某所の光学祭りに対抗してみる(笑)。
私のミリタリーコレクションの中で光学機器は少ないが、
一番珍しいと思われるのはこれ。
一応、パンツァーファウスト3(Panzerfaust3=Pzf3)用のスコープということで入手した。
パンツァーファウスト3はドイツ・ダイナマイトノーベル社の開発した対戦車火器であり、
ドイツ連邦軍の他スイス軍、日本の陸上自衛隊などで採用されている。
自衛隊での名称は110mm個人携帯対戦車弾。
このスコープはドイツ製のオリジナルで銃器用スコープで有名なヘンゾルト社(Hensoldt Wetzlar)製である。
上部にある白い線は発射機に取り付ける際に方向を合わせるための物だろう。
Pzf3のスコープは発射機本体から伸びた部分に取り付けられるが、
上から樹脂製の大きな破損防止カバーが被せられるため、組みつけられた状態からはその形状を窺い知ることは難しい。
意外と小さいのである。
ゴム製のアイピースを外してみたらこんな表示が。
正にお宝発見である。
ヘンゾルト社のマークはともかく、倍率2倍・視野角17度であると書かれている。
ネットで調べたら実際のところ、100mで17.5度らしい。本当かな?
でもって「PZF44-2A1」は何だろうと調べたらドイツ連邦軍の60~70年代の対戦車火器だと判明した。
一番下の「1975/76」を製造時期と考えたら年代が一致する。
何だ、これはPZF44のスコープだったのか!
だが、調べてみると実際のPZF44-2A1用のスコープはもっと長かったらしい。
しかも「1420-12-159-7683」はPzf3用スコープのNSNらしい。
謎が謎を呼ぶがPZF44用のスコープを回収して手を加え、Pzf3用に整備したのではないだろうか?
都合のよすぎる解釈だろうか。
詳しい情報をお持ちの方はご連絡いただけるとありがたいです。
その下の白っぽいシールは多分ドイツ軍の兵器廠か何かの検定印みたいなものだと思う。
で、コイツを覗くとこんな感じ。
100m~400mまで100mおきに照準をつけられるようになっている。
凸みたいな形状はその距離における戦車の大きさ(多分旧ソヴィエトのT-72とかを想定してるのだろう)を、
その横の十字はリード(見越し照準)をつける際に使うと思われる。
静止~低速ならば真ん中の十字に、中速ならその隣、高速ならば一番外側のものを使って照準するわけだ。
ただ、メーカーとしては移動目標に対して300mを越える距離での移動目標の射撃は推奨していないらしい。
珍品と言えるこのスコープ、せっかくなのでライフルにマウントしてみようと思ったが、
1インチよりも僅かに大きいようで、マウントリングには装着することができなかった。
残念。
2010年12月8日追記
タイトル及び本文にパンツァーファウスト3用としましたが、
やはりPzf44用であるとの指摘を頂きました。
ご指摘、ありがとうございます。
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ぜひコレ着けて参戦してくださいw
最近某ゲームの影響でさらに
ギリースナイパーかっけぇとか思ったり。
○イL96、買おうかな…。
M14も投入時にはダットに乗せ変えてた記憶があります。
実際のところエアガンの射程でスコープまで必要ないかな、ってのが私の結論。
と言いつつ低倍率スコープが欲しい。
スコープ、チョッと良い感じのアイテムですね。
本当かどうか知らないけど。
そういえばMG151を輸入した人もいましたっけ。
これ面白いスコープなんですが、低い倍率もあって用途が限られますね。
まあ、面白いコレクションです。
Pxx3用はレティクルが簡略化されています。
珍しくはあるのでまぁいいんじゃないですか。
何となく短いなあ、とは感じていたのですが。
確かに珍しいのでこれでよしとします(笑)。
ご指摘、ありがとうございました。