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たまには自分が追い求めてる揚げ置き天でない天ぷらも食べてみようか。
以前から何故にいつも行列?と思ってた店。
開店15分前、まだ行列が4人だったので寄ってみた。
揚げ場の親父さん、ご飯や味噌汁を盛るお母さん、配膳と注文を取り仕切るお姉さん。
家族のコンビネーションでテンポ良く配膳されてゆく、薄衣でからりと揚がった天ぷら。
後客がひかえているからなのか、食べる方も皆テンポが良い。
江戸時代、そばなどと共に生まれたファストフード、屋台の天ぷらをどことなく彷彿させる。
充分に大衆的でうまい天ぷらであった。
日々繰り返される行列。
情報に振り回されがちな人が多い時代、つまり行列ができやすい時代に、店側がどう向き合うのか。そんな問題もあると思う。
揚げ場を囲うようなまあるいカウンターの中で、家族3人でひたむきに仕事に集中する姿。
意識していない様でいて、意識してる。
意識するから目の前の仕事に集中する。
そこにはある種の心地よさすらあった。
そんなひとつの解答を見た気がするのだ。
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