DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

あたご@要町

2017年06月10日 | 大衆食堂
しかしアレだな。首都高が地下を走る様になってからの山手通りは、その周辺から全く浮いた存在になってしまったようだ。



池袋からひと駅。要町の山手通りからひょいと入ったトコに見つけたノス食事処。



いいねえ。
こーゆー店をそれとなーく包括してた山手通りが好きだったんだけどなあ。。なんて眺めてたら。



お。安いね。
入ってみるか。

と一歩踏み込むと



これまた自分が産まれた40年ほど前にタイムスリップしたんじゃなかろうか。といった店内なのであった。



白髪で短髪のご主人に、とんかつライスお願いします。と告げる。

中ではきっとその頃から常連であったろうご隠居が、酒を飲みながら、あそこはまだある、あそこは無くなった。などと地元の話題に花を咲かせていた。



現れたとんかつライスは、その何処となくゆるい雰囲気からは想像していなかった、手抜きのないものであった。



大きな肩ロースのとんかつ。ほんのり桃灰色に揚がったそれに、ソースをかけてどんぶり飯を食らう。いい。正しき大衆とんかつである。



味噌汁がまた素晴らしい。きちんと味わいのある、たっぷりのほうれん草に豆腐。
こんなゼータクな味噌汁。などと思ってしまうのは、自分が40年後からやってきた客だからなのだろうか?



またよろしくねえー。と少ししゃがれ声のご主人に送られて店を出る。
道からは建設中のビルや大きなマンションが見えた。

町は生きている。
不変であるコトも、代謝を繰り返すコトも、生きている証。
それだけの事なのかも知れないな。とこの街角を後にした。






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