子宮蓄膿症で手術した、17歳の愛犬。
(画像はお借りしました)
摘出した臓器を、捨てる前に観察することにしました。
グニョンとしている…
よく見ると、子宮の周りのビラビラとした薄い膜にも、太い血管と細い血管が走っている。そしてそれは、ちゃんと左右対象というか、葉脈のように、一定の法則に従って配置されている。興味深い。
次は卵巣。
卵巣嚢腫は大きなイクラのような感じで、球体の中に透明な液体が入っている感じ。
人間の卵巣嚢腫についての解説によると、卵巣嚢腫には中身が4種類あるそうだが、一番多いのはこの液体のタイプだそうだ。
- 【漿液性嚢腫】
中身はサラサラした黄色い水様液です。卵巣嚢腫のなかで一番多く、約30%を占めます。大きさは握りこぶし大くらいから、まれに子どもの頭の大きさになることもあります。多くは片方のみに発症します。
なるほどなるほど。
うちの子の卵巣嚢腫はこのタイプだな。よし。
次に、子宮の部分。
(画像はお借りしました)
挿絵によると、二股に分かれていて膿が溜まっているという感じの部分。
でもうちの子の場合、膿はほとんど入ってませんでした。少し血は出たけど、何か、中身らしい中身はなくて、壁が分厚くなっちゃってる感じでした。空洞がないって感じ。
考えたら、うちの子はずっと陰部から膿が出ていて、いわゆる開放性の子宮蓄膿症だったみたいです。だから体内にあまり膿がたまってなかったのかも。
子宮自体が太く大きくなっちゃってたのは単なる膿溜まりじゃなくて別の異常っていう雰囲気です。よくわからんけど。そういえば、術後の説明の時に、お医者さんが、これが子宮ね、これも異常がありますね、と言うふうに何かぶつぶつおっしゃってたんですよね。
ふー。
ビーちゃんいろいろ抱えていたんだなあ。😭
そして最後に、ガンといわれた頸部の部分。
ここは挿絵によると、空洞な感じですよね。
しかし摘出したブツは、中身が岩のように硬い固まり!
ごっちりしてる!
江戸時代の医学書には、
ガンのことを岩と表記してあるそうですな。
ほんとに硬い!
こんなのがずっと愛犬の体に入っていたとは〜
全然きづかなかったなー愛犬に申しわけない!
こんなふうに、摘出したものをじっくりと調べて、観察は終りました。
観察している間、ビーちゃんは興奮して
テーブルの周りをうろうろしていました。私の子宮に何をするのよ!って思ったのかな?