大島渚監督が亡くなった。今朝のTVはどの局も、妻小山さんのインタビュー報道が流れている。普通人でない監督と一緒に生活するだけでも大変だったのに、長年の介護で自らも疲れ果て精神的に侵されながら最期まで看取り、充実感一杯との声に大賛辞を呈したい。他人には決してわからない、言葉では表せないものが潜まれている。家庭内介護の実情は、経験した者しかわからないものである。小山明子さんは、精一杯介護をし、幼子を見るような愛情で最期まで付き添った。これが女性の女性たるものであり、あらためて男性にない人間としての価値を感じたのである。