日刊ドットコムマスター★

ドットコムマスターに合格するためのブログです。

第23回 第2部 第21問

2013-08-23 11:38:58 | 第2章

以下の画面は、Windows 7で「ipconfig /all」コマンドを実行した結果である。
この結果から判断できるものを2つ選びなさい。

23221

a. このPCでは正常にインターネットを利用できる。
b. デフォルトゲートウェイは、DHCPサーバを兼ねている。
c. グローバルユニキャストアドレスが1つ割り当てられている。
d. このPCが接続されているネットワークのサブネットマスク長は24ビットである。



コムたろう「あ~、難しい問題だ・・・。 この背景黒いのってなんかよく分からないよね~。」


ドット先生「ははは(笑)、そんなに毛嫌いしないでよ。 この『ipconfig』というのはIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイのネットワーク設定内容を表示させるコマンド(命令)なんだよね。」
「さらに『ipconfig』の後ろに『/●●』とオプションを指定することも出来るんだ。」
「ちなみ問題のように『ipconfig/all』と指定した場合は、IPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイの他にも、ホスト名やMACアドレス(物理アドレス)、DNSサーバーなど、より詳細なネットワーク設定内容が表示されるんだよ。」

コムたろう「なるほど~。この画面は誰でも見ることが出来るの?」


ドット先生「出来るよ!」
「[スタート]の[プログラム](Windows XPでは[すべてのプログラム])-[アクセサリ]-[コマンドプロンプト]を選択すると真っ黒な画面が起動するよ。」
「そこに『ipconfig /all』と入力しENTERキーを押すとその端末のネットワーク設定内容が表示されるんだよ。』

コムたろう「へぇ~、今度やってみようかなぁ。」


ドット先生「うん、やってみると良いね。」
「情報を表示するだけで特に設定内容を変えるとかはしないから、やってみて動作が不安定になることもないし、実際に体験した方がイメージしながら覚えやすいと思うよ。」
「さて、じゃあ問題を紐解いていこうか。」

コムたろう「は~い!」


ドット先生「まず、aの『正常にインターネットを利用できる』だけど、『ipconfig』で確認出来るのは『ネットワークの設定内容』であって、『ネットワークの接続状況』ではないんだよね。」

コムたろう「ということは、この画面を見ても正常に利用出来ているかはわからない・・・ということだね?」


ドット先生「そういうこと。なのでaは×」


コムたろう「じゃあ、次のbに・・・。」


ドット先生「どうしたんだい?」


コムたろう「また謎の単語が・・・。」


ドット先生「デフォルトゲートウェイのことかい?」


コムたろう「DHCPサーバーも・・・。」


ドット先生「じゃあデフォルトゲートウェイの説明からしようね。」


コムたろう「・・・はーい。」






ドット先生「インターネットはLANなどの小規模なネットワークがいくつも繋がったものなのはわかるかな。」
「つまり、あるLANの中の端末が、別のLANの中の端末やサーバーと通信するのがインターネットの日常風景なんだ。」

コムたろう「あ~、わかるわかる。」


ドット先生「デフォルトゲートウェイというのは、あるネットワークから外へアクセスする際に使用する『出入り口』となる機器を指すんだよ。」
「一般的にはルーターがデフォルトゲートウェイ(出入り口)に使われているよ。」

コムたろう「へぇ~、あのルーターがねぇ。そうだったんだ~。」


ドット先生「次にDHCPサーバーだけど、これはネットワークに接続する機器にIPアドレスを自動的に付与したり、DNSサーバーのIPアドレスやデフォルトゲートウェイのIPアドレスやドメイン名など諸々の必要な情報を提供するサーバーなんだよ。」
「ブロードバンドルーターにこのDHCP機能が搭載されていることが多いね。」
「で、設問に戻り『ipconfig /all』の結果を見てみるとデフォルトゲートウェイ、DHCPサーバのIPアドレスがどちらも『192.168.0.253』となっているので・・・。」

コムたろう「同じ機器が兼ねているってことかぁ~。」


ドット先生「そういうことだね。」


コムたろう「じゃあ、bは○ってことだね。」


ドット先生「じゃ、次。」


コムたろう「グローバルユニキャストアドレスが1つ割り当てられているか・・・また意味不明な単語が。」


ドット先生「グローバルユニキャストアドレスというのは、IPv4で言うところのグローバルアドレスに相当するんだ。」
「ちなみにIPv6アドレスのユニキャストアドレスの一つなんだよ。」
「ユニキャストアドレスには『グローバルユニキャスト(2000::/3)』『サイトローカルユニキャスト(fec0::/10)』『リンクローカルユニキャスト(fe80:://10)』の3種類あり、それぞれアドレスの始まりが決まっているんだ。」

コムたろう「画面にはリンクローカルってのはあるけどグローバルユニキャストってのが出てないね。」


ドット先生「ipconfigの表示ではグローバルユニキャストアドレスは『IPv6アドレス』って表示されるんだ。」


コムたろう「なるほど!今回はリンクローカルIPv6アドレスしかないからグローバルユニキャストアドレスは無いね!」


ドット先生「なので、cは×ってことになるわけだ。」



コムたろう「あ、4つのうち二つ×が確定したから残りのdは○だよね(笑)」



ドット先生「・・・まぁそうなんだけど、ちゃんとdの説明もするからね!」



コムたろう「ネットワークのサブネットマスク長は・・・って、サブネットマスクって何だっけ???」



ドット先生「サブネットマスクというのは、IPv4のIPアドレスの32桁の中でどこまでが『ネットワーク部』でどこからが『ホスト部』なのかを識別するため使われるものなんだ。」
「ネットワーク部に当たる桁が『1』、ホスト部に当たる桁が『0』の二進数で、全部で32ケタで表されるんだ。」

コムたろう「サブネットマスクの項目を見ると・・・・画面には『255.255.255.0』ってあるけど、『1』なんてどこにもないよー!」


ドット先生「それは十進数で表示されているからだよ。これを二進数に変換すると『11111111.11111111.11111111.000000000』になるんだよ。」
「そして、この1が連続している部分の長さを『サブネットマスク長』って言うんだ。」

コムたろう「え~?10進数から2進数に直すの?」
「むーずーかーしーいー!」

ドット先生「255はとりあえずサービス問題だよ。」
「255は8ケタの2進数でオール1だから 11111111 だ。これだけは覚えちゃった方が手っ取り早い。」

コムたろう「うーん、まぁそのくらいならボクの頭脳をもってすれば覚えられなくはないかなぁ。」


ドット先生「で、ネットワーク部を表している『1』が24桁あるよね。」
「2進数では桁数の事をビットとも言うからね24桁ってのは24ビットって事だ。」
「つまり『サブマスク長は24ビット』ということになるんだよ。」

コムたろう「なるほどっ!」




【 第23回 第2部 第21問 解答&解説 】
[解答]b,d
[解説]
a.誤り。 このPCには、プライベートIPアドレスが割り当てられており、インターネットを利用できるかどうかはこの出力結果だけでは判断できない。
b.正しい。 デフォルトゲートウェイのアドレスとDHCPサーバのIPアドレスがともに、192.168.0.253となっており兼ねている事が判断できる。
c.誤り。 IPv6アドレスがfe80:で始まるアドレスとなっており、このアドレスはリンクローカルアドレスである。
d.正しい。 サブネットマスクの値が255.255.255.0となっており、サブネットマスク長が24ビットであることがわかる。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿