタの2進数と思っても良いよ。」


コムたろう「そういう意味だったんだ~。すっきりした~。」


ドット先生「さてホストの数に戻ろうか。ホスト部が7bitだったね。」
「つまりこれは7ケタの2進数ってことだ。コムたろう君は7ケタの2進数は最大でいくつまで数えられるか分かるかな?」


コムたろう「最大って?」


ドット先生「たとえば2ケタの10進数だったら最大99だろ。」
「0~99までの100通りの数字が使えるって事だけど、これが7ケタの2進数だったら?」


コムたろう「いち・じゅう・ひゃく・せん・まん・・・」


ドット先生「おっとコムたろう君、2進数では10・100・1000ではなくて、2・4・8・16って繰り上がるよ。」


コムたろう「あ、そうだった。」
「1・2・4・8・16・32・64で~、64?」


ドット先生「残念それは7ケタ目が1の時だね。つまり 1000000 の時だ。2進数の最大値は全部のケタが1になるよ。」

コムたろう「じゃあ 64+32+16+8+4+2+1 で127かな。」


ドット先生「う~ん、もう一息だね。0~127まで数えられるってことは0~127までの128通りの数が使えるってことなんだ。」

コムたろう「そっか~。0も数にいれるんだね。」





<ここから簡単な計算方法の解説になるよ>

ドット先生「まぁややこしい計算をしなくても簡単に分かる方法があってね。○ケタ(○bit)の2進数で扱える数=2の○乗個なんだよ。」
「だから今回は、2の7乗=2x2x2x2x2x2x2=128になるね。」
「それと、○ケタ(○bit)を求める時もIPアドレスが「/25」となっていた場合、32ケタ-25ケタ=7ケタって計算をすると、簡単でしょ?」


コムたろう「1と0を並べなくてもいいんだね!」


ドット先生「だから今回は、2の7乗=2x2x2x2x2x2x2=128になるね。」


コムたろう「これなら簡単だね!」


ドット先生「さて、この128個がすべて使えるんだったかどうか分かるかな?」


コムたろう「そういえば、使っちゃだめなアドレスがあったよね?」


ドット先生「そうなんだ。今回の128個のアドレスのうちホスト部がすべて0、またはすべて1の2つのアドレスは特別な用途に使うから割り当てられない。」
「だから128個から2個引けば?」


コムたろう「126個?」


ドット先生「正解~。」




【第20回 第1部第3問   解答&解説 】
[解答]d.
[解説]
/25 のとき、ホスト部は7bit(32-25=7)となり、IPアドレスの個数は2 の7 乗=128 個。このうち、2つは利用で
きないので、128-2=126 個が同時にネットワークに接続できるホストの台数となる。


第22回 第2部 第11問

2013-05-30 10:58:49 | 第1章

3台の端未間で、無線LANによるアドホックモード通信を行ったところ下図のような結果となった。
図中の①、②にあてはまる無線LAN規格を下の選択肢からそれぞれ1つずつ選びなさい。

22111

a. IEEE.802.11a
b. IEEE.802.11b
c. IEEE.802.11g
d. IEEE.802.11i
e. IEEE.802.11n

コムたろう「ドット先生、無線LANとwifiの違いってなにー?」


ドット先生「無線LANの規格のひとつがwifiなんだよ。」
「昔、無線LANができたときに各メーカーがローカルルールで勝手に製品を作ってたんだ。」
「でも、会社が違うと通信ができなかったりして不便だったんだよね。それでWi-Fi Allianceというところが統一規格を作ったんだよ。」


コムたろう「どこのメーカー同士でもお互いに通信できるようにしたんだね!」


ドット先生「そう。統一規格の名称がwifiというわけだ。」


コムたろう「でも、統一といってもIEEE.802っていっぱいあって・・・これって統一されてるの?」


ドット先生「ああそれはね、より速さと安定を求めてどんどん進化してるからなんだよ。」
「1997年にでた802の無印は2Mbps、1999年発表のIEEE.802.11a,IEEE.802.11bはそれぞれ54Mbps、11Mbps。」
「これは IEEE.802.11a の方が製品化は遅かったんだよね。2009年に出たIEEE.802.11nは最大600Mbpsに加えて下位互換性もあるんだ。」


コムたろう「たしか・・・うちの無線LANモデムは2007年製だったかなぁ。」


ドット先生「じゃあ、買い替えた方がいいかもしれないね。」


コムたろう「わかった!すぐにお店にいってくるよ!」


ドット先生「でも、2013年末発売予定の IEEE 802.11ac は最大6.9Gbpsという話だよ。」


コムたろう「....技術の進歩ってすごいんだね~。」




コムたろう「ところで。wifiの電波ってどのくらいまで届くの?」


ドット先生「障害物にもよるんだけど10メートルから15メートルくらいだね。」


コムたろう「そんなに短いんだ?」


ドット先生「ときどき勘違いしてwifiがあれば光もADSLもいらないっていう人がいるけど、モバイルの電波(キャリア)とwifiはまったく別物だから覚えておいてね。」



【 第22回 第1部 第11問 解答&解説 】
[解答] ①-e,②-a. 

①. IEEE802.11aとIEEE802.11bの両方と通信が可能な無線LAN規格はIEEE802.11n(e.)である。
②. IEEE802.11bと通信ができず、通信速度が54Mbpsである無線LAN規格はIEEE802.11a(a.)である。


第19回 第2部 第17問

2013-05-29 11:00:31 | 第2章

以下のネットワークで、PC1からpingを実行したところ、図の結果となった。この結果から判断できることを、下の選択肢から1つ選びなさい。

19217_02_3 

a.PC1からはインターネットに接続できるが、PC2からは接続できない。
b.PC2からはインターネットに接続できるが、PC1からは接続できない。
c.PC1とPC2の間の通信ができない。
d.PC1はWebサーバのドメイン名の名前解決を行うことができない。

コムたろう「ping って、あのコマンドの真っ黒画面の…。」


ドット先生「そうだね。」


コムたろう「うわぁ~あの黒い画面、訳解らなくて苦手ー。」


ドット先生「そう思っている人は多いよ。実際にコマンド打ってみたことってある?」


コムたろう「えっ、僕がやっても大丈夫なの?」


ドット先生「うん、別に問題はないよ。」


コムたろう「えええええ、それって初耳~。」


ドット先生「コマンドを打つ場合、【スタートボタン】→【すべてのプログラム】→【アクセサリ】→【コマンド】であの黒い画面が起動するよ。」

コムたろう「……(実際にやってみて)あっ、ほんとだ。」


ドット先生「そのカーソルがチカチカしているところに、コマンドを入力するんだよ。」


コムたろう「なるほど。」





ドット先生「この ping というコマンドは効率的にトラブル箇所を調べる時に利用するんだよ。」


コムたろう「どうやって調べるの?」


ドット先生「たとえば、コムたろう君が僕に電話を掛けるでしょ?」
「それで、僕が電話に出て『もしもし?』って言ったら、これってどういう状況かな?」


コムたろう「ドット先生が電話に出た?」


ドット先生「まぁそれでもいいけど、コムたろう君が掛けて僕が出た(応答した)ってことはね・・・」
「コムたろう君の電話機から始まって、途中の電話回線、そして僕の電話機までの通り道に故障が無かったという判断ができるんだよ。」


コムたろう「応答する=繋がっている、という判断なんだね!」


ドット先生「そう、インターネットでも時々HPが見られない状況ってあるよね?」


コムたろう「うん、自分のPCか操作のしかたが悪いのか、どれかが原因なんだろうけど・・・」


ドット先生「全部、自分の原因って考えるの?」


コムたろう「え、違うの?」


ドット先生「そういう風に思っちゃう人もいるみたいけどね。ほかに原因は考えられるんだよ。」
「見たいHPを管理しているサーバが故障している可能性もあるし、コムたろう君が契約しているISPが管理している設備の故障も考えられるし、アクセス回線が故障している可能性だってあるんだ。」


コムたろう「へえ、いろいろ原因ってあるんだね。」


ドット先生「そうなんだよ、沢山あるから問題解決の為には何処が原因かを調べて、それぞれの原因に合わせた対処が必要になるんだ。」


コムたろう「なるほど~。」





ドット先生「で、この ping だ。」


コムたろう「あっ、そうか。効率的にトラブル箇所を調べる時に使うってことは、『HPが見られない』といったトラブルの時も使えるんだね。」

ドット先生「そう。何処に原因があるかを調べるために ping は目的の場所に向かってリクエストパケットを送るコマンドなんだ。」

コムたろう「リクエストパケット?」


ドット先生「……パケットはわかるかな?」


コムたろう「え~っと、データの小さな塊、だったっけ?」


ドット先生「おっ、覚えていたね。リクエストパケットは平たく言うと、『応答をください』というリクエストをするデータのことだよ。」

コムたろう「あぁ~、なるほど~。」


ドット先生「で、さっきの電話のたとえ話に戻るけど、コムたろう君は僕が電話に出て欲しいから電話した訳だね。」
「 ping に置き換えると、コムたろう君が電話する=リクエストパケットを送る、僕が電話に出る=それに応えて応答する、という図式になるんだよ。」


コムたろう「なるほど~。」


ドット先生「つまりリクエストパケットを送った相手が応答した=相手までの通り道は問題なし、になるんだ。」

コムたろう「そうか、道が途中で切れてたら、応答は返ってこないもんね。」


ドット先生「その通り。だから、『HPが見られない』って時も ping を使ってみるといいんだ。」


コムたろう「でも、どうやって使うの?」


ドット先生「これはコマンドの入力の仕方になるんだけど、カーソルがチカチカしている部分に『ping』と入力し、スペースを1つ開けて相手のホスト名やIPアドレスを入力するんだ。そして、最後にエンターね。」
「この設問では 【pingの結果】の下の囲み部分の、C:\>ping ~の部分が ping のコマンドを入力した部分で、その下の行が応答結果だよ。」


コムたろう「IPアドレスってあれですよね、インターネット上の住所のことですよね?」


ドット先生「うん、この設問ではIPアドレスとホスト名、両方に対して ping を実行しているんだ。」


コムたろう「この『http://www.example.co.jp/』っていうのは、ホスト名だね。」


ドット先生「FQDNとも言うよ。まぁホスト名とFQDNは厳密に言うと違うものなんだけど、ここではその説明は省略するね。」
「IPアドレスは郵便番号、FQDNは石川県金沢市増泉みたいな感じかな?」


コムたろう「なるほど~、よく解る~。」


ドット先生「HPは普通このホスト名で表されるよね、その方がユーザーには解りやすいから。」


コムたろう「そうだね、IPアドレスだけ見せられても、そこが何処のHPか解らないもんね。」


ドット先生「なので、 ping を使う時はホスト名でもOKになっているんだ。」


コムたろう「なるほど~。」


ドット先生「この場合、同一のWebサーバに対して、IPアドレスとホスト名で ping を使っているよね。C:\>ping ~が2つあるだろ?」

コムたろう「IPアドレスとホスト名で形は違うけれど、同じ相手に対して使っているはずなのに結果が違ってるのはなんで?」

ドット先生「そこもこの問題のポイントなんだ。」


コムたろう「えっ、そうなの?」


ドット先生「まず、問題のWebサーバに向かってIPアドレスに向かってpingを使った結果を見てみよう。」


コムたろう「……なんか宇宙語みたい。やっぱりコマンドはよく解らないや。」


ドット先生「食わず嫌いしないで。結果の見かたを解説するからね。」
「まずはIPアドレスのパターンだけど、『~ からの応答:』の文字の後がこのWebサーバからの応答結果なんだ。」


コムたろう「なんとなくわかる、かな。」


ドット先生「『バイト数』はこのWebサーバから受信したデータの大きさ、『時間』は結果が返ってくるまでの時間、『TTL』は特定の初期値から経由したルータの数を引いた値だよ。」

コムたろう「データの大きさや、時間はまぁ解るけど、TTLって……」


ドット先生「一つ一つの意味が解らなくても、この応答結果が見えるということは、目的のIPアドレス(Webサーバ)から応答は返ってきている、つまり、ここまでの道に故障はないという判断になるんだよ」

コムたろう「なぁんだ、そういうざっくりとした判断で良いんだー。」


ドット先生「うん、実はそれで大丈夫。」






コムたろう「じゃあ、この『ping』の後にホスト名が入っている場合の応答結果は…」


ドット先生「これがこの設問のポイントだね。」
「上の図を見ると、『http://www.example.co.jp/』と『211.129.13.200』は同じWebサーバを表しているでしょ?」


コムたろう「うんうん。」


ドット先生「だけど、ホスト名で ping を実行すると『要求がタイムアウトしました』という応答結果になっている。」

コムたろう「このタイムアウトって、『時間切れ』のこと?」


ドット先生「そう。 ping は応答を永久に待つのではなくて、一定の制限が有るんだよ。」
「このタイムアウトというのは、 ping を送信してTTLの初期値(OSによって異なる)からルーターを1個経由するごとに1引いて0になるまでに応答がなかったということなるんだ。」
「じゃないと、何十年も前に送ったパケットが永久にインターネットの中をさまようことになるからね。」


コムたろう「幽霊船みたい。それに、ずっとさまよってたら回線が混雑してじゃまだね。」


ドット先生「良く気付いたね。みんなが便利に使うためにはこういう配慮が必要なんだ。」


コムたろう「じゃあさ、制限時間内に応答が得られなかったら、どんな判断になるの?」


ドット先生「応答が返ってこない理由はさまざまな状態が考えられるね。」
「たとえば、サーバが故障してダウンしているとか、途中にあるルータが故障しているとか。」


コムたろう「じゃあ、この『www.example.co.jp/』のサーバは故障しているの?」


ドット先生「いやいや、そう結論を急がないで。」
「『http://www.example.co.jp/』と『211.129.13.200』は同じサーバだよね?」


コムたろう「うん。」


ドット先生「『211.129.13.200』に ping を送ると、応答は得られた。つまり、通り道に故障はないし、『211.129.13.200』も故障していないんだよ。」

コムたろう「でも、『http://www.example.co.jp/』は応答を返してくれないよ?」


ドット先生「ここで思い出してほしいのは、URLとIPアドレスの関係だ。」
「名前解決って覚えてるかな?」


コムたろう「あ~、あれだ。DNS!」


ドット先生「そうそう。ホスト名(URL)からIPアドレスを教えてくれるのがDNSサーバーだね。」
「で、『www.example.co.jp』に ping を送って、応答が返ってこなかったということは、『http://www.example.co.jp/』からIPアドレスを導き出せなかったという事なんだ。」


コムたろう「DNSサーバになんらかのトラブルが発生していて、名前解決ができないってこと?」


ドット先生「そのとおり。とすると、解答は……」


コムたろう「あぁ『d』になるね!」


ドット先生「うん。そもそもpingはPC1からWebサーバに対して送信されているから、PC1⇔PC2とかPC2⇔インターネットというのは問題外だね。」

コムたろう「PC1⇔インターネットというのはどうなの?」


ドット先生「それも100%不可って訳じゃないよ。IPアドレスを指定してHPを見ることはできるからね」


コムたろう「面倒だけどね・・・」


ドット先生「だから、解答は『d』になるんだ」






【 第19回 第2部 第17問 解答&解説 】
[解答]d
[解説]
a.誤り。この結果だけから、PC2 からインターネットに接続できないとはいえない。
b.誤り。この結果だけから、PC2 からインターネットに接続できるとはいえない。
c.誤り。この結果だけから、PC1 とPC2 の間の通信ができないとはいえない。
d.正しい。PC1 でホスト名(FQDN)で指定したping が失敗していることから名前解決ができないことが想定できる。


第24回 第1部 第3問

2013-05-28 11:09:44 | 第1章

次の①、②に該当するIPアドレスを、下の選択肢からそれぞれ1つずつ選びなさい。

① 198.51.100.0/24のネットワークにおけるブロードキャストアドレス
② リンクローカルアドレス

【①の選択肢】
a. 198.51.100.0
b. 198.51.100.1
c. 198.51.100.24
d. 198.51.100.255

【②の選択肢】
a. 127.0.0.1
b. 169.254.0.1
c. 192.168.0.1
d. 255.255.255.255

コムたろう「IPアドレスって、なにがなんだかよく分からないんだよね~><」


ドット先生「焦らずに順に理解していこうか。落ち着いて考えればそんなに難しくはないから。」


コムたろう「でも、どこから手を付けてよいのやら・・・」


ドット先生「まぁまぁ、あわてずに。順番に。」


ドット先生「①は何を聞いているのかというと、ブロードキャストアドレスは何ですかって事だよね。」


コムたろう「○○の△△に置けるとかややこしいのはいらないの?」


ドット先生「要るんだけど、まずは問題をシンプル化して眺めてみると分かりやすいんだよ」


コムたろう「でもブロードキャストアドレスって?」


ドット先生「ブロードキャストって言葉はそもそも放送とか言う意味なんだ。」
「放送の電波は地域一帯に無差別に行き渡るだろ?」
「インターネットでのブロードキャストも似たようなもので、ネットワーク全体に一斉にパケットを送る事なんだ。」


コムたろう「インターネット全体に送るの???」


ドット先生「それはさすがに大規模すぎてPCがフリーズしそうだし、そんなのが四六時中あちこちから送信されてたらネットが重くて使い物にならないね」

コムたろう「だよね。おかしいと思ったんだ。やっぱりそれは違うんだよね。」


ドット先生「そのとおり。だからネットワーク単位でやるんだ」
「この場合のネットワーク単位ってのは小規模なもので、サブネットとか呼んだりもするね」
「会社や学校のLANとか、そういった限られた範囲のネットワークの事だよ」


コムたろう「ふ~ん、でもどうやってその範囲を特定するの?」


ドット先生「良~い質問だぁ!」
「そこで、まずはネットワークアドレスから理解していこう。」
「LAN内の端末のアドレスが192.51.100.12とか192.168.0.2とか 「.」 で区切って4つの数字が設定されているのは見たことあるかな」


コムたろう「う~ん、なんとなく・・・」


ドット先生「試しに・・・ウインドウズの スタート→設定→ローカルエリア接続をダブルクリック→サポートタブで確認できるよ」

コムたろう「あ、本当だ。なんか出てきた。」


ドット先生「このIPアドレスには規則性があって、同じネットワーク(LAN)に繋がっている端末は頭の方が同じ数字なんだ。」
「これは家の住所表記と似ているね。」


コムたろう「そっか、都道府県とか市町村とかは一緒で番地が違うのと似てるんだね!」


ドット先生「分かってきたね~。都道府県とか市町村にあたる部分がネットワークアドレスなんだよ。」
「実際のIPv4アドレスは0か1の2進数で32ケタになっていて、左から何ケタまでがネットワーク部で、」
「残りの右側のケタが端末(ホスト)に割り振られた番号って構成なんだ。」


コムたろう「ネットワーク部?ネットワークアドレスじゃないの?」


ドット先生「ふふふ、ネットワークアドレスもIPv4アドレスの仲間だから全部で32ケタじゃなきゃね。」
「だからネットワーク部+残りのケタがオール0てのがネットワークアドレスになるんだよ」


コムたろう「ふ~ん、なんとなくわかったけど、イメージがはっきりとつかめないんだよね~。」
「32ケタあるうちの何ケタがネットワーク部とか決まってるの?」


ドット先生「じゃあ、実際にこの設問の 198.51.100.0/24 を例に見てみよう」
「IPv4アドレスの後ろの /24 がネットワーク部が何ケタまでかを表すヒントなんだ」
「まずは198.51.100.0を2進数の32ケタにしてみよう・・・、192=11000000、51=00110011、100=01100100、0=00000000 なので、」
「11000000.00110011.01100100.00000000 になるね。これの左から24ケタがネットワーク部だから・・・」
「11000000.00110011.01100100だね」


コムたろう「24ケタ分・・・うん、わかるよ。」


ドット先生「この24ケタに加えて、32ケタに足りない8ケタ分がオール0でネットワークアドレスになるから・・・」
「11000000.00110011.01100100.00000000だね。」


コムたろう「なんだか頭がクラクラするよ~」


ドット先生「実は /24 て付いている場合は簡単なんだよ。」
「IPv4アドレスは全部で32ケタで、8ケタずつ4ブロックに区切るだろ?」


コムたろう「うん、そこはバッチリ覚えたよ!」


ドット先生「 /24 てのは右から24ケタがネットワーク部って事だから8ケタ×3ブロック分がネットワーク部で、残りの8ケタがホスト部って事なのさ。」
「2進数8ケタ分ずつ10進数に直されてるから、実は 192.51.100 の部分は2進数に直すまでもなくそのままネットワーク部の数字になるんだ」


コムたろう「ええ~!2進数要らないの?!」


ドット先生「一応はきちんと理屈を理解してもらうために今回は説明したけど、/24 や /16 や /8 だったら2進数に直す必要がないね(^-^」

コムたろう「なんだぁ~、それが分かったらなんだか簡単に思えてきたぞ。」


ドット先生「さて、ネットワークアドレスは分かったけど、問題はブロードキャストアドレスだからね。ここからもうひと頑張りだ。」

コムたろう「あぁ~、まだ続きがあるんだった。」


ドット先生「ブロードキャストはネットワーク全体に向けての通信なので、今回の場合は192.51.100.○○てアドレスの端末に一斉にパケットを送るんだけど」
「ホスト部に入る数字はいくつからいくつまであるかな?」


コムたろう「ん~、一番小さいのは0で・・・あ、0はネットワークそのものだから端末じゃないのか。1からいくつまでだろう?」

ドット先生「8ケタの2進数の場合最大値は255なんだ。これは覚えてしまった方が楽だね。11111111=255だよ。」

コムたろう「じゃあ1~255?」


ドット先生「そうだね~。255個のアドレスを指定して送信するのも大変だよね。」


コムたろう「うん、面倒だと思う。」


ドット先生「だからね、ホスト部が最大値(2進数でオール1)になるアドレスをブロードキャストアドレスって事にしといて・・・」
「そのアドレスに向けて通信をするとネットワークに所属するホスト全部にパケットが送られる仕組みになってるんだ。」


コムたろう「それなら簡単だね!一個のアドレスに送るだけで済むんだ。」


ドット先生「その通り!」


コムたろう「ホスト部が2進数でオール0とオール1は、特別なアドレスで~、今回の場合は 192.51.100.255 が 192.51.100.0/24 のブロードキャストアドレスだ!」

ドット先生「おっけ~。まず一つ正解だね。①は解けたよ。」


コムたろう「やったー」






コムたろう「先生、まだ②のリンクローカルアドレスが残ってるよ?」


ドット先生「まぁこれはそんなに難しい計算とかしなくて良いから、ぱぱっと済ませちゃおう。」


コムたろう「簡単なの?」


ドット先生「そうだよ~。リンクローカルアドレスってのはね、DHCPサーバーからIPアドレスがうまくもらえなかった時に、端末側で自動的に設定しちゃうアドレスなんだ。」

コムたろう「DHCPサーバーってなんだっけ?」


ドット先生「DHCPサーバーはIPアドレスをホストに割り振ってくれるサーバーだよ。IPアドレスが割り振られて、はじめてIP通信が可能になるんだ。」


コムたろう「じゃあDHCPサーバーからIPアドレスがもらえなかったらインターネットが使えないね。」


ドット先生「そうなんだよ。インターネットどころか隣近所の端末やプリンター、それにLAN内のファイルサーバーにもアクセスできなくて孤立した状態になっちゃうね。」

コムたろう「それじゃ不便すぎるよ!」


ドット先生「そのとおり。だからホスト側で自動的にアドレスを設定しちゃうんだ。」
「でも、これは同じLAN内での通信にしか利用できなくて、LANの外にはパケットが出ていけないようになっているからインターネットは使えないんだ。」


コムたろう「インターネットは使えないけど、少しはマシになるってこと?。」


ドット先生「そういうこと。そして、リンクローカルアドレスってのは 169.254 で始まるってルールがあってね。」
「だから選択肢から 169.254で始まるのを探せば解決さ。」


コムたろう「え?そんな簡単なことで良いの?」
「169.254で始まるの1個しかないじゃん。bだよ」


ドット先生「はい、正解~。ね、ぱぱっと済んじゃったろ?」


コムたろう「本当だ。知ってしまえば簡単だね~。」




【 第24回 第1部 第1問 解答&解説 】
[解答]①-d,②-b.
[解説]

①. 198.51.100.0/24はネットワーク部が24bitを表しており、ホスト部は8bitとなる。ホスト部8bitの全bitが1となるアドレスは、198.51.100.255(選択肢d.)である。
②. リンクローカルアドレスは、ホストがDHCPサーバなどからIPv4アドレスを取得できなかった場合に、ホスト側で自動的にIPv4アドレスを設定するAutoIP機能などにより設定されるアドレスであり169.254で始まるアドレス(選択肢b.)である。


第22回 第1部 第1問

2013-05-27 11:24:32 | 第1章

IPv4のルーティングに関する記述として、誤っているものを1つ選びなさい。

a. インターネット上の異なるネットワーク間でホストが通信するためにルーティングが行われる。
b. ダイナミックルーティングの設定は手動で行い、スタティックルーティングの設定は自動で行われる。
c. ルーティングテーブルに記載されているネットワークの範囲や宛先などの情報をもとに経路選択が行われる。
d. ルーティングの処理はIPアドレスのネットワーク部を参照して行われる。

コムたろう「ルーティング???」


ドット先生「まずはそこからか」
「インターネットは世界中に縦横無尽に張り巡らされた回線をつかってコンピューター同士が通信をすることで成立しているんのは分かるね?」


コムたろう「うん、そこは分かるよ。コンピューターの事をホストって呼んだりもするよね。」


ドット先生「お、ちゃんと勉強してるね~」
「自分のPC(ホスト)から相手のPCやウェブサーバーに通信届くようにするためには、適切な回線を通る必要があるのは分かるかな?」


コムたろう「適切な回線って?」


ドット先生「たとえば、自宅から友人の家やスーパーへ買い物に行く時をイメージしてみて。」
「交差点で曲がる方向を間違えたり、途中の道が工事中で通れなかったりしちゃ辿り着けないよね。」


コムたろう「そりゃそうだね、正しい道順とか、工事してない道を通らなきゃ迷子になっちゃうよ。」
「でも友達の家に行くのに道は間違えないよ?」


ドット先生「通い慣れた知ってる道ならね。でも初めて行く場合は迷ったりするだろ?」
「インターネットの通信はたいていは 初めて なんだよ。PCは電源を切っちゃえば色々なことを忘れちゃうからね」
「さて、初めて訪ねていく友達の家に無事辿り着くために、交差点ではどうする?」


コムたろう「青看板とか見てどっちに曲がれば良いか判断するよ。」


ドット先生「そうだね、自分が知らない情報は、他から仕入れるしかないよね。」
「交差点でどっちに曲がるか判断するのが ルーティング で、判断するための青看板が ルーティングテーブル だと思えば良いよ。」
「ちなみにルーティングテーブルを見てルーティングをするのはルーターの仕事だね。ルート=道順だ。」


コムたろう「そっか、ルーターが全部把握してやってくれるんだね!」


ドット先生「いやいや、さすがに全部把握するのは無理だから知ってる範囲で最適なルートへつないでくれるんだよ」
「さらにその先に別のルーターがいて、そのルーターも知ってる範囲で最適なルートへ、これを繰り返して通信相手にたどりつくんだよ」


コムたろう「なるほどね、それならルーターひとつひとつの負担も軽くすむわけだ」





コムたろう「じゃあさ、ダイナミックルーティングとスタティックルーティングってなに?どこが違うの?」


ドット先生「これはね、ルーティングテーブルの事をもう少し詳しく分かってもらえば簡単だよ」
「さっきの例でいうと、道路が拡張されたり、新しい道ができたりすると青看板も塗り替えなきゃならないよね」
「ようするにルーティングテーブルの情報を新しいものに更新するわけだ」


コムたろう「そうだね。古い情報のままじゃ遠回りになっちゃったり、道が途中でふさがってたりするかもだから、最新の情報にしておいてほしいね」

ドット先生「だろ?でもこの更新作業を手作業でやってたらどうなるかな」
「小規模なテーブルなら良いけど、沢山の情報が載っているテーブルのメンテは大変なんじゃないかな」


コムたろう「そんな大変な作業やりたくないよ~」


ドット先生「そこでルーター同士が通信して新しい情報を自動的に仕入れてルーティングテーブルを更新する仕組みが必要なんだ」
「小さな事務所内のLANで使うルーターのルーティングテーブルはLANの構成を把握している管理者がメンテした方が良いけど、」
「世界規模の大掛かりなルーターは自動でほっといても更新されるようにして、自動と手動を用途に合わせて使い分けるんだよ」


コムたろう「それがダイナミックルーティングとスタティックルーティング?でもどっちがどっちなの?」


ドット先生「ダイナミックって言葉は動きのあるって意味、ちょっと難しくいうと動的っていうんだ。」
「スタティックは逆に静止しているとか動きがないって意味で、動的に対して静的って言うね」


コムたろう「ダイナミック=活動的、スタティック=じっとしてるってこと?」


ドット先生「そうそう、わかってきたね。ルーターが自動で勝手にテーブルをメンテしてくれるのがダイナミックルーティングで」
「管理者がメンテしない限りは一切テーブルに変化がないのがスタティックルーティングだよ」


コムたろう「なるほど~。言葉の意味と動作の原理がわかると、結び付けて覚えられるね!」





コムたろう「あれ?じゃあ選択肢bが逆のこと書いてあるから間違いだ。」
「誤りを一つ選べだから、もう正解はわかっちゃったけど、選択肢dがよくわからないな・・・。」


ドット先生「せっかくだから、わかるようにしておこうか」
「IPアドレスには、ネットワーク部とホスト部があるのは知っているよね」
「ルーティングテーブルにホスト一台一台全部の情報を載せると膨大な量になっちゃうよね」
「ネットワーク部を見ればネットワークアドレスが分かるから、ネットワークアドレスから次に渡すべきルーターを判断するんだよ」
「この方法なら外部のホストも含めて全部のホストの情報をテーブルにのっけなくても済むからね」


コムたろう「なるほど、外に出しちゃうものは細かいところまで把握する必要がないんだ」


ドット先生「そうだね。ただし、ルーター自身が所属するネットワークの中のホストについては全部ルーティングテーブルに乗せとく必要があるよ」

コムたろう「自分の所は隅々まで把握して、他所のことは大雑把に知ってる程度で良いんだね」


ドット先生「そういう事。それでもって、ネットワーク部をまずは見て、どこのネットワーク宛てかで振り分けちゃうんだよ」

コムたろう「つまり選択肢dも正しい事を言っているんだね。納得~。」





【 第22回 第1部 第1問 解答&解説 】
[解答] b.
[解説]
a. 正しい。
b. 誤り。ダイナミック(動的)ルーティングはルーティングテーブルを自動的に生成する方法である。
     スタティック(静的)ルーティングは管理者が手動でルーティングテーブルを事前に作成しておく手法である。
c. 正しい。
d. 正しい