でじたるな部屋(更新終了)

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自動販売機を利用した無線接続サービス

2004年08月16日 07時00分02秒 | インターネット
ADSL接続サービスを行っている「平成電電」を中心とした
5社が8月12日、時速100キロの高速移動中でも
1Mbpsの通信が可能になる次世代無線LAN技術「QW-MIMO」
に対応した基地局を全国10万台の自動販売機に設置し
2005年末から順次月額4000円に近い水準での
定額制IPデータ通信や携帯電話サービスを実施すると発表
しました。

1台の基地局でおよそ半径500メートルの範囲を
カバーできるため、全国規模でのサービスを実現する
ことが可能になった模様です。

平成電電の佐藤社長の会見時の発言によるとサービス
開始時はデータ通信サービスのみを月額4000円に
近い水準で提供し、その後半年から1年の間に音声通話
サービスを開始する予定だそうです。

ちなみに携帯電話サービスはIP電話プロトコルでは
なく、独自の規格を使用するため専用端末を購入する
形になるそうです。

このBLOGで多く取り上げているTD-CDMAの場合、1台の
基地局で届く範囲は標準で7km・通信速度は2km
地点で4.65Mbpsですから、性能だけで言えば
TD-CDMAが優位ですが、その分安価なサービスを提供
した場合を考えると、競争が激しくなるものと思われます。

お互いが競争しあった結果、ADSLの接続料金が低下した
ように屋外での無線接続サービスにおいても価格が下がる
事を期待しています。


関連リンク
次世代無線LAN技術による新事業を発表(平成電電プレスリリース)

平成電電など、時速100kmで1Mbpsが可能なモバイル通信サービス(INTERNET Watch)

平成電電など、自動販売機を利用した広域無線LANサービス(IT media)

TD-CDMAのカバーエリアは携帯に迫れるか?(IT media)