あたり前の時間を

セミの声が小さくなり、トンボが飛び始めました。
お盆を過ぎ、秋の香りが漂ってきています。





日本列島が台風にまみれたような天気図に
なっており、遂に来たかといったところですが
この時期になってようやく今回の台風は影響がありそうです。

毎年夏の時期は天気図と睨めっこの日々ですが
今年の台風は読めません。

特に今回の台風１０号の進路。
久米島に来てから初めて見たコースです。



白化したイソギンチャクが復活するさまは
これまで何度も目にしていますが
サンゴ達はなかなかそうもいかないようで
もはや手遅れの状態になってしまったものも
目立つようになりました。



毎日のように海に潜れることって、
とっても幸せな事ですが、楽しい事ばかりではありません。

日々、変わり果てた姿になっていくのを眺めているしか
出来ないことって、とっても辛く苦しいもんです。

しかしこれも、少しでも何かを知るきっかけととらえて
あるサンゴを定点観察することにしました。

どの程度の時間でサンゴは白化して、サンゴ藻に覆われ、
完全に死滅してしまうのか、ということを知る事が
僕が水中ガイドをする上で、何の役に立つのかはまだ分かりません。
でも、少しでも何かを教えてもらえるんじゃないか、
何かを感じ取れるんじゃないか。そんな気がしています。

ぼーっと眺めてるだけじゃ、何にも得られませんからね。

５月、６月には力一杯にバンドルを放出させ
力強さを感じた、荒い息遣い。

今は、か細い吐息。

いつ、どうなってしまうのかなんて
誰にも分かりません。

大切な人がいつそうなってしまうかもわかりません。
そんな事さえ思ってしまいます。


うん、
あたり前の時間を、大切にしよう。


伸でした

本日の球美
天気：
気温：３２℃
水温：２９～３１℃
ポイント：トンバラザシ・ウーマガイ・アンマーテンブス