「戦争なんて馬鹿げてる」(war is stupid)と冒頭から繰り返されている上、ラストでも「センソー、ハンタイ」と歌っている。一方で続く歌詞は「人民は愚かだ、愛に意味などない」(And people are stupid And love means nothing)と非常にシニカル。イギリスの風刺人形劇TVシリーズ「スピッティング・イメージ」のパロディーという。
1984年にエピックから「West End Girls」でデビューしたが、この時は売れず、1985年にパーロフォンに移籍後、リリースした「West End Girls」のポップアレンジバージョンが大ヒット、全世界で約150万枚を売り上げて一躍有名になった。この曲は、日本でスズキ・カルタスのCMソングに使われた。その後も現在に至るまで数々のヒット曲を提供し続けている。
ヒップホップ調の音楽。歌詞は階級と都市での抑圧された生活に関するもので、一部はT. S.エリオットの詩「 The Waste Land」を取り入れている。1984年にコロンビアレコードからリリースして小ヒット。 EMI移籍後、アルバム「Please」収録のため、ベースラインやパンチのあるリズムを加えて造り直した。1985年10月リリース。1986年英米で1位の大ヒットとなる。
ニールは従兄弟の家でギャング映画を見たとき、 "Sometimes you're better off dead, there's a gun in your hand and it's pointing at your head"の歌詞を思いついた。娼婦の歌と勘繰る人もいるが、乱暴な若者が金持ちを夢見る歌だと語る。後半の歌詞 "From Lake Geneva to the Finland Station"はソビエト革命時のレーニンの列車行路を示唆している。
「ゴー・ウェスト」という題名は、19世紀のアメリカの新聞人・政治家ホレス・グリーリーが人々に西部開拓を呼びかけた有名な論説の一節、「西部に行け若者よ」(Go West, young man)にちなんでいる。同時に、西部のサンフランシスコをゲイ解放のユートピアとみなして憧れた1970年代のゲイの間での気分が表現されているとも一般には理解されている。
日本で人気になったのは、「 wake me up before you go go」のヒットからで、全然知らなかったデュオがベストヒットUSAのチャートを上昇し、MVでジョージ・マイケルたちが陽気な曲に合わせて踊る姿は新鮮だった。一発屋で終わらず、この後もヒット曲を連発したのは、作詞・作曲を担当したジョージ・マイケルの才能に負っている。
Wake Me Up Before You Go-Go (1984年) 英1位・米1位。名曲。
ジョージ・マイケルによると、この歌は、アンドリュー・リッジリーが彼の親に書いたメモがきっかけで作られた。当初アンドリューは、「父さんが行く前に、自分を起こしてください」という文章(Wake me up before you go)を書くつもりだったが、実際には間違ってupを二回書いてしまったので、Goをわざと二回書いた「Wake me up up before you go go」というものであった。
メン・アット・ワークMen at Workはオーストラリアのバンド。 1979年、メルボルンで結成。
1979年にデビュー。1981年にアルバム『Business as Usual)』をリリース。アルバムの好評を受けて1982年に世界進出する。
メジャーデビュー1枚目のシングル「Who Can It Be Now?」は1981年11月リリースされ、1982年10月に全米1位となる。メルボルン近郊セント・キルダ(有名な観光地。行ったことがある)で麻薬の売人の住居の隣に住んでいたため、よく間違えてドアを叩かれたことがモチーフになっている。やかましいほどのサックスとコーラスの繰り返しが印象的な曲。