獲得された絶望感(盲人ウエカジ @ウエカジハローセンター 公式ブログ)

~網膜色素変性症と司法試験とモー娘。と全盲ヘルパー事業所と・・・~

大阪おわらい園芸寄席128回 @大阪日本橋 国立 文楽劇場 3階小ホール に行った。

2023-11-16 19:59:37 | コンサート舞台
ジョウルリ

私が大学生になって大阪にきてすぐぐらいに、友人にさそわれたかなにかで、大阪日本橋の国立文楽ブンラク劇場にいったことがある。昔からの人形劇で、女性がきつねにばけて、井戸の中に身投げするというお話だったような。

あれから、30年、私の目は、いつのまにか、網膜色素変性症で、見えなくなった。

でもなんとなく、地下鉄の出入り口から歩いてすぐのところにあったなと、その記憶と、ネットで調べて、最寄り駅が千日前線日本橋駅の7番出口ということを知って、ひとりで行ってみる。

今日、国立文楽劇場で、おわらい園芸寄席が行われるということで、ひとりで行ってみた。13時開演で、3時間ほどあった。

7番出口をでて、目の前の横断歩道をわたって、さらに、2つ横断歩道のようなものをわたって、すこし歩くと左手に文楽劇場があった。途中う、エビスというたこ焼き屋があって、いいにおいがしていた。たこやきのにおい。

国立の建物だから、歩道おn点字ブロックからちゃんと劇場入り口までは、点字ブロックがつながっているだろうとおもったら、つながってなかった。よわたたなとウロウロしていたら。
ジョウルリの音楽が流れてきた。シャミセンとかかねのねなのかな。この日本の江戸時代の音楽がずっと入り口から流れているおかげで、なんとか、文楽劇場にはいることができた。はいっても、テレビでずっとジョウルリの義太夫がなにかしゃべっている映像がながれていた。何をいっているかわからないけど、雰囲気はいいね。

入り口はいって、そこには、おじいさんおばあさん、私とおなじく、お笑い園芸寄席をみるためにあつまっているよう。若い人はまったくいないといってもいいだろうね。もしかしたら、一番私がわかいかも。

3階の小ホール、150隻ぐらいのホールで寄席。私は、大阪府の不正だよりの半額鑑賞券で観覧。郵送手数料などこみで2500円ぐらいだったかな。2500円で、3時間、落語、浪曲、曲芸、漫才がみられるのはお得だね。

デスペア的おわらい園芸寄席128回のポイント
1、大阪落語の四天王

昭和時代のかみがた落語の四天王といえば、米朝、春団治、ショカク、コブンシの4人。

そのうちのひとり、コブンシが、トリをつとめていた。笑福亭ロカクの出演予定だったが、休演で、急遽、コブンシが代役のよう。

コブンシには弟子が20人いて、一番有名な弟子が、桂サンシ、現在はブンシ。そして、桂ブンチン。コブンシものちで、ブンシを襲名して、そのブンシを現在襲名しているのが、桂サンシなのね。

つまり、コブンシとはいったいだれなのか、すでにコブンシ、仙台のブンシはなくなっている。

なんと、現在コブンシを名乗っているのが、桂キンシ。キンシも出世したのね。ちなみに、きんしは、ブンチンよりも兄弟子にあたるらしい。

40分ぐらいの落語。そのうち、20分ぐらいが、まくら、雑談だった。自分がいかに、落語のみちにはいったか、四天王のうち、だれの弟子になるのがいいか、いろいろ考えて、コブンシを選んだという話。米朝は落語を研究していた学者はだなので、自分にはあわない、春団治はまがったことがだいきらいなので、私にはあわない、ショカクは、3代つづく落語家の筧、もっとも落語家らしい落語家なので、よさそうだけど、数か月しかちがわない兄弟子がすでにいるので、兄弟子のいうことをきくのはいやなのでやめた。なので、コブンシた、消去法でコブンシを選んだというのがおもしろいね。

落語は、マメダという落語。マメダとは、こだぬきのことなのね。はじめて知った私。私が大学時代はじめて大阪にすんだ蛍池に、まめだ亭といううどん定食やがあって、そこで、よくコンビニバイトのかえりに、からあげうどん定食をたべた思い出、あのまめだ亭のマメダというのは、こだぬき、小さいたぬきのことだったのね。
そのこだぬきの話。こだぬきが、人をびっくりさせてやろうと、雨傘の上にポンとのって、人をびっくりさせる。でも、ある人の傘の上にのったら、ふりおとされて、ケガをする。ケガをなおそうと、ナンコウ、薬やに毎日通う。小さな人間のこどもにばけて、なんこうを買いに来る。

でも、、こだぬきは、けむくじゃらだしナンコウの塗り方もわからない。なので、こだぬきは、お寺の前で、ナンコウの入れ物の貝殻を体にいっぱいくっつけてしんでしまう。

そんなお話。ちょっとせつないね。

きんしは、今72歳で、4年前にコブンシを襲名したのね。今日も、口をとんがらせてしゃべるしゃべり方だった。なつかしかった。

2、ロウキョク

今日は、寄席なので、いろいろな園芸がみられて、お得。はじめて、浪曲というものを聞いた。

てっきり、ずっと、歌をうたっているものが浪曲とおもっていたけど、そうじゃなくて、しゃみせんの伴奏に合わせて、歌をうたうけども、ほとんどは、しゃべり、物語を語るのね。2人の浪曲師が、2話はなしていた。

はじめは、なんとかのネコ、もうひとつは、和歌山の殿様とすもうをとって、殿様を柱にぶつけた家来の話。どちらも、おもしろそうなのだけど、いかんせん、前半の歌にはじまり、物語の序盤で、うとうとしてしまった私。浪曲は2つともうとうと、いねむり。目が覚めたら、最後の、もりあがりの歌のところ。不思議。

ほかの落語や、曲芸や、漫才はそんなことなかったのに、なぜか、浪曲は私にとっては、子守歌、睡眠導入剤みたい。あの独特な、浪曲の節回しが、私にとってはとてもここちよい、ねむりをさそうメロディーなんだろうね。

3、その他

曲芸は、曲ゴマ。こままわし。日本で10人しか今はこままわししはいないとのこと。刀の刃先の上でコマをまわしたり、センスの紙の上でまわしたりと、すごいね。目が見えない私でも、なんとか想像できる。ジャグリングも、水晶玉2つを、手のひらなどでころがしたり、シガーボックスを投げ飛ばしてうけとってみたりと、目が見えないながらも、客席の歓声でとあいまって、なんとなくたのしめたね。もちろん、目が見えていたら、もっと楽しんだろうけどね。

漫才は、70のおじいさんの漫才師、たてやまセンターオーバーという、はじめて名前をきいた漫才師。とてもうまかったね。声はどこかおじいさん声なんだけど、でもわかわかしくて、ハリのある声。間合いも絶妙で、とてもおもしろかった。

お好み焼き屋にやってきた客と店主のかけあい。店主がなぞなぞをだして、答えられれば、タダにする、でもまちがえたら倍になるというお話。200円もってます、70円のみかんを1個かいました。おつりはいくら?この店主のなぞかけに、客は、130円と答える。


ブブー。不正解。なんで、100円玉もっているのに、70円のものを買うとき、200円だすの、100円だして、おつりは30円。なので、130円は不正解。

あと、100メートル、11秒フラットで走れるという客。でもそれは、100メートルはしろうとして、11秒もしたら、フラフラっとよろめくという話。これもおもしろいね。

テレビではまったくみかけない漫才師でも、実力のある漫才師はたくさんいるのね。知らない世界もあるもんだ。

13時からはじまって、14時20分から15分、休憩。その間に、ロビーにでて、椅子に座って、うすかわキャラメルクリームパンを4つ食べて、家からもってきたマイボトルのホットコーヒーを飲む。おいしいね。お金を、あまり、かけずに、たのしめることもあるのね。

今度は、交通費も節約したいね。大阪梅田から、なんばまで、大阪シティーバスだと、障害者110円。のりかえしても、90分間の間にのりかえすれば、無料なので、110円で、結構とおくまでいけるね。今度、梅田からなんばまで、バスでいけるように調査しよっと。

※大阪シティバス(昔の大阪市営バス)の90分間乗り換えなら無料は、はじめのバスを下車した時刻から、次のばすにのって、その次のバスを下車するまでの時刻が90分以内であれば、次のバスの料金が0円になるという制度です。これはなかなかいい制度。梅田から、なんばまでいって、用事を60分ほどでつませて、またなんばから梅田にもどってくる。これで110円なのです。こんな便利な制度しらなかった。


再配信 お笑い園芸 ライブおはなし配信 盲人ひとり大阪お笑い園芸寄席第128回@大阪日本橋国立文楽劇場に行ってきました。マメダの意味を初めて知った。


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