Vegetable Field

WeBlog from ESTIVANT in Kume Island

失われた景色。蘇える景色。

2016年07月27日 | Weblog
ある天気予報では、8月2,3日あたりに、ど直撃コース
しかし、ある天気予報では、かなり逸れてくれる予報

天気図および衛星画像と睨めっこの日々が続きそうです

明日から
ブラックウォーターダイブ第一クールが始まるというのに


さて、今日は水中の画像ありです
夏の気持ちの良い景色からスタートです



晴れた凪の日、イマズニの6mの根の上が最高にしてます

2012年だったでしょうか、直撃した台風の後
この根からは、サンゴもろともキンギョハナダイやその他の魚達が激減しました。

他のポイントも大打撃をうけ、リュウグウの根の中央にあった
大きなサンゴやリュウキュウイソバナもなくなり、
トンバラには崩れ落ちてきた、見た事もない大岩がゴロゴロと転がっていました。
この前年に脚光を浴びたサンゴの大群生ポイント「ナンハナリ」のサンゴ群が
壊滅的な被害を受けたのも、この年だったかと思います。

変わり果てた海の中の光景を呆然と眺め、
自然の力の凄まじさをまざまざと見せつけられたことを
鮮明に憶えています。

それから4年。

当時の姿よりも、更に煌びやかに蘇えった
イマズニのこの景色。

4年前の台風の後、無力感に苛まれていた僕の気持ちは
杞憂に終わったようです。

自然の力とは、やはり凄まじい。
このような違った形で、その力を見せつけられるとは。

海は、自然は、人間が思っている以上に逞しくもあり、その反面、脆くもある。
そんなことを、この景色が改めて教えてくれました。

最高に「夏」なこの景色。
いつまたなくなってしまうかも分かりません。

キラキラと輝いている今を大切に
沢山の皆さんをご案内したいと思います。



しかし、台風が来ないなら来ないで、困ったこともあるのです。

海水がかき回されない為に高水温の状態が続いています。
こうなると分かりやすく心配なのは、まずは珊瑚達。

いたるところで、色が抜けてパステルカラーになった
珊瑚達を見かけるようになりました。

これ、真っ白になる一歩手前。
いわば瀕死の状態。めっちゃしんどいはずです。

珊瑚によって、ブルーになったり、黄色になったり、ピンクになったり。
カラフルな景色になればなるほど、危うい状況ということです。

ただ、
死を漂わせる色には、危うい美しさが含まれています。

ここにも、珊瑚の吐息を感じる事ができるのです。


僕たちにできることは、ただ見守ることだけ。
それ以上のことは、何もできません。

いつまでも、美しい海であることを、美しい地球である事を祈るのみです。

久々の長文失礼しました伸でした

本日の球美
天気:
気温:32℃
水温:30℃
ポイント:イマズニ・トンバラ・トンバラザシ




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