シグナルミラー

パイロット用のサヴァイヴァル装備のうち、信号用具として採用されているものの一つ、
それがシグナルミラーだ。



これは原理を説明するまでも無く、太陽光を反射させて使う物だ。
画像は裏面で、当然反対側は反射面となっている。

単なる鏡と違うのは照準器がついている事だ。
2種類とも真ん中に丸い穴があいている。
ここを覗いて目標物と光の点を重ねるように角度を調節することで、目標に光が届くようになっている。
聞くところによると、その反射光は100km以上届くとか。

画像上は米軍放出品のもの。
ガラス製で重いけれど、反射性能から言えば優れている。
サイズは約127×77mm。
確かもうワンサイズ大きい物もあったはず。

画像下はアメリカ製の市販品で「STAR FLASH」ブランドのもの。
現在、米軍でも採用されている。
こちらは樹脂製（たぶんポリカーボネイト）で出来ており、ひじょうに軽量なのが特徴。
サイズは約57×77mm。
画像の左のナイロン製ケースが付属して2000円程度だったと記憶している。

度々、ニュースで耳にする登山中の遭難。
そういう時にこの手の物を持っているのといないのでは発見までに大きな差が生まれてくる。
ちょっとしたハイキング程度であっても、どのようなトラブルに見舞われるか分からない。
大して嵩張るものではないし、リュックのポケットにでも入れておこう。
小さな心がけ一つで九死に一生の一生の側に立てるかもしれないのだ。

ただし、欠点もある。
夜間や太陽の出ていない状況では全く役に立たない点だ。
この場合、軍隊ではストロボライトを使うことになるが、一般では・・・。
とりあえず夕方には帰る予定でもライトを持って行った方がいいだろう。