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ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第19回 第1部 第17問

2013-09-27 09:42:30 | 第1章

以下は、「dotcommaster.jp」内にあるクライアントPCが「http://www.example.co.jp」の名前解決を行う際に問い合わせるDNSサーバの順序である。
①~④に当てはまるDNSサーバを下の選択肢からそれぞれ1つずつ選びなさい。
なお、クライアントPCのリゾルバ及びDNSサーバのキャッシュやhostsファイルに関しては考慮しないものとする。

19117

a.ルートDNSサーバ
b.「example.co.jp」を担当するDNSサーバ
c.「dotcommaster.jp」のDNSサーバ
d.TLDを担当するDNSサーバ
e.SLDを担当するDNSサーバ



コムたろう「ニホンゴッテムズカシイネー。」


ドット先生「あぁ、日本語が難しいんじゃなくて、書いてある内容が難しいんだね・・・。」
「まぁ順に説明していくから、分かるようになってね。」

コムたろう「はーい。」


ドット先生「まずは『「dotcommaster.jp」内にあるクライアントPC』って部分ね。」
「要するにクライアントPCなんだけども、そのPCが『dotcommaster.jp』ってドメインのネットワーク内に居るって意味なんだ。」


コムたろう「いつもはただ『クライアントPC』なのに、今回はどこに居るかが関係してくるの?」


ドット先生「そういう事になるね。まぁおいおい説明していくよ。」
「次は、『「www.example.co.jp」の名前解決を行う際に問い合わせるDNSサーバの順序』の部分ね。」


コムたろう「名前解決ってあれでしょ?URLからIPアドレスを調べるやつだよね。」
「でも順番ってあるの?」

ドット先生「あるんだよ~。」
「世界中にサーバーやホストがあるからね、名前解決は1台のDNSサーバーでどうにかなる物でもないんだよ。」
「何台かのDNSサーバーの力を合わせて解決するし、その時には順番があるんだ。」


コムたろう「へぇ~、そうなんだ。」


ドット先生「で、その順番を考えて①~④に当てはまるDNSサーバーを当てはめなさいって事なんだ。」


コムたろう「順番には何か決まりでもあるの?」


ドット先生「ちゃんとルールがあるから、それを理解しておけばこの問題は楽勝だよ!」


コムたろう「じゃあ、最後の難しそうな用語が並んでいる部分は?」


ドット先生「3つ用語が出てくるね、『クライアントPCのリゾルバ』・『DNSサーバーのキャッシュ』・『hostsファイル』。」
「どれも名前解決に使われるモノなんだけど、今回はこれらに関しては考えなくて良いよって話だね。」


コムたろう「色々種類があるけど、名前解決の方法にも違いがあるの?」


ドット先生「そうだね、『クライアントPCのリゾルバ』から説明しようか。」
「ブラウザなどがURLにアクセスする際に、ブラウザから指令を受けてDNSサーバーへ問い合わせをするプログラムがリゾルバなんだ。」


コムたろう「へぇ~、ブラウザが直接問い合わせてるんじゃないんだ?」


ドット先生「まったく別個のプログラムっていうよりは、ブラウザやOSに組み込まれた部品の一つと思ってもらえば良いかな。」

コムたろう「なるほどね~。」





ドット先生「次は『DNSサーバーのキャッシュ』だね。」
「キャッシュというのは一時的にデータを貯めておく場所の事で、容量の都合もあって一定期間で消えちゃうんだけど、いちから調べたり計算したりする必要が無い分データを取り出すスピードは速いんだ。」


コムたろう「キャッシュを使うとどうなるの?」


ドット先生「さっきでちらっと話したような順番をすっ飛ばして、すぐに答えが出てくるから名前解決の時間が短縮できるし、通信量も減るからネットワークにかかる負荷も減らせるんだ。」

コムたろう「なるほど、良いね。」
「あ、でも・・・速くて便利だけど、基本の流れとは順番が違ってきちゃうんだね。」

ドット先生「まぁそうだね。」
「順番が変わって困るのは、こういう試験問題でそこまで考慮すると例外が出てくるって程度だから、実際のインターネットでは特に困ることはないからね。」


コムたろう「じゃあ3つめの『hostsファイル』ってのはー?」


ドット先生「これは、クライアントPCの中に保存しておくIPアドレスとURLの組み合わせを記録したファイルの事だね。」
「DNSサーバーにわざわざ問い合わせることなく解決できちゃうんだ。」

コムたろう「じゃあ、これがあればDNSサーバーが要らないね。」


ドット先生「いやいや、世界中のサーバーやホストの情報を個人で使うクライアントPCに持つことは無理だろうから、こういうのは限られた範囲で使われるんだよ。」

コムたろう「あー、世界中のは無理そうだよね~。」


ドット先生「社内LANで使うサーバー限定とか、そんな感じで使われる事が多いかな。」
「とまぁ、これらの3つを使うと基本パターンとは順番が変わって、出題者の意図と違ってきちゃうから、今回は考慮しないんだ。」




コムたろう「なるほど、なるほど。」
「つまり今回は、DNSサーバーを使った名前解決の基本パターンだけ考えれば良いってこと?」

ドット先生「そういう事になるね。」
「じゃあ、基本パターンとしてどういう順番で問い合わせていくかを説明しよう。」
「名前解決をしたいのはクライアントPCなわけだけど、まず最初は自分が属するネットワークのDNSサーバーに問い合わせるんだ。」


コムたろう「今回は『dotcommaster.jp内にあるクライアントPC』の話だから「dotcommaster.jp」のDNSサーバーって事?」

ドット先生「そうだね。」


コムたろう「じゃあ選択肢『c』が一番目だね。」


ドット先生「おっと待ったぁ!」
「図をよく見て。」
「①の前に「dotcommaster.jp」のDNSサーバーがあるから、①に入るのはその次からだよ。」


コムたろう「ああっ!①~④なのに選択肢はa~eの5つある!」
「ひとつ余るんだね!」

ドット先生「そういう事。」
「さて、次が①に入るんだけど、クライアントPCから問い合わせを受けたDNSサーバーはまず親玉のDNSサーバーに問い合わせるんだ。」
「その親玉が『ルートDNSサーバー』だよ。」


コムたろう「てことは①は『a』だね!」


ドット先生「そうだね。」
「ルートってのは『根』とか『もと』とかそういった意味で、英語で書くとrootね。道順とかのルート(route)とは違うからね。」
「ちなみに、HDDの一番上の階層もルートって言うけどこれも同じrootの方だ。」


コムたろう「根っこかぁ、全ての始まりみたいなイメージだね。」


ドット先生「そんな感じだね。」
「そして、ルートDNSサーバーに問い合わせると次に問い合わせるべきサーバーを教えてもらえるんだけどそれがTLDを担当するサーバーだ。」


コムたろう「TLDってのはトップレベルドメインだね!」


ドット先生「その通り。」
「URLに含まれる『~.jp』だったり『~.com』とかTLDに応じて、それぞれのTLDを担当するDNSサーバーに次は問い合わせる事になるんだ。」


コムたろう「TLDごとに分担してるの?」


ドット先生「そうだよ。」
「さっきのhostsファイルの説明でも言ってたように、世界中のサーバーやホストのデータを1台に詰め込むのは無理だからね。」
「TLDごとで分担して、管理しているんだ。」


コムたろう「そっか、じゃあ②は『d』だね!」


ドット先生「うん、そうそう。」
「ルートDNSサーバーからTLDを担当するサーバーを教えてもらって、『dotcommaster.jp』のDNSサーバーがそこへ問い合わせに行くんだ。」


コムたろう「『dotcommaster.jp』のDNSサーバー大忙しだね。」
「じゃあ、次はもしかしてSLDの担当のDNSサーバー?」

ドット先生「お、分かってきたじゃないか~。」
「ちなみに、SLDを担当するDNSサーバーもそれぞれのSLDごとに分担していて、『jp』の配下で『co』とか『ne』とかで分かれているよ。」


コムたろう「なるほど~、TLDの担当のDNSサーバーに問い合わせたら、次に問い合わせるべきSLD担当のDNSサーバーを教えてもらえるんだね!」
「てことで、③は『e』だね~。」

ドット先生「そういう事。」
「そして、順にサード(3番目)・フォース(4番目)と続いていって、その都度『dotcommaster.jp』のDNSサーバーがそこへ問い合わせに行くんだ。」
「そういうのを繰り返して最終的に目的のURLを担当しているDNSサーバーにたどりつくんだ。」


コムたろう「じゃあ、最後の④は『b』で良いのかな!」


ドット先生「そのとおりっ!」


コムたろう「やったー!」






【 第19回 第1部 第17問 解答&解説 】
[解答]①-a,②-d,③-e,④-b.
[解説]
①ルートDNSサーバ(a.)
②TLDを担当するDNSサーバ(d.)・・・具体的にはjpを担当するDNSサーバ
③SLDを担当するDNSサーバ(e.)・・・具体的にはco.jpを担当するDNSサーバ
④サードレベルドメインを担当するDNSサーバ(b.)・・・具体的にはexample.co.jpを担当するDNSサーバとなる。


第20回 第1部 第5問

2013-09-18 10:47:14 | 第1章

IPv4におけるIPアドレスの説明として、正しいものを2つ選びなさい。

a.クラスAアドレスのネットワーク部は8ビットである。
b.グローバルIPアドレスにはアドレスクラスの概念がない。
c.クラスレスアドレッシングでは、ネットワークのアドレス空間をクラスにかかわらず割り当てることができる。
d.ネットワーク部のビット数が多くなると、より多くのホストを接続できる。

コムたろう「IPv4アドレスって、2進数なら全部で32桁になるヤツだよね?」


ドット先生「そうだよ。」
「2進数では桁数の事をビットって呼ぶ場合もあるね。32桁=32ビットだ。」
「IPv4アドレスは2進数だと32桁だけど、人間には扱いにくいから8桁×4ブロックに区切って、更に各ブロックを10進数にしたものが良く使われるね。」


コムたろう「うんうん、見たことあるよ!」
「192.168.~とか言うやつでしょ?」


ドット先生「お、良く知ってるね~。」


コムたろう「ところで、クラスAってのは高級そうな響きだけど、なにかスゴイの?」


ドット先生「IPv4アドレスにはネットワーク部とホスト部があって、それぞれに意味があるのは知っているかな?」

コムたろう「ネットワーク部は建物名みたいなもので、ホスト部が部屋番号みたいなものなんだよね。」


ドット先生「うん、そんな感じだね。」
「つまりどこからどこまでがネットワーク部やホスト部なのか、その境目が重要なんだ。」
「インターネット初期の頃は、その境目を8桁ごとで大雑把に分けていたんだ。」


コムたろう「ふ~ん、わりとキリが良くて分かりやすそうだけど、だめなの?」


ドット先生「境目が8桁毎という事は、ホスト部が24桁・16桁・8桁という3種類になるよね。」
「そうなるとホスト部が24桁の場合はホストの数が最大で16,777,214台、16桁なら65,534台、8桁なら254台になるんだ。」


コムたろう「255台以上だったらホスト部が16桁のアドレスを使うってことかー。」


ドット先生「そうなんだ、254台までなら良いけど、255台だったらホスト部が16桁のアドレスを使う事になって、65534-255=25,279台分のアドレスが余っちゃうんだ!」

コムたろう「うわ、なんかもったいない。」
「あと1台分の為に結構無駄が出ちゃう場合があるんだね。」


ドット先生「そうなんだ。」
「この8桁毎でネットワークの規模=ホストの最大台数をクラス分けしたものがクラスAとかBとかCなんだ。」
「ちなみにクラスAのネットワーク部は選択肢『A』にあるとおり8ビット、つまりホスト部は24ビットで16,777,214台まで設置可能なんだ。」


コムたろう「クラスAはホストが沢山設置できる大規模ネットワーク用なんだね!」


ドット先生「ちなみに、クラスAは2進数でアドレスを表したときに一番上(左)の桁が0になるんだ。」
00000000.00000000.00000000.00000000~01111111.11111111.11111111.11111111ってことネ。」


コムたろう「もっと分かりやすく・・・。」


ドット先生「1番左のブロックが0(=00000000)~127(=01111111)ならクラスAってことだよ」


コムたろう「あ~、そういう事か~。」
「クラスBとかCもなんかそういうのあるの?」


ドット先生「クラスBは2進数でズラーッと並んだ時に1番左と2番目で『10』になって、クラスCは1番左と2番目と3番目でで『110』になるんだ。」


コムたろう「えっと分かりやすくすると?」


ドット先生「クラスBが、10000000.00000000.00000000.00000000からクラスCの一つ手前(10111111.11111111.11111111.11111111)まで。」
「つまり128.0.0.0~191.255.255.255ってことね。」


コムたろう「191.255.255.255に1足すと192.0.0.0で良いの?」


ドット先生「そのとおり!」
「クラスCは11000000.00000000.00000000.00000000~11011111.11111111.11111111.11111111つまり、192.0.0.0~223.255.255.255ってことだよ。」


コムたろう「はぁ~、奥が深い・・・。」
「ところで、クラスの話ってプライベートIPアドレスだけの話なの?」

ドット先生「選択肢『b』のところだね。」
「IPv4ならグローバルでもプライベートでも、基本的な考え方は一緒だよ。」
「アドレスに使われる数字のどこからどこまでがグローバルで、どこからどこまでがプライベートでっていう分けはまた別にあるけどね。」


コムたろう「じゃあ、グローバルの方でもアドレスクラスの考え方はそのまま適用されるんだね。」


ドット先生「そのとおり。」


コムたろう「次の『c』は何を言っているのがチンプンカンプンだよ。ドレッシング?サラダなの?」


ドット先生「クラスレスってのはさっきまで説明してたクラス分けを使わないって事なんだ。」


コムたろう「え?使わなくても良いの???」


ドット先生「クラス単位でアドレスを割りつけるのをクラスフルアドレッシングと言って、クラスを使わないのをクラスレスアドレッシングってうんだけど、さっきも説明したようにクラスフルでは無駄が出ちゃうから、なんとかしようってことで考え出されたのがクラスレスアドレッシングなんだ。」

コムたろう「必要は発明の母だね!」


ドット先生「そうだね~。」


コムたろう「アドレス空間てのはどんな空間なの?」


ドット先生「アドレス空間てのは簡単な言葉でいえばアドレスの範囲のことさ。」


コムたろう「さっきの192.0.0.0~223.255.255.255みたいな?」


ドット先生「それそれ。」
「クラスフルアドレッシングだとその範囲が限定されちゃうけど、クラスレスアドレッシングだと、もっと柔軟に範囲を設定できちゃうんだ。」


コムたろう「へぇ~、便利~。」
「じゃあ次の『d』にあるようにネットワーク部のビット数(桁数)が増えると何がどうなるの?」

ドット先生「みんなが普段使っている10進数でも2桁なら0~99、3桁なら0~999という風に使える数字が増えるよね。」

コムたろう「桁が多ければ多いほどそれだけ沢山の数字が使えるよ。当たり前じゃない。」


ドット先生「2進数でもその当たり前は同じなんだ。」
「桁が増えれば使える数字が増えるし、桁が減れば使える数字は減る。」

コムたろう「まぁ、何進数でも数字ってことには変わりないから、言われてみればそうだね。」


ドット先生「そして、全部で32桁と決められたIPv4アドレスでは、ネットワーク部のビット数が増えるという事は、逆にホスト部のビット数が減るって意味なんだ。」

コムたろう「ホスト部の桁数が減れば、ホストに割り振れる数字が減っちゃうね。」
「あれ?『d』は『より多くのホストを接続できる』ってあるからこれは逆だね!」

ドット先生「うん、良く気付いたね。」




【 第20回 第1部 第5問 解答&解説 】
[解答]a.c.
[解説]
a.正。クラスAアドレスのネットワーク部は8ビットである。
b.誤。グローバルIPアドレスにもアドレスクラスの概念がある。
c.正。クラスレスアドレッシングでは、ネットワークのアドレス空間をクラスにかかわらず割り当てることができる。
d.誤。ホスト部のビット数が多くなると、より多くのホストを接続できる。


第22回 第1部 第13問

2013-09-13 10:57:57 | 第1章

ブロードバンドルータが持つNAPT機能の説明として、適切なものを1つ選びなさい。

a.LANに接続されたホストに対して、プライベートIPアドレスを動的に割り当てる機能

b.プライベートIPアドレスとポート番号を利用して、1つのグローバルIPアドレスをLAN内の複数のホストで共用する機能

c.インターネットからLAN内のホストにドメイン名でアクセスできるように、DNS情報を動的に変更する機能

d.ブロードバンドルータにネットワーク機器を接続するだけで、ネットワークヘの接続設定を自動的に行う機能

コムたろう「これって、ブロードバンドルータが持つ機能の説明ってことだよね。」


ドット先生「お、よくわかってるね。」


コムたろう「えへん。」


ドット先生「じゃあ、『a』は何の説明かな?」


コムたろう「わかりません!」


ドット先生「え~さっきの自信はナニ!?」


コムたろう「ボクはほめられたら伸びる子なんです。そんなことより解説してください。」





ドット先生「仕方ないな~、『a』はDHCPのことだね」
「LANに接続する端末のIPアドレスを自動で取得するように設定しておくと、ルーターが前もって用意しておいたIPアドレスの中から一つを端末へ貸し出す機能だよ。」


コムたろう「なるほど、それがDHCPか・・・DHCP、DHCP。大事なことなので3回言ってみたよ。」


ドット先生「うん、そうだね忘れないようにね。」


コムたろう「次はー?」


ドット先生「プライベートIPアドレスとポート番号を利用して複数のパソコンで一つのグローバルIPアドレスを使えるようにする、これこそがNAPTだね。」

コムたろう「あ、そっかNAPTのPはポートのPだったね!」


ドット先生「正式には Network Address Port Translation というんだNATにポートを追加したモノだね。」




コムたろう「お次は?」


ドット先生「『c』のDNS情報を動的に変更するというのは「ダイナミックDNS」のことだね。」


コムたろう「DNSってなんだっけ?」


ドット先生「ドメインネームシステムのこと。ほら数字ばっかりのIPアドレスに名前を付けるシステムのことだよ。」

コムたろう「ああ、名前解決するやつだ!」


ドット先生「そうそう、DNSは名前とIPアドレスの紐付け情報を管理しているシステムだけど、インターネット上の情報は日々変わっていくからね。」
「ダイナミックミックDNSは、その情報を管理者が手をかけなくても、自動的・能動的に更新してくれる仕組みのことだよ。」


コムたろう「なるほど!」
「次の『d』は?」


ドット先生「これはUPnPというんだ。ユニバーサルプラグアンドプレイの略だね。」
「PnPはつなぐだけで設定とかしなくても使えるってシステムのことで、USBで繋ぐプリンターとかデジカメとか色々あるよね。」
「PnPにあやかってつけた名前だけど、直接は関係ないんだ。」


コムたろう「ユニバーサルって万国の、万人の、とか普遍的な、一般的なって意味だよね。」


ドット先生「そう、誰もがつなぐだけで使えるようにしようとマイクロソフトが1999年に提唱したプロトコルのことだよ。」

コムたろう「へ~、ブロードバンドルーターって結構いろんな機能があるんだね~。」






【 第22回 第1部 第13問 解答&解説 】

[解答]b.
[解説]
プライベートIPアドレスを付与されたホストがインターネットへの接続をする際には、グローバルIPアドレスへ変換をし通信が行われる。
この変換技術をIP変換技術と呼び、グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレスを1対1で対応づけるのが「NAT」。
グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス(+ポート番号)を1対多で対応づけるのが「NAPT」。
NAPTを利用すると複数のプライベートIPアドレスが付与されたホストが同時に一つのグローバルIPアドレスでインターネットに接続が可能となる。 

a.誤。DHCP機能の説明である。
b.正。NAPTの説明である。
c.誤。ダイナミックDNSの説明である。
d.誤。UPnPの説明である。


第22回 第1部 第17問

2013-09-06 10:06:26 | 第1章

次の図は、Webメールでのメールのやりとりを示している。
図の(ア)~(エ)の通信で用いられるプロトコルの組み合わせとしてもっとも適切なものを、下の選択肢から1つ選びなさい。

22117

a. (ア)SMTP (イ)SMTP (ウ)POP (エ)POP
b. (ア)SMTP (イ)HTTP (ウ)SMTP (エ)POP
c. (ア)SMTP (イ)SMTP (ウ)SMTP (エ)IMAP
d. (ア)HTTPS (イ)SMTP (ウ)POP (エ)POP
e. (ア)HTTPS (イ)SMTP (ウ)IMAP (エ)HTTPS

コムたろう「メールをやりとりする際のプロトコルの問題かぁ。」


ドット先生「お、すごいね。なんか分かってるヤツっぽく見えるよ。」


コムたろう「ふふ・・・。」


ドット先生「ここでのキーワードはwebメールだね。」


コムたろう「いままではoutlookとかWindowsLiveメールとかメールソフトを使ってたけど、webメールって何が違うの?」

ドット先生「なんというか、時代が違うというか・・・。」


コムたろう「え?!時代?」


ドット先生「うん、まず、昔のメールは基本的に文章しか送らないことを前提にしていたからメールサーバー自体が小さかったんだ。」

コムたろう「ああ、今は画像や音楽や、動画まで添付できるもんね。」


ドット先生「うん、サーバーの容量が小さい時代は一度見たメールはパソコン本体に取り込んで、サーバーからは消しちゃうようにしてたんだね。」

コムたろう「どうして容量が増えたの?」


ドット先生「ハードディスクが安くなったからね、今じゃメールBOXも1ギガあって当たり前だからね。」


コムたろう「フリーメールなのに2ギガとか10ギガなんてところもあるよね。」


ドット先生「それから、複数の機器でメールを見るケースが増えてきたよね。自宅と会社のPC、更には出張さきでのノートPCやスマートフォン。」


コムたろう「環境も使い方も変わってきたんだね。」


ドット先生「そう、だけどメールサーバーから削除してたら複数個所でメールをみることができないよね。」


コムたろう「あ、そっか!」


ドット先生「なのでメールサーバーのメールは消さないことにしたんだ。」
「迷惑メールは消すけどね。」

コムたろう「それならどこから見てもメールを閲覧できるよね。」


ドット先生「うん、それと携帯とかスマートフォンにメールを全部取り込むと、そっちの容量が大変でしょ?」


コムたろう「容量も大変だしパケット代もすごいことになるねー。」


ドット先生「なので、タイトルだけ送って、タイトルを選択したらその分だけ転送するようにしたんだね。」


コムたろう「ああ、おサイフと電波にやさしいよね。」


ドット先生「まあ、そんなこんなで時代とともにメールサーバーの容量は増えて。そのおかげでメールを消さなくなった。」
「そして、サーバー上のメールを検索したり色々と操作する場面も増えてきた。」


コムたろう「そういうのに対応したのがWebメールってこと?」


ドット先生「そうだね。」
「WebメールはWebブラウザを使ってメールの閲覧・検索・並べ替え・作成から送信・フォルダをつくって整理などができるんだ。」


コムたろう「すごいね!」


ドット先生「そして今回ポイントになるのが、Webメールを見る時に使われるIMAPというプロトコル。」


コムたろう「見る時っていうと(エ)の部分?」


ドット先生「そこが違うんだな。ブラウザとWebサーバーのやり取りはあくまでもHTTPSなんだ。」
「IMAPが出てくるのはWebブラウザがメールサーバーから情報を受け取る場面なんだ。」

コムたろう「へぇ~、そうなのかぁ~。」
「あれ?ブラウザとWebサーバーってHTTPじゃないの?」

ドット先生「HTTPでできなくもないけれど・・・メールだからね、プライバシーを考慮してセキュリティの高いHTTPSを使うのが普通だね。」
「あと大切なのがサーバーからサーバーへメールを送る時はSMTPを使う。」
「これはWebメールだけじゃなくて普通のメールでも一緒だよ。」

コムたろう「あー、普通のメールの説明で聞いたことあるよ!」
「Webメールでもそれは変わらないんだ?」

ドット先生「そういうこと。」
「さて、ここまで判断材料があれば簡単かな。」

コムたろう「(ア)と(エ)がHTTPSなのは・・・『e』しかなかった。」


ドット先生「ね、簡単でしょ?」
「まぁ、あれこれ覚えるのが大変だとしても、WebメールはIMAPを使うって事だけでも覚えておけば、この選択肢なら2択まで絞り込めるよね。」


コムたろう「あとはブラウザとWebサーバーはHTTPSで通信するって事を覚えて置けば大丈夫だね!」





【 第22回 第1部 第17問 解答&解説 】
[解答]e.
[解説] 
Webメールは、Webブラウザを使ってメールの送受信を行うサービスである。
クライアントPCとWebサーバ間の通信である(ア)と(エ)はHTTPまたはHTTPSで通信します。従って回答は選択肢e.となります。
なお、Webサーバからメールサーバへのメール転送(イ)はSMTPでの通信、メールサーバからのメールの取得はPOPまたはIMAPが利用されるが、特にメールの検索や並べ替えや件名だけの取得などちょっとした操作をする場合はPOPではできないので、IMAPを使う。


第22回 第1部 第14問

2013-09-03 11:14:52 | 第1章

PCでWebブラウズやメールの利用はできるが、オンラインゲームには接続できなかった。そこでブロードバンドル一夕のUPnP機能を有効にしたところ、接続できるようになった。この理由を1つ選びなさい。

a.プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスを変換できるようになったため
b.ブロードバンドル一夕がPCのデフォルトゲートウェイとして設定されたため
c.ゲームで使用するポートの通信が、ブロードバンドル一夕によって許可されたため
d.ブロードバンドル一夕の代理DNSサーバ機能によって、ゲームのサーバにアクセスできるようになったため

コムたろう「先生!大変だ!」


ドット先生「どうしたんだい?」


コムたろう「ネトゲ(ネットワークゲーム=オンラインゲーム)に接続できないと死活問題だよ!!」


ドット先生「え?コムたろうくんネトゲやってるの?」


コムたろう「え、げふんげふん。とにかくどうすればいいか教えてください!」


ドット先生「最近はやりのブラウザゲームなんかは関係ないんだけど独自のゲームソフトを使っているオンラインゲームはポートの設定が大切なんだよ。」

コムたろう「そうなの?」


ドット先生「ゲームソフト自体が通信するわけだから、ちゃんと設定しないとファイアウォールでブロックされちゃうからね。」


コムたろう「ああ、なるほど。」
「でも、ブラウザゲームは平気なの?」

ドット先生「そっちは、ブラウザ上で展開するゲームだから通信はHTTPでやってくれるからね。」


コムたろう「あ、そっか!」


ドット先生「さて、この問題のキモはwebもメールもできるのにゲームができないってことだよね。」


コムたろう「うん・・・。」


ドット先生「問題文の言い回しがちょっとややこしいけど、『UPnP』機能を有効にしたら何かが起こって接続できるようになったけど、その何かは選択肢のうちどれかって意味ね。」

コムたろう「あ、うん、わかってたよ?」


ドット先生「『a』や『b』が、接続の回復した理由なら、webもメールもゲームと同様にできてないはずだから違うって事が言えるね。」

コムたろう「じゃあ、「c」か「d」が正解だね!」


ドット先生「さっきも言ったように「ポート」の設定が必要なんだ。」
「webを見たりメールを使ったりってのは、まず自分のPCから発信してその返事をサーバーからもらうパターンだから、ファイアウォールなどではじかれる事はないんだけど、ネトゲの場合はサーバー側から発信して自分のPCへ向けて飛んでくる通信もあるから設定によっちゃはじかれちゃうんだ。」

コムたろう「だからポートの設定が必要なんだね!」


ドット先生「うむ。そしてポートの事に触れている選択肢はは「c」だけだよね。」


コムたろう「そっか、だから正解は「c」なんだ!」


ドット先生「ちなみに『d』のルータの代理DNSサーバ機能ってクライアントに代わってプロバイダのDNSサーバーに聞くってだけだからポートは無関係なんだよねー。」

コムたろう「ふう、これでなんとかネトゲができるよ。」


ドット先生「・・・。」






【 第22回 第1部 第14問 解答&解説 】

[解答]c.
[解説]
a.誤。 これができないとWebブラウズやメールの利用もできないはずだが、ちゃんと利用できていたのでこれは違う。

b.誤。 これができないとWebブラウズやメールの利用もできないはずだが、ちゃんと利用できていたのでこれは違う。

c.正。 オンラインゲームでは、外部から内部ネットワークへアクセスできることが必要となる。ブロードバンドルータがこの接続を拒否していた場合には、ゲームの利用ができない。
外部から内部ネットワークへのアクセスを可能とするためにはポートフォワーディングの設定が必要であり、UPnP機能を有効にすると、接続機器が自らブロードバンドルータにアクセスしてポートフォワーディング機能を有効化する。
これにより、ゲームが利用可能になったと考えられる。

d.誤。 ブロードバンドルータの代理DNSサーバ機能の設定と、UPnP機能を有効にする設定とは無関係であり、原因とはならない。