でじたるな部屋(更新終了)

当ブログは2009年4月25日をもちまして終了しました。
ご愛読ありがとうございました。

「コンセント」からインターネット接続が可能になる日

2005年01月08日 19時40分50秒 | インターネット
INTERNET Watchによると、1月6日に松下電器・三菱電機
・ソニーの3社が電力線でネットワークを構築することが
可能になる「高速電力線通信(PLC)」の相互接続仕様を
確立することを目的としたアライアンスを設立すると
発表しました。

これにより規制が緩和された場合には、2006年春頃に
共通仕様の製品が登場するそうです。

「高速電力線通信(PLC)」と言われてもピンと来ないと
思いますが、簡単に言うと家にあるコンセントと機器の
電源プラグの間に「PLCアクセスモデム」をつけることで
別途LANケーブルを引かなくても、電線でネットワークを
構築することが可能になります。

この用途は無線LANでも良いと思うでしょうが、通信速度が
松下電器の規格で190Mbpsと無線LAN(54Mbps)より
高速で、現在の一般的な有線LANのスピード(100Mbps)さえも
上回っているので、ネットワーク家電の制御やハイビジョン画像
のやりとりなど高速な通信速度が必要な用途で使われることを
想定しているようです。

詳細についてはこちらをご覧下さい。
接続状態を図解しています。
リリース全文(PDFファイルです)

上記の方式は以前から研究されていたのですが、漏洩電波が
短波放送や航空管制と混信してしまうという問題点があったため
規制緩和が見送られた経緯があるのですが今回は技術の進展
により干渉対策が進んだため
実用化の目処が立った模様です。


関連リンク
松下、三菱、ソニーがホームネットワーク向け高速PLCの共存仕様を確立へ(INETRNET Watch)

ニュースリリース(三菱電機)

ニュースリリース全文 ※PDFファイル(三菱電機)

電力線インターネットの高速化へ向けた規制緩和は見送り総務省の研究会、現在の技術では時期尚早との結論(INETRNET Watch)

松下、電灯線で190Mbpsを実現するホームネットワーク技術を開発(INETRNET Watch)