京都府南部の公共図書館の蔵書が800冊も近隣山間部の林道や農道に投棄されたと報道があった。京田辺市でも被害にあっている。早速、中央図書館に行くと、「貸し出し手続きを済ませましたか」の掲示板があった。そういえば、先月訪れた松阪市の図書館では、貸し出し手続きを終えていない本を感知するゲートがあった。以前も、蔵書が切り取られたり、落書きなど、図書館運営におけるいくつかの問題も発生したが、ただの呼びかけで対策済みでは根本的な問題は解決しない。この際、公共の図書館運営について、数年前から提案しているように、「知的集約的なサロンの場」を目指すための、抜本的な改革を図るため、新たな人材による知恵と汗を出し取り組んでいただきたく思っている。ここにも、上村新市長に対する期待が高まる。現在もそうだが、図書館の評価を年間貸し借り数で決まるという前世代的な価値観、呪縛を解かねばならない。