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言いたい放題 100の事

最近硬派になってごめんなさい

浅草という外国

2006-07-19 23:42:39 | Weblog
夏休みに入って、世界中が「旅行」という時間帯に入ったようだ。
これから、世界の経済的に豊かといえる層、つまり全人口の2割程度(約10億人)が、何らかの旅に出る。
今や、その象徴がアジア人。韓国、台湾はもちろん、中国人もこぞって旅行ブームに突入し、そのうちの何割かが「日本」を目指す。
東京のホテルでアジアの外国人に遭遇しないことはまずないことは、利用される人にとっては当たり前の話。

浅草に行ってみよう。
実に不思議な空間だ。
門前町として繁栄する浅草。
今でも朝から夜まで人人人であることに驚く。
渋谷ほどとは言わないが、
少なくとも、日曜午後の大須なんかは比ではない。
時間帯によっては、すれ違うのも困難なほどだから。

しかし、そこに来る人の9割は外国人。
みやげ物屋での会話が実に面白い。
日本語しか話さない生粋の江戸っ子が、まけろと言う自国の言葉のアジア人に対し、
「うちはこれで何年商売やってると思ってんでぃ」みたいな感じで、
「買わないのならとっとと帰んなぁ」
と堂々たる国際人ぶり。

ああ、外国ににって矮小化する日本人とはちょいと違うね。

揚げ饅頭やら、せんべいなぞをほおばり、
これは、
きっと我々が台湾のマーケットで買い食いするのと同じなんだろうが、
ガイドブック片手にひやかして回っている。
おそらく一日に何万というアジアの人がここを訪れ、
「日本」を満喫しているに違いない。

ちなみに、そこから出る水上バスも8割は外国人。
その外国人に向かって、日本語で解説するガイドは、終始笑顔でがんばっていました。偉い!(佐藤さん!)

今、下町やら浅草をキーワードにしたブックレットは(東京の)書店に数十種類並んでいる。
これだけ浅草をあおり、
TBSも今夜浅草の番組を放送していたが、
それでも、
きっと外国人にまぎれこむのがせいぜいだ。
しかし、海外旅行同様の気分を味わうには十分でもある。