DK大衆食の旅3

路麺好きがそんな感じで巡る大衆食の旅。

萩原精肉店@川越

2017年06月08日 | 弁当・惣菜・デリカ
観光地小江戸ではない方の川越のメインストリート、クレアモール。
川越と本川越を結び、その先には件の街並みで知られる観光地川越を繋ぐ商店街。

御多分に洩れず、どこの町とも大して変わらぬ大手チェーンの店々が軒を連ね、そして人人人であふれかえっていたのだが。



そんな道筋の半ばに、いい感じの精肉店を見かけた。



気さくなおじちゃん。訊いたらなんと90年も続いているんだそうで。



ケースにないものも頼めば揚げてくれるとのコトでしたが、その場で食わない場合は揚げ置きの方が良いのよね。

というコトでハムカツメンチコロを。



いいねえ。デンと構えたこの感じ。
そして素っ気ないきつね色。

カレーが真っ黄色だった様に、立ち食いそばがフワポコゆで麺だった様に、

昔の肉屋の揚げものってこんな感じだったよなあ。



なんてひとくち。ん?と、もうひとくち。
その味に引き込まれたのである。

うまい。

コロの具はじゃがいもだけだけれども、マッシュポテトの様な濃ゆいうまさ。いい。
経験の中では横須賀コロッケにも似ているかも知れない。

メンチもよく練り上げられ、タネ自体に凝縮された旨みの魅力がある。ちょっとシウマイ的な。グリーンピース入りてトコもそう感じさせたのかもしれない。



新たなモノが出てくると、それまでのモノは時代遅れだと追いやられる日本。

それらは不味かったのだろうか?
いや違う。

それらは進化するコトはないのだろうか?
それも違う。



おいしく作ろう。楽しんでもらおう。

時代遅れと一括りにされる一群の中にも、そんな気持ちで、その型を守りながら進化し続けているモノがある。

自分は、ノスであるコトを一辺倒に愛でているワケではない。

黄色いカレーにも、ゆで麺にも、きつね色した揚げ物にも。うまいのとそうでないのがあるというコト。

そんなモノに出会った時、自分は旅をしていて良かったなあ。と思うのだと思う。









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