「先週末で出張検定も終わったことだし、コムたろう君との勉強も一旦はここまでかな。」
「色々と勉強になったよ!」
「毎営業日の更新はしなくなるけど、過去ログから読み返して勉強もできるし、リンクでも為になるサイトを紹介しているから参考にしてね。」
「でも10月からはドットコムマスターアドバンスに変わるんでしょ?」
「おっとそうだったね。」
「でも、先週新しいテキストが届いたのでさっと見てみたけど、内容はあまり変わらない感じだったよ。」「え~、そうなの!?」
「それに、試験制度が変わってもインターネットそのものが変わるわけじゃないから、これまでの学習もそのまま活用できると思うよ。」
「しっかり理解して、ちゃんとした知識を身に付けておけば怖いものなしだね!」
「まぁそういう事だね。」
ADSL回線で、インターネット接続とIP電話、一般加入電話の各サービスを利用したい。
そのために下図のような配線をするとき、必要なケーブルの組み合わせとして適切なものを1つ選びなさい。
a. LANケーブル2本、モジュラーケーブル5本
b. LANケーブル3本、モジュラーケーブル4本
c. LANケーブル4本、モジュラーケーブル3本
d. LANケーブル5本、モジュラーケーブル2本
e. LANケーブル6本、モジュラーケーブル1本
「うわぁ、線がいっぱいでごちゃごちゃだぁ。」
「慣れだよ、慣れ。」
「まず、どこから見ていけば良いかなぁ?」
「モジュラーコンセントやスプリッタを見てみようか。」
「外から電話の線(モジュラーケーブル)で入ってくるんだよね。」
「そうだね。」
「スプリッタで二股に分岐するけど、この段階ではまだモジュラーケーブルだから、ここまでで3本確定だね。」
「あ、あとアナログ電話機に繋がるのもモジュラーケーブルで良いよね?」
「おぉ、その通りだね。」
「これで4本だ。」
「モデムからPCやルーターの方へ出てくるのはLANケーブルだよね?」
「お、よく分かってるじゃないかー。」
「そして、当然ルーターからPCへの配線もLANケーブルを使うよー。」
「LANケーブルは3本で良さそうだね。」
「ということは?」
「LANケーブル3本、モジュラーケーブル4本の『b』が正解だね!」
「そのとおり!」
【 第20回 第2部 第14問 解答&解説 】
[解答]b.
[解説]
壁から電話機まではモジュラーケーブル
壁からADSLモデムまでもモジュラーケーブル
モデム・ルーター・PCはLANケーブルでつなぐ
Internet Explorerのアドレスバーに次のようなURLを入力した。
このURLについての記述として、正しいものを1つ選びなさい。
http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/
a. このURLではファイル名が省略されているため、サーバ側の設定に拠らず、指定したディレクトリのindex.htmlが表示される。
b. このURLでは2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001というIPアドレスを持つサーバに接続される。
c. このURLはFQDNの表記を利用している。
d. このURLで示される「NEWS_RELEASE」というディレクトリは、サーバの設定に拠らず「news_release」と小文字で入力しても問題は無い。
「なんだこれ?こんなURL見たことないよ。」
「まぁ普段あんまり目にする機会はないだろうねぇ。」
「IPv4でIPアドレスを直接指定してもwebの閲覧ができるのは知ってるよね?」
「うーん、それは習ったけど、IPアドレスで指定する事はないかな。」
「まぁ、実際に使わなくても知ってりゃいいよ。」
「今回のは、それのIPv6版なんだ。」
「IPv6アドレスを直で指定する場合は [ ] で囲うってのがルールなんだ。」
「あ~、これIPv6アドレスかぁ。でも後ろに何か付いてるよ?」
「IPv6アドレスの部分は○○.co.jpとかの部分がアドレスに置き換わっているだけだから、後ろは普通のURLでも何か付いてるのと一緒さ。」
「なるほどねー。」
「ねぇ、ドット先生。選択肢『a』のファイル名が省略されているってどういうこと?」
「URLの右の方ってのは実はサーバー上のディレクトリ(フォルダ)とファイル名を示しているんだ。」
「フォルダとは呼ばずにディレクトリって呼ぶところに注意ね。」
「なんで呼び方が違うの?」
「元々はコマンドを打ち込んだりする例の黒い画面の時代にファイルの保存先としてディレクトリってのが先にあったんだ。」
「そして、WindowsやMac OSのように視覚的でマウスでポチっとなってやる環境ではファイルの保存先としてだけじゃなく様々な情報も持っている必要があって、ただのファイルの置き場所ではなくなってきたんだ。」
「そういうのがフォルダと呼ばれるようになったみたいだね。」
「まぁ、ほとんど同じ様な意味で使われるからイコールで考えておけば良いよ。」
「ふ~ん。」
「でもなんの為にファイルが必要なの?」「それはねぇ、webページってのはhtmlって種類のファイルでできてるんだ。」
「ブラウザがそれを読み取っていつもコムたろうくんが見ているようなページを表示してくれているんだよ。」
「へぇ~。webページの正体はファイルだったのか!」
「でもあれだね、『NEWS_RELEASE』ってのがディレクトリなのかファイル名なのかどうやって見分けるの?」
「まぁ、ファイルだったら後ろにたいてい拡張子がつくよね『.html』とか『.htm』とかほかにも色々あるけど。」
「でもまぁ、もう一つ覚えといてもらおうかな。」
「URLの一番最後に『/』が付いてるのがポイントだ。」
「あー、そのスラッシュ、いつも疑問なんだよねー、面倒だから入力を省いても繋がるし。」
「実は『/』ありとなしでは意味が違うんだ」
「もし『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE』だった場合は『NEWS_RELEASE』ってファイルを探して、『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/』の場合は『NEWS_RELEASE』というディレクトリの中からサーバーで設定された既定のファイルってやつを探しに行くんだ。」
「後ろに『/』が付いている場合はファイルそのものじゃなくてディレクトリを指定しているって事?」
「そういう事になるね。」
「そして、サーバーで設定される既定のファイルってのがあってね。主に『index.html』『index.htm』『default.htm』などなど。」
「index.htmlとかはよく見るね。」
「ファイル名が『index.html』って確実にわかっているなら『http://[2001:db8::1024:0:1]/NEWS_RELEASE/index.html』でも良いんだけど、この場合サーバー側のファイル名が『index.htm』だとお探しのページは見つかりませんって言われちゃうからね。」
「厳密にファイル名を指定せずに『/』を付ける事でそのディレクトリにあるそれっぽいファイルを表示してくれるんだね!」
「まぁ、それもサーバーの設定次第だけどね。」
「『/』なしでファイル名を指定しても、そのファイルが見つからなかったらサーバーが勝手に『/』ありに置き換えてそれらしいファイルを探しに行く場合もあるんだ。」
「まぁつまり選択肢『a』は『設定によらず』って書いてあるので、正しくない。」
「次の『b』は『2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001』って書いてあるけど、『2001:db8::1024:0:1』は省略されているから元の形にして比べないといけないんだね。」
「まずは数字の入っている各ブロックを4ケタに直してしまおうか。」
「これは簡単。『2001:db8::1024:0:1』→『2001:0db8::1024:0000:0001』だね。」
「OK、OK。」
「IPv6は、4ケタ×8ブロックだから、あとは全部で8ブロックになるように『::』の所に0を入れていくんだ。」
「今の状態で5つのブロックがあるから、『0000』が3つ入るね!」
「『2001:0db8::1024:0000:0001』→『2001:0db8:0000:0000:0000:1024:0000:0001』だね!」
「選択肢のと比べてみると・・・おっと、一緒だ!これは『b』が正解?」
「そうだね~。」
「もう正解わかっちゃったかぁ。まぁついでだし『c』『d』も見ておこうか。」「FQDNってあれでしょ?FULLなんとかドメインネーム」
「あー、それそれ。日本語だと完全修飾ドメイン名って言うね。」
「英語だと『Fully Qualified Domain Name』ね。」
「トップレベルドメインとかセカンドレベルドメインみたいに一部分じゃなくてホスト名からトップレベルドメインまで丸々のやつね。」
「IPアドレスで表記してあるから、これは違うよね?」
「だね。」
「次の『d』はこれまた『サーバーの設定のよらず』ってあるのが怪しいんだけど、実際のところどうなの?」
「サーバーの設定やOSの種類によっては、大文字と小文字をしっかり区別するからね。」
「大文字が正解なのに小文字で入力しちゃうと404になっちゃうよ。」「404っていうと『ページが見つかりません』だっけ?」
「お、よく覚えていたね。」
「だんだんコムたろうくんも賢くなってきたかな?」
【 第24回 第2部 第20問 解答&解説 】
[解答]b.
[解説]
a.誤。ファイル名が省力された場合、サーバ側でデフォルトのページが指定してある場合にそのファイルが表示される。設定がしてない場合は表示されない。
b.正。IPv6のアドレス表示である。
c.誤。FQDNはホスト名+ドメイン名の形式であり、設問のURLはIPアドレスでの指定である。
d.誤。OSにより異なる。UNIX等のOSでは、ディレクトリ名、ファイル名は大文字と小文字を識別するためアクセスできない。Windowsの場合は識別しないため、アクセスが可能である。
Windows Liveメールのメールアカウントのプロパティを下図のように設定している。
2012年12月10日にメールクライアントでメールを受信した後、12月10日のメール以外でメールサーバに残っているメールを下の選択肢から2つ選びなさい。
a. 2012年12月1日に送信され、同日、メールクライアントで受信したメール
b. 2012年12月2日に送信され、同日、メールクライアントで受信したメール
c. 2012年12月6日に送信され、同日、メールクライアントで受信したメール
d. 2012年12月8日に送信され、同日、メールクライアントで受信したメール
e. 2012年12月9日に送信され、同日、メールクライアントで受信し、ごみ箱に入れてから削除したメール
「うわ~、設定って苦手~。」
「まぁ、数こなして慣れてしまえば、どこを見れば良いのかポイントも分かってくるから、そんなに難しくもないんだけどね。」
「う~ん、どこを見れば良いの?」
「ここでポイントになるのは、メールを受信したら普通はサーバーから削除されちゃうって事ね。」
「残したい場合は設定をしておく必要があるんだ。」
「それが、今回の設定?」
「そうだよ。図の下の方に『配信』って項目があるね。」
「サーバーにメッセージのコピーを置くってのが、受信したメールをサーバーから削除しないで残しておくって意味なんだ。」
「そこにチェックが入っているってことは、受信してもまだメールがサーバーに残ってるってことになるんだね。」
「そうだね。そして、更にその下。5日後には削除する事になってるね。あとゴミ箱を空にしたらやっぱり削除する設定になってるね。」
「どういうこと???」
「つまり、受信したメールをサーバーから削除しないで残すんだけども、受信後5日経過したらやっぱり削除するし、5日経過していなくてもゴミ箱に入れて空にしちゃえばすぐに削除されるんだ。」
「ほほぉ~、そんな複雑な設定ができるんだねぇ。」
「さて、この条件で12/10に残ってるのは選択肢でいうとどれかな?」
「選択肢『a』の12/1に受信したメールは+5日で12/6には削除されるのかな。」
「そうだね。という事は12/10にはもうとっくに消えちゃってるってことだね。」
「おなじく12/2に受信したメールも12/7には削除されるから12/10には残ってないね。」
「それぞれの日付を順番に見ていっても良いけど、逆に12/10から-5日しても良いよ。」
「12/10の5日前は12/5だね。」
「あ、そっか。12/5までに受信したメールは12/10にはもう残ってないんだ。」
「という事は、12/6・12/8・12/9は残るね。」
「おっと、答えを2つ選ぶ設問なのに3つ残ったぞ。」
「最後の選択肢『e』をよく見て。」
「あ~、ゴミ箱に入れてから削除したって書いてあったね!」
「これは日付的には新しくてもゴミ箱に入れて空にしちゃったから削除されちゃうんだった。」
「その通り。だから『e』は12/10には残ってないね。」
「12/10に残ってるのは」『c』と『d』だね!
「はい、正解~。」
第24回 第2部 第34問 解答&解説 】[解答]c,d.
[解説]
a.誤り。 削除される日は12月6日となり、サーバに残っていない。
b.誤り。 削除される日は12月7日となり、サーバに残っていない。
c.正しい。 削除される日は12月11日となり、サーバに残っている。
d.正しい。 削除される日は12月13日となり、サーバに残っている。
e.誤り。 12月9日にゴミ箱に入れてから削除した時点でサーバから削除されている。
「・・・・・?」
「いやぁ、まいった。」
「今日はね、サーバー上に書き溜めた原稿のデータが、秘密結社KSNの策略により行方不明になったので、ブログの更新ができないんだ(T-T」 「え~!?楽しみにしていたのに・・・・。」
「なんとか復旧できれば、頑張って午後に更新してみるよ。」
「また昼休憩の後半か、午後休憩の時にでも見に来ておくれやす。」