メンコロの旅。なんとなーく見えてきたものがある。
それはメンコロの中にもオールドスクールな一群があるというコト。
それらは凡そ扁平で、都心の小学校の極狭な校庭に作られた80mトラックみたいな型をしてる。
衣は細かめのパン粉であるコトが多くて、油ぎれがよく冷めてもちゃんとうまい。
そして中身はちょっと粘りがあるというか、ほっくほくー!とかジューシー!というよりは、ぺとーんとかでーんとかいった、なんとなくどっしり構えた面持ち。
ゆで麺の昔ながらの立ち食いそばにも似た、共通した様式美みたいなものがメンコロにも存在したのだ。
横須賀に、川越に、下高井戸。そして戸越銀座にも。
自分の巡ってきた限り、それらはどこも人気店であった。
もちろん、かつてはもっとたくさん存在した中から、平成の世も潜り抜けてきた精鋭たちなのだから、当然とも言えるワケだけれど。
でも。メンコロの世界も多様化し、新たな商品が次々に話題になってきた中で、ひとつの様式が継承され、その町で人気であるコトに言い知れぬすばらしさを感じる。
今回、達人にオススメされた戸越銀座の精肉店。
古くから営まれている、来客の途切れない人気店であったが、ココで出会ったメンコロがこれまたしっかりとそのタイプであったコトに、ひとつの確信を得たというワケ。
その起源は?とか、他には?はじっくり見ていくとしよう。大衆食の旅はすぐに答えを見出せるものでは到底ないのだから。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます