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電力線を使って通信を行う「PLC」の屋内利用が解禁に

2006年10月05日 20時15分05秒 | パソコン・周辺機器
皆さんこんばんは。

ITproによると、以前よりこのブログでも
お伝え
してきた、電線を使ってコンピューター
同士やインターネットへの接続を可能にする
「PLC」(Power Line Communications=
電力線搬送通信)
の規制値及び機器を購入した
人が免許不要で利用できる手続きを盛り込んだ
省令改正を行い、官報にて公開しました。


具体的にはメーカーで開発したPLC機器を
総務省が審査し「型式指定」を取得する形で
機器の審査に時間がかかる可能性があるため
今年中にPLC機器が発売されるかは微妙な
情勢ですが、PLC対応機器が一般向け販売
に向けて正式にスタートすることになります。


今回は屋内での利用に対して利用許可が下りた
ものであって、ADSLのようにプロバイダが
電柱などに敷設されている屋外の電線を利用し
てインターネット接続を行うことは法令違反と
なるため、現時点においては実現しないことに
なります。



PLCがいよいよ本格的に始動するわけですが
個人的には無線LANでは情報漏洩のリスクが
高いことや、今ある電気配線を利用してのネット
ワーク構築が可能で、配線工事を最小限に押さ
えられるメリットがあるため、オフィス向けの
需要はあると思いますが、家庭向けとしては
発売当初においては価格下落が進んだ無線LAN
機器より割高になる可能性が高いことや、PSP
やニンテンドーDSなどの携帯型ゲーム機との
接続に無線LANが必要なことを考えると、PLC
ならではのメリットが打ち出されない限り、家庭
向けの無線LANの代わりとして普及するのは
難しいのではないかと思います。


さらにITmediaによると、10月3日から7日
まで開催されている電子部品・デバイスなどの
展示会CEATEC JAPAN 2006にてPLC機器のデモ
が行われており、機器の開発が進行していること
を伺わせていますが、電気ひげ剃りやドライヤー
などのモーターを利用する機械や携帯電話の
充電器などで通信速度が低下したり通信その
ものが瞬間的に停止する事態が起こりうる模様

で、この点も家庭向けに販売することの難しさ
を表していると思われます。


関連リンク
高速電力線通信の屋内利用がついに解禁,4日付けで法改正(ITpro)

コンセントでネット接続が出来るPLCの実用化への課題は「ノイズ」と「モデムの大きさ」(でじたるな部屋)

高速電力線通信システム(PLC)概要(高速電力線通信推進協議会)

官報目次(国立印刷局)
※官報自体はPDFファイルです。

PLCは携帯が苦手 (1/2)(ITmedia)

CEATEC JAPAN 2006




でじたるな過去の部屋

2005年10月5日の記事

「おいでよ どうぶつの森」「マリオカートDS」正式発表

2本とも利用料無料で利用でき、ゲーム自体の
完成度も高いことから、今日のニンテンドーDS
が売り切れる店舗が続出するほどの好調を支える
ソフトとなりました。