DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

川一@秋葉原

2015年11月21日 | そばうどん
ひとくち。また、ひとくち。と啜る毎に、ぐいぐいと深く静かな湖底に誘われるかの様な。
そんな魅力汁で知られる秋葉原の川一。



しかし路麺とは、汁だけで完結するものではなかった。
以前はやまたけのふにふに麺を使用していて、そのバランスを身上としていたのだ。

そのやまたけが2年前廃業となり、それから幾度もの試行錯誤があったのではとお察しする。

ココだけではない、アヅマや陣太鼓、こちらでイロハを教わった門仲そばもそうだ。バランスの回復なのか、新たなバランスの模索なのか。いずれにせよ慎重な作業の連続だと思う。



さて1年振りくらいであろう。
前訪ともまた異なる、荒川食品(てあそこ?)とある通函から、ゆで麺を取り出し1分ほどゆらゆらと湯の中でテボを使って泳がせるというやり方。



名物のいか天をのせて食らう。

実にいい。かつてを知る者にとっても納得の柔い口当たり。加えてそばの香りが汁の芳ばしさに引き立てられて確実に感じ取れた。
やまたけの頃を凌駕する、素晴らしい調和を愉しませてくれた。




安くて早くてうまい路麺。

それは、安くてもより良い材料を探し用い、作り置きを旨とする特有の調理法を駆使し、絶妙なバランス感覚の元にうまく食わせる工夫の結実。と同義だ。

安いから、といい加減なコトなど微塵もない。否、むしろ日々真剣に向き合っているからこそ、この新たなバランスは生まれたということ。その努力をこの一杯は表わしている。











2 コメント

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麺ケース使い回し (funap)
2015-11-21 21:31:48
ども、やまたけが廃業時に紹介した玉川食品(江戸 玉川屋)が、荒川食品の麺ケースも使い回しているんですよね……(;^ω^)
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Re:麺ケース使い回し (deekay71)
2015-11-21 23:28:16
どもどもそーでした。確か鈴家で判明したんだけど思い出せないーと放置してしまいました^^;
てコトは、麺は変わらず、茹で時間ロングに。てコトですね。あーすっきり(笑)
ありがとうごさいますー(^^)
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