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DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

ロッキーバーガー 利根店@利根【閉店】

2016年08月17日 | 大衆パン
旅をしていると、ときに無謀な旅を決行してしまうトキがある。

20年ほど前、原付で2000mの峠を越えようと秩父の山奥に分け入ったコトがある。
なんの用意もなく、Tシャツ一枚。車一台すれ違うコトのない深い谷間を独り心細く進んでいた。
すると雷雲が周囲の山からうにうに沸き起こり、あっという間に自分はその中に。
雨粒とは別次元の水玉が自分を叩きつける。痛いなんてもんじゃないし、雷に打たれたら終わりなんじゃないかと、慌てて踵を返した。

身体中寒冷じんましんになりながら、ぐいぐい増大する雷雲と競争しながら山を下る。途中で見つけて飛び込んだ温泉施設の有難かった事。そしてそこのそばはあまりうまくなかったなあー。という記憶(すいませんw)



そして今回は日照りときた。
龍ヶ崎を出てただただ田んぼの中を歩く。
朦朧としながら、しまったなー。ととぼとぼ歩く。



そしてようやく。
目的のオアシスはあった。



大衆バーガーの店、ロッキーバーガー。
おばあちゃんが独りでやってる。
訊けばこの地で33年。

もちろん最初から写真はセピア色ではなかったろうし、おばあちゃんもおばあちゃんではなかったってコトよね。



このカセットデッキから流れるラジオのモノラル音が街道沿いのスナック処感を盛りたてた。



チーズバーガーとコーラのS。



ふんわりとしたパテ。多めのレタスとトマト。しっかり焼いてるからとろけて全体に絡むチーズ。

ファーストフードである。しかしファーストフードが30余年をどう歩んで来てしまったのか。が判るファーストフードである。

一言でいえば、優しいのである。

行けなかった名店ではあるが、おそらく宿河原のしまだ屋みたいな存在なんじゃないかな、と思った。



窓の外にはさっきまでと変わらない田園風景が広がっていた。
しかし、コーラを飲み干す頃、少し違う心持ちで見ている自分がそこにはいた。








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