あちこち路麺を食べ歩く様になる以前、自分は単なるねぎどんファンであった。
週に4〜5回は行ってたか。まだ至近の東屋の麺を使う頃からだ。それが今や自家製の手打ちそばの店になった。もう立ち食いそば屋の枠では括れない良質な大衆そば屋であると思う。
でも。それはなにも、美味しいそばを提供するから。だけではないと思う。
毎日の様に通っているウチに、女将さんの所作から、良い店とはなにか。を多く学んだと思う。
現在、営業時間は10時半から。その10分前、既に暖簾がかかっていた。
おろろ〜と入って良いものか躊躇していたトコロに女将さんがちょうど出てきて、どうぞーと言う。
あらーお久しぶりですー。お元気ですか?とかつての常連を迎え入れてくれて、10時半からになってますけど10分前には開ける様にしてるんです。と。
時々おやすみいただいちゃういけないお店なんですけどね(笑)とも。
なんというか、こゆところなんだよ。
いいなあ。って思う。
すごいなあ。とも思う。そして
手打ちのもちっとぷりっとしたそば。
いんげんの青い香りが立ち上る天ぷら。
2年半ぶりのねぎどんは、変わらず名店と賛辞を送られる店であり続けていた。