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木全賢のデザイン相談室

デザインコンサルタント木全賢(きまたけん)のブログ

中小企業のデザインのお悩み、なんでもご相談ください!!

「商品デザイン発想法」(仮々)脱稿!

2009年11月17日 | 拙書のご紹介



◆「商品デザイン発想法」(仮々)脱稿!
【書籍出版】


 こんにちは!
 デザインコンサルタントの木全(キマタ)です。一般の方に向けて工業デザインのエッセンスについて書いたり、デザイナーとの付合い方などについて書いています。御相談がありましたら、コメントをくださいね。コメントによるご質問には基本的に無料でお答えいたします。

 木全の自己紹介

 ★デザインセミナー講師も承ります。「講演.com」


 ★横浜市「無料デザイン相談」 ※横浜市に事業所のある方限定。

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「売れる商品デザインの発想法」(仮々)脱稿しました

 10月に新書「中小企業のデザイン戦略 」(PHPビジネス新書) が発売されたばかりですが、また新しいビジネス新書を書いていました。それが、11月初めに脱稿しました。

 もうすぐ校了なので、年内には出版できそうです。


誰もデザインの良さを実感していない!

 筆者は二〇〇六年に独立するまでの四半世紀の間、常に企業のデザイン部門に在籍していました。そこで出会う人たちはすべて「デザインは商品開発や企業経営に必要だ」と実感している人達ばかりでした。

 デザイン部門に出入りする人達ですから、それは当然かもしれません。

 筆者も世間が狭かったのですが、独立後、中小企業の方々と付き合うようになって、その狭いデザイン業界での常識が、世間の非常識であることに徐々に気がついてきました。

 それは、今までの三冊の拙書のテーマの変遷とも一致しています。

 最初の本である新書「中小企業のデザイン戦略 」は一般の方に向けた「工業デザイン」の超初級入門書です。

 最初の本の想定読者は工業デザインに興味がある人、すなわち、「デザインはわからん」というバリアーの低い人たちです。最初の本を書いたとき、日本人なら誰でも商品デザインのことが気になっているだろうと考えていました。

 二冊目の「売れる商品デザインの法則」は中小製造業で商品開発に関わっておられる方に向けて書いた「工業デザイン」の入門書です。この本は前書の内容をより実務的にして、工業デザインの面白さを伝えることを目的にしました。

 二冊目の本を書いているときは、すでに独立して数社の中小企業と仕事をしていたのですが、どうも、「デザインはわからん」という強固なバリアーを持っている経営者が多いようだと感じ始めていました。

 そこで、三冊目の新書「中小企業のデザイン戦略 」では、「わからん奴はわからん」ままでも構わないから、とにかくデザイナーと付き合ってほしいという意図で、中小製造業に向けた工業デザイナーとの付き合い方について書きました。

 三冊目の本では、なるべく身近な実例を載せるべく中小製造業数社の取材を行ったのですが、その過程である事実を確信しました。

 「ほとんどの人が、デザインはわからないと思っている!」

 「誰もデザインの良さを実感していない!」


 この事実は私にとって衝撃でした。

 まさか、こんなに多くの人に、デザインの良さの実感がないとは想像していませんでした。井の中の蛙大海を知らずとはこのことです。

 取材先はデザインを導入して、ある程度成功している中小製造業ばかりですから、担当者の方はもちろん、デザインの良さを実感しています。

 しかし、彼らは社内で明らかに少数派なのです。

 彼らは、社内の大多数から、外部デザイナーという訳のわからない奴と付き合って、儲かりもしない訳のわからないことをしていると思われている場合が大半なのです。

 感覚的には、中小企業の方でデザインの良さを実感しているのは、数十人に一人という感じです。

 従って、本書は第一に、商品開発の現場でデザインと格闘している中小製造業の担当者の方に向けた「アイデア発想法についての本」ですが、本書の第二のテーマは、「デザインはわからない」「デザインを評価できない」「アイデア会議は面白くない」と決め込んで、今まで商品開発に対して斜に構え、遠くから眺めていた社内の大多数の人たちの心のバリアーを低くして、アイデア会議に参加してもらうことなのです。

 いままで、「商品開発に対して斜に構え、遠くから眺めていた社内の大多数の人たち」に是非読んでいただきたい本です。

 ご期待ください。



新しい本の目次
 (変更の可能性があります)

 はじめに
  中小企業の現場担当者の戸惑い
  「デザインはわからない」という心のバリアーを取り除く
  デザインの良し悪しは直感的にわからない

●第一部 デザインとは何か

 第一章 なぜデザインはわからないのか?
  デザインはわかる人にしかわからない
  誰もデザインの良さを実感していない!
  「シンプル」ならいいのか?
  シンプルデザインは付け焼刃の美意識
  夕焼けの「美しさ」は直感的にわかる
  誰にでもわかる過剰装飾の美しさ
  ハレの美とケの美
  教えてもらえば誰でも「美しさ」はわかる
  「ダサい」はわかる
  色・形から心の世界へ

 第二章 デザインがわからない不幸な時代にできること
  デザイナーがデザインを評価する方法
  ユーザー視点とメーカー視点
  デザインの前提
  胡散臭いデザイン
  「素材・質感」の胡散臭さ
  デザインの現在地
  装飾とデザイン
  デザインとデザイン的発想
  江戸時代のデザイン的発想 悉皆(しっかい)制度
  共感を得る中小製造業のものづくり(楓岡ばね工業)
  本気で発信し続けること
  PI(プロダクト・アイデンティティ)
  商品購入=遠距離恋愛論
  CI(コーポレート・アイデンティティ)

 第三章 デザイン的発想はコミュニケーションの道具
  デザインはコミュニケーションの道具
  メンタル・イメージ
  記憶メンタル・イメージと物語
  PIとCIと物語
  プロジェクトXの物語
  物語のもうひとつの力
  美しい形ときれいな形
  商品デザインに求められるのは「きれい」であること
  シンプルデザインはきれい
  CIの四原則とマニュアル
  デザイン原器
  「制作者の意図」の基準
  「かっこいい」生き方
  デザインとは何か?

●第二部 デザイナーの発想法

 第四章 どうすればアイデアは出るのか?
  アイデアとは何か?
  なぜアイデアは出ないのか?
  アイデア発想の第一歩
  「私はこれが得意だ」という物語
  「私にはこれしかできない」という宣言
  アイデアは必ず思いつく
  社員全員を巻き込む
  最適解という大団円
  最適解を探す旅
  最初の分かれ道

 第五章 アイデア会議の発想法
  本気で取り組む
  発散と収束がアイデア発想の基本
  アイデア会議の心構え
  マインドマップがアイデア会議を楽しくする
  マインドマップとは?
  マインドマップのルール
  楽しいアイデア会議の進め方
  三〇分のアイデア会議の手順
  一時間のアイデア会議の手順
  得意なことを探す旅

 おわりに
  当たり前のこと


 ★デザインセミナー講師も承ります。「講演.com」

 新書「デザインにひそむ<美しさ>の法則」(第4版)好評発売中

 「売れる商品デザインの法則」(第2版)好評発売中

 ★新書「中小企業のデザイン戦略 」(PHPビジネス新書) 好評発売中



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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1967年アメリカ貧乏留学物語 (Mike)
2009-11-19 11:34:09
ランダムで来ました。突然ごめんなさい。
【1967年アメリカ貧乏留学物語】ブログで書いています。当時のことを思い出しながら、
ほとんどノンフィクションで書いています。
ベトナム戦争まっただ中!所持金$200で渡米!時間がある時気ままに書いていきます。
お時間がありましたら、時々立ち寄ってみてください。
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