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喘息治療日記

~Enjoy ! 少食健康生活 ~

妊娠と喘息

2008-01-16 22:31:36 | 喘息
近年、アレルギーをもつ患者さんが とても増えています。
妊婦さんの十数人にひとりは、喘息をもちながら出産に臨むという報告がされています。
この傾向は、今後益々増えていくものと思われます。

妊娠から、臨月までは、期間がとても長いために、軽症の患者さんでも、風邪をひいたり、季節の変化で体調をくずしたりで、強い発作を何度かは経験することもあると思います。

そういう経験を見ることで、多くの妊婦さんが、一番に心配するのは、発作によってお腹の赤ちゃんが、流産や死産になるのではないかということでしょう。 
そして次に心配するのは、喘息の薬の副作用です。赤ちゃんの催奇形や脳や神経に異常が現れないかという不安も大きいですね。

こういう障害は、健全な母体であっても、おこりうるわけで、喘息者だけが抱えるハンディとも言えませんが、発作による低酸素が子供に与えるダメージはやはり拭えないので、できるだけ、良い状態の母体にもっていけるように、前もって知識を得て出産に臨むのはとても大切なことだと思います。

一番良くないのは、薬の副作用を恐れて、発作を我慢する患者さんが多いことです。 これはとても危険です。まちがった努力です。
 自分自身は我慢が可能な状態の呼吸苦であっても、胎児はそうはいきません。
 
母体の肺に到達した酸素が胎児にそのまま直結するわけではないのです。
母体血から胎児血へと酸素受け渡しがいくのですが、とても効率が悪く、母体の動脈血分圧の3分の1ほどの分圧の中で生命が育っているということです。

その中で成長して行かなければいけないわけですから、母体が酸素不足では、発育不良になってもおかしくありません。

実際、喘息の患者さんの出産は、死産率や新生児死亡率が高いと報告があります。
また、妊婦さんの喘息が重症であるときの子供の神経学的異常の発生頻度も高いのだそうです。
 これらの原因はすべて、母体の慢性的な低酸素血症によるものということです。

ですから、自分の喘息の状態をよく把握して、副作用の少ない、安全とされている薬は、積極的に使って、できるだけ発作がおきないようにコントロールすることが一番大切な努力なのです。
一時の発作は心配することはありませんが、慢性的な呼吸苦が続くような我慢だけは しないでくださいね。

さて一番気になる、喘息患者にとって安全な薬ですが、
一番に上げれるのが、吸入ステロイドです。 すべての吸入ステロイドがほぼ安全とされています。
それは、薬が肝臓初回通過の時点で分解されてしまうからです。
 
経口ステロイドではプレドニゾロンが安全だ言われています。胎盤通過が少ないという理由です。

テオフィリン剤も催奇形は報告されていません。
 
抗アレルギー剤のインタールも安全とされています。 

抗生剤では、βラクタム剤が安全のようです。(セファム系、ペニシリン系など)


安全性が確立されていないものとしては、
キプレス、シングレア、オノンなどのロイコトリエン拮抗薬、があります。
交感神経刺激薬 β刺激薬 (エピネフィリン、エフエドリン)は催奇形が報告されています。  β2刺激薬(メプチン、サルタノールなど)なども、どうしても 使いたいときは吸入で使用するのが無難のようです。

出産後の授乳ですが、 吸入ステロイドは母乳中の移行は無視してもよく、経口ステロイドでもプレドニンはとても少ないので、短期使用なら差し支えないようです。  (からだの科学239 妊娠とぜんそく参考)

今、妊娠中の方や今後 可能性のある方は 安全な薬を上手に使ってできるだけベストの状態で出産を迎えてくださいね。

臨月までの妊娠における体調にも変化がありますし、母体の喘息原因もひとりひとり違いますので、マチのブログは参考程度に読んでください。
必ず、主治医の先生と相談されて、ご自身に合った選択をされてくださいね。

去年、「妊娠とステロイド」という項目で少し書いていますので、重複している箇所も多いですが、そちらも読んでみてください。http://blog.goo.ne.jp/decopon0120/d/20070316

  【17日 朝 390 夜370  体重56.4  体脂肪26.3  プレドニン5㍉】 


気圧と喘息

2008-01-11 18:51:18 | 喘息
仲間のみなさん、天候が悪かったり、季節の変わり目に喘息発作がよくおきるなあ と思うことありませんか?
私は、強い台風がくると具合悪くなるときが 多いです。
 また、随分前ですが、スキー場で、高い山から一気にロープーウエーで下りたときに、突然発作が起きてびっくりしたことがあります。

なぜ気圧の変化で発作が起きるのかは、医学的にはまだよく解明されてないようですが、とても納得できる面白い文献をみつけましたので、少し書いてみたいと思います。

そのまえに、免疫機構というものが、喘息にも大きく影響をうけていると分かりましたので、そのことから書いてみようと思います。


「病気に勝つなら、免疫力をあげることさ」 とよくいいますよね。
しかし、実際免疫力とは何をさすのでしょう。  私は、はっきりわからなくて、体力あることをいうのかなあと ぼんやり想像していました。

免疫力の大家、安保先生の理論では、免疫力の正体は白血球のことだそうです!
以下、「免疫学問答」を読んで学んだことです。

白血球には、顆粒球(60%)とリンパ球(35%)、そして単球85%)があり、この3つが免疫力を支配しています。

顆粒球は、からだに何か炎症が起きると、どんどん増え始め、白血球の90%以上を占めることもあるのです。
また、顆粒球は体内に侵入した細菌や死んだ細胞を食べて分解し、身体を守っているのです。
高い発熱が続いて病院に行くと、血液検査をしますが、顆粒球の増加をみて、気管支炎、や扁桃腺、その他いろんなところに炎症が起きてると診断されるわけです。

そういえば、よく白血球1万以上あるから抗生剤を飲むように言われた とか聞きますがこのことを言うのですね。

リンパ球は、細菌などより、ずっと小粒なウイルスねらいです。
からだの各部にリンパ節というものがあって、そこから出たリンパ液は、リンパ管という管の中を流れています。最後は静脈に合流するものです。
リンパ球は、リンパ節で作られた白血球のひとつです。

リンパ球は病原体を殺したり、他の肉体細胞と手を組んでリンパ内に入ってきた病原体を食い止めて抵抗体をつくったりもします。
私達がよく リンパ節が腫れたというのはこういう結果からなるものなのです。

入ってきた病原体に対して、抵抗軍を結成することを「抗体」というのですが、これが、実は「免疫」と呼ばれるものなのです。

ついでに、単球について言えば、顆粒球とリンパ球がまだ二つに分かれていないときに白血球の基本細胞マクロファジーというものが、「大食細胞」として働いていました。
ほとんど顆粒球と同じ働きですね。このマクロファジーというものが、単球というものだそうです。


話を気圧のことに戻しますと、高気圧がはりめぐらされ、お天気が良いと呼吸が楽になり、低気圧になり雨が降ると発作がおきやすくなる。
これは、高気圧のときは、空気の量が多くなるからなのです。つまり空気中の酸素の量が多いのです。 
ですから、人間の呼吸は活発になり、身体の中に取り込む酸素の量も多くなるわけです。
当たり前ですが、酸素が多く取り込めれば、エネルギーを得て 人は活動的になるわけです。

ここで面白いのは、自律神経と白血球が深くかかわってくることです。

人間は大量の酸素を取り入れると、交感神経が緊張し、優位になり、脈拍が速く、呼吸数が多くなります。このとき白血球のうちでは、顆粒球が増えています。

低気圧では、逆の現象がおき、脈と呼吸数を緩やかにして、自律神経は副交感神経優位となります。白血球内には、リンパ球が多くなります。

リンパ球は、自分以外のものを抗原と判断して、抗体を作ってからだを守ります。 ところが、この免疫機構は、働きが過剰になると、自分自身を攻撃することになるのです。
喘息や花粉症などは、このリンパ球過剰によるものだということです。
また自律神経は、日中は交感神経優位、夜は副交感神経が優位です。 
喘息が夜間に多く発作を起こすのは、夜休むときには、リンパ球が多くなるからなのだそうです。

ですから、喘息治療のひとつは、自律神経を副交換神経優位から、交感神経優位に戻すわけです。 ベーター2刺激薬 メプチンなどは交感神経刺激薬ですから、有効なのは理にかなっているわけですね。

その他、食べ物では、食べすぎは喘息発作の誘引になるので腹八分目がいいと言われます。 それは、交感神が空腹時に活発だからです。

また、寒さや皮膚への刺激は、からだを交感神経優位に導くので、皮膚の鍛錬をしましょうというのも、理にかなってるわけです。

たとえば、最近のマチは 空っぽの脳みその頭を使ってばかりの状態なので、交感神経が刺激され顆粒球型人間に傾きそうになっているわけで・・・。
それで、甘いものや食事をたらふく食べて副交感を刺激して、バランスをとろうとする・・・・のですね!苦笑

結果、過食になって、完全に副交感優位になってしまい喘息発作が起きてしまう・・・・はあ 納得です!

勉強をするたびに、太って喘息発作もおきてしまう。
( ̄. ̄;)エット・・マチの喘息には、頭を使うことは大敵!とういう結論に達しました。

誤解を招くといけないので、付け加えますが、交感神経が優位な方が良いわけではありません。
交感神経が優位だと活性酸素が増え、癌などにかかりやすくなったり、短命になったりするそうです。
人間の身体は、どちらもバランスがとれているのが一番なのです。


ところで、喘息の研究が進歩して、発作の原因は 気管支粘膜の炎症によるものだと解明され、治療も吸入ステロイドが中心になりました。

発作止め主体の治療から気管支の炎症を鎮める治療にかわったのです。 これは画期的なことです!

ただ、まだまだ喘息の原因が ひとつとは言い切れないように思うのはマチだけでしょうか?
人間の身体はいろんなバランスが上手く調和されることで、健康を維持していけるわけで、自律神経、ホルモン、ストレスどれひとつがくずれても免疫力が落ち、病気が発生するように思います。

吸入ステロイドをやっても、喘息がすっきりしないときは、身体全体の体調を見直して見ることが得策だと思います。

それにはやっぱり、ローブリーの裸療法や温冷浴、少食をこころがけることなどが、もっとも早く免疫力を高める方だと思うのです。

体調を管理していくことは なかなか困難ですが、やれることから少しづつでも生活習慣を変えていきたいものです。





  【11日 朝 PF 400 夜 420 体重56.2 体脂肪25.7 プレドニン10㍉ 】





今年一年の感謝をこめて。。。

2007-12-31 19:33:16 | 喘息
今年も あと残すところ 4時間とちょっとになりました。

みなさま、お正月の準備は整いましたか

お掃除疲れで、やっとテーブルにつき、今、年越し蕎麦に舌鼓うっておられる方もおおいでしょうか。

本当に、ご苦労さまでした。


おかげさまで、わたしは、今年の1月にブログを立ち上げて、1年走り続けることができました。
 
続けることができましたのは、拙い日記を読んでくださっている 多くの読者のみなさまや、情報を送ってくださる仲間のみなさんの応援のおかげです。 
また脱線するたびに、励ましのコメントやメールをくださる皆さん、暖かい愛のこころは何よりの力でした。
そして、忙しいのにも拘わらず、質問には快く、アドバイスを下さる先生達、こころから感謝しております。 

本当にマチのブログは幸せです。 多くのみなさま ありがとうございました。

来年も何度も転びながら脱線しながら行きそうなマチです。  仲間のみなさんと一緒に歩いて行けたら 最高に嬉しいです!よろしくです。

ところで、今年は、新しい吸入ステロイドが話題にあがりましたね。 
マチはアドエアに変わって、PFの最高値が450という数字を更新しました。 
また、最も新しい吸入薬、オルベスコを使っておられるあんなさんも、前よりずっと調子よさそうです。
 
みなさまの喘息の体調は、今年はどんな年でしたか? 
山あり谷ありは、誰もが歩く道ですが、去年よりは今年は 少しでも、前進できたことを信じてやみません。

来年は またどんないい話題や情報が得られるか とても楽しみです。
いろんなニュースや知識、経験をいちはやく掲載でき、少しでも、みなさまと良い体調作りに進んでいけたら と思っています。 

来年は今年よりまた一歩階段をあがりますよ。 一緒にがんばりましょう!


それでは みなさま、 どうぞ、どうぞ良いお年をお過ごしくださいませ。 




【30日 PF 朝370 夜360 体重57.1 体脂肪26.6 プレドニン 10㍉ 】


ステロイドの恩恵

2007-12-23 23:29:42 | 喘息
随分前ですが、ある喘息のサイトで若くて元気で、経口ステロイドからも離れ得た患者さんが突然なくなったとショックな報告がされていました。 
今回、風邪をこじらせて、ステロイドが増えてるマチは ふとそのことを思い出しています。

彼女のはっきりした死因は もうひとつ分からないようでしたが、 出した結論として、「風邪と食べすぎ」が原因だろうとその先生はコメントしていました。
前の日にたくさん食べて、風邪で具合悪いからと早く床に入って、二度と目覚めることはなく、生涯を終えることになってしまったようです。
 
これが本当なら なんのために頑張って 治療を受けてきたのか と言いたいです! とっても無念です!
「風邪と食べすぎ 」これはマチがしょっちゅう抱えてる悩みと言っても大袈裟じゃありません。 この報告をまともに受ければ、朝、無事目覚めれるか毎日が不安です。

長い入院生活と厳しい鍛錬で、ステロイドが切れたのですから、彼女は 喘息を治すことに とても一生懸命だったのだと思います。
治りたいと願えば願うほど、副作用の強いステロイドを切らないかぎりは、喘息を良くしたことにはならないと、医者も患者も思い込みます。

ステロイドが切れるという状態を目指すのは、スキーのジャンプ競技で言えばK点到達を目標にするものようなものかもしれません。

到達できた自信が、きっと体調がいつもと違っていたのにもかかわらず、楽観視させてしまったのかもしれません。 彼女が意識してたかどうかは分かりませんが・・・。
とにかくPFをきちっと計り、ステロイドを投与して眠れば、今も笑って暮らせているに違いありません。

マチも嫌いなステロイド。
でも、本当にステロイドを嫌っていいのでしょうか?
たくさんの喘息の患者さんが、ステロイドの恩恵で死の淵から甦えることができ、苦しまずに生活できて、今を元気に生きれてるのではないでしょうか?

風邪のときは、多分に PFがさがっているはずです。
ステロイドを恐れるより、風邪を早く治すことを優先順位の第一に持ってくるべきだと思います。
 喘息が良くなったというのは、ステロイドが切れたかどうかではなく、 自然に薬がいらなくなる身体になったかどうかでしょう。

無理することを努力と勘違いしたらいけないと思います。
自然に薬がいらなくなるまで、薬は減らさない方が賢明とも思います。

これから益々、風邪やインフルエンザが流行って、喘息者には 厳しい季節です。いつもより状態が良くないときは、治療の選択は最後は自分のからだに耳を傾け 選びたいものです。 自分の命はたったひとつですから。

※ ここで言うステロイドは、点滴で投与したり、飲み薬で使うステロイドのことをさします。
  吸入ステロイドではありません。



【23日 PF 朝390 夜300 体重56,5  体脂肪 27.6  プレドニン10ミリ】

喘息日誌のつけかた、どうしてますか?

2007-12-12 00:16:46 | 喘息
ウッ寒い!

震えて目が覚めました。 暗いよ~・・エェッ!? まだ4時ですか!! 今日は日曜日ではありませんか~とほほ。  めちゃくちゃ損した感じです。

いや~~な寒さに、身体が辛いと反応して 目覚めてしまったようです。
夜中に 手さぐりで、体温計やっと探して 計りました。 携帯の明かりで見た体温は、37.6度。  うーーん こんなはずはない 今から上がる?

喘息もちのマチには、熱はこわ~い相手です。 手さぐりで薬箱あけて、あわててカロナールを2錠飲みました。 
それとデパス・・・よく眠れるんです。 寝て治そうと 考えたのですが。
(先生からは、こんな飲み方、勧められていませんので、真似しないでください。 あは・・言わなくても だれもしませんよね((^-^;)。おまけに暗闇で飲む薬はあぶないです)

実は、土曜日、いつもと違って 身体が、とてもだるくて、ぐったり状態だったのですが、PFは400いくので、安心していました。

喘息日誌をみると、火曜日くらいから、眠いとかだるいとか 毎日書いてあります。 でも「どうしてだろう?」という疑問は何にも書いてありません。
昼寝は全くしない毎日なのに、寝てる日が多いのです。
このころから、体調は下降気味だったようです。 

喘息の患者さんは、呼吸さえ楽なら、もう すべてがベスト!って思ってしまいませんか?
マチはPFが400あれば、身体は かなり辛くても我慢できるんです。
「喘息患者は 我慢強い?(笑)」

それほど、呼吸が苦しいということは、どんな辛さより、身体も気力も落ちてしまうとことなんです。
呼吸が10分もとまったら、もう人間終わることになるわけですから、大袈裟じゃありませんよね。

結局、デパスでは呼吸の辛さは解消せず、まったく眠れなくて、朝になってしまいました。
日曜の朝から病院のお世話になり、プレドニン20ミリの点滴を受けることになってしまいました。
これじゃ、何にもなりません。(涙) 喘息日誌が全然 役にたたなかったのです。木をみて森をみない マチの喘息日誌。
今日になっても、まだグズグズ胸が痛いです。

「喘息日誌」は「喘息を起こさないための、元気な身体つくり日誌」でないといけないです。 こちらが本当ですよネ。

それにしても、発熱したわりには、PFは、ひどくおちませんでした。 呼吸はだいぶ辛いのですが・・・。

これって、去年のマチよりは、マシになったんだと ポジティブに考えたいです。♪


    【11 日 PF 朝370 夜380 体重54㌔ 体脂肪25.2 プレドニン20ミリ】

だいじょうぶですか?インフルエンザワクチン

2007-12-07 23:33:51 | 喘息
今年はインフルエンザの流行が特に早く、あわてて予防接種に走ってる方も 多いと思います。
 喘息の患者さんの中には、予防接種で発作をおこしてしまい、接種することに悩んでる方も多いのではないでしょうか。 
誰よりも 予防接種が必要なのに 打てない。 マチも 毎年とても不安なまま 冬を乗り切らねばならない一人なのです。
あんなさんから「チメロサールフリー(防腐剤、保存剤の使われていないワクチン)」の情報をもらったので、調べてみました。

予防接種に含まれるものの何が敏感に反応するのかは、はっきりはしませんが、原因とする仮説のひとつに チメロサールという保存料が注目されています。
点滴や注射などでショックや蕁麻疹または喘息をおこす理由に、多くの保存料や添加物が原因とされる場合が多いからです。

ただ、チメロサールは、殺菌作用 保存料として使用されているので、、生きているウイルスや菌が入っている生ワクチンでは使われませんが、死んだ菌などが入っている不活化ワクチンでは保存剤として主に使われるのは必然なのです。 ですから、全く チメロサールフリーとするものの生産は大量には無理なようです。


微量のチメロサールのエチル水銀による毒性については、今のところ過敏症を起こすことがある以外、よくわかっていませんが
アメリカでは、チメロサールなど有機水銀化合物は、神経系に蓄積され障害を起こすとされており、特に自閉症と水銀の関係が問いただされています。

 そのために、2003年秋から新しいタイプのワクチン(低温馴化弱毒化生ワクチン)が実施され始めました。
生ワクチンであるため、感染を経験したことがない乳幼児でも効果が高いと考えられます。今後、副作用や効果が十分検討されると思われます。
日本でも、同様のワクチンが2004年から導入されました。
今後、乳幼児のインフルエンザ予防対策は もっと進むかもしれませんね。

最近はチメロサールフリーを積極的に取り入れてる小児科が随分ふえてきました。
喘息やアレルギー疾患の人で、インフルエンザの予防接種を受けると具合が悪くなる人や不安な方、また小児に与える影響を懸念される方は、チメロサールフリーを扱っている病院、医院で摂取されるのも 方法かもしれません。
 
ただ、主治医の先生にきいてみましたが、「チメロサールフリーにあまり過大な期待はできない。予防接種で喘息がわるくなる理由が、絶対に チメロサールフリーとは断定できないから。
喘息の人でも、大丈夫な人もたくさんいるわけで、薬に過敏ということが 大きい原因かもしれない」 といわれました。 原因はまだよく分かっていないのが事実みたいです。 
それを頭に入れて、チメロサールフリーといえども、楽観視せず受けた方がいいかもしれません。



インフルエンザワクチンは現在、さまざまな論議があります。(以下 近代出版発刊 角田和彦 参照)
現在日本で実施されているインフルエンザはA香港型(H3N2)、Aソ連型(H1N1)、B型3種のインフルエンザの膜表面にあるHA抗原を主に含んだ不活化ワクチンです。その年のワクチンは最後の冬に流行したインフルエンザを使って作ります。しかし、インフルエンザの型は毎年変わるため、ワクチン接種をしても罹患する可能性があります

現状では一回インフルエンザにきちんとかかれば、同じタイプのインフルエンザについては、その後5-6年は症状が軽くなるので、1回目の感染をなんとか乗り切ることが大切です。
もし、アレルギー疾患の方で、インフルエンザワクチンを希望する場合は、インフルエンザ抗体価を測定し、A香港型、Aソ連型、B型のなかで陰性(抗体価40倍以下)のものがあるときにチメロサールを含まないチメロサールフリーワクチンで実施すれば 弊害は少ないのかもしれません。

そのほかに気をつけたいことは、インフルエンザからくる、小児の脳炎・脳症の発病を予防するために、罹患時に解熱鎮痛剤を使用しないことです。
アセトアミノフェン(カロナールなど喘息者でも使える解熱鎮痛剤)でも脳炎・脳症を起した例がいます。
このような事態は、インフルエンザ罹患時にも起こります。
インフルエンザ時には、解熱剤を使わず、きちんと必要な熱は上げておき、水分や栄養をとって安静にして過ごすことが一番のようです。


アドエアの効果(4ヶ月目です)

2007-12-04 21:15:38 | 喘息
アドエアを使い出して、3ヶ月とちょっとになります。

9月にも書きましたが、あのころより更に具合いいです。

呼吸が楽になったのが一番ですが、今までは 吸入ステロイドを始めて、1か月もすると、 必ず喉のひりひり感やいがいが、そして痰がらみの咳がでて悩みました。
これらの症状がアドエアでは、全くなくなりました。のど飴から離れました♪ヽ(^-^ )
吸入の回数が一日2吹きと少なくなったせいでしょうか。今のところ、副作用は何にもなくて快適です。

最高にうれしいのは、 最近はPFが400を越えることが当たり前になってきたことです。(今吹いたら420でした)他の吸入器では一度もなかったように思います。
いつも慢性的にある気管支の奥の詰まりも だんだん、無い日が増えてきました。

でも、考え方を変えてみれば、400あっても、気管支の奥の詰まりはあるということです。(症状は9月のころより軽いですが)
ということは、PFが基準値や、それ以上あっても、気管支の状態が正常とはかぎらない ということです。
前に いのさんも悩んでおられましたね。PFがスーパーグリーンゾーンだけど、胸の上の方で詰まった感じがしたり、ヒューと音がしたりしてすっきりしないと。

この感じよくわかります。 今のマチが同じような状態です。 PFが420~450あれば、医学的には、100パーセントに近い気管支の状態と判断されるのでしょうか。
でも、自分の症状を分析してみれば、「肺活量が正常であれば気管支が正常 」  ということにはならないということです。

同じ400でも、気管支の奥がすっきりしていて、深呼吸したときにスッと息が入ってくるときと、やはり奥の方で詰まった感じがあるときがある。
これを主張しても、きっと聴診器では違いがないのでしょう。 
いのさんが、「医者から精神的なものと言われたり神経質扱いされて困る。」 と 嘆いていたのは、このことなのでしょう。

気管支に違和感があるのは本当です。 無いときが出てきたマチだから 違いがはっきり分かるのです。
この違和感や詰まりは やはり正常な状態ではないと思います。 
ひどく苦しくない状態であるには間違いないですが、だから気にしないでいいということではないと思います。

呼吸苦の発作があるなしではなく、気管支の違和感が全くない状態が続くことで、本当に気管支の状態が良くなっていき、喘息がよくなったと言えるのでしょう。

マチは、9月のころよりは、症状が軽くなってきているので、だいぶ改善されてきてるように思います!
このままアドエアを続けていったら、もしかしたら、悪い気管支治る?

光が見えてきました!






【3日PF 朝 420 夜 400 体重54.2㌔ 体脂肪25.4㌫ プレドニン10㍉ 甲状腺生検のため】



               









花粉症やぜんそくに朗報、発症関与の新たんぱく質発見

2007-12-04 14:51:59 | 喘息
友達のHさんから、一番新しいアレルギーのニュースを送ってもらいました。
このブログが頑張って続けることができているのも、こうした 何人もの友達の協力や読んでくださる読者のみなさん、そして医療面で助けてくださる先生のおかげだと、本当に感謝しております。
ありがとうございます。

あっという間に、2007年も最後の月になってしまいましたね。
今年1年の締めくくりの月は 一番良い月で終わりたいものです。


花粉症やぜんそくに朗報、発症関与の新たんぱく質発見
花粉症やぜんそくなどのアレルギー疾患の発症に関与する新たなたんぱく質を、理化学研究所の研究チームが発見し、3日の米科学誌「ネイチャー・イミュノロジー」(電子版)に発表した。

 日本人の約3割は何らかのアレルギーに悩まされているとされ、このたんぱく質を制御することで、新たな治療法の開発が期待される。

 アレルギーの症状は、体に入った異物(抗原)に刺激された特定の細胞から「ヒスタミン」という物質が分泌されて起きる。ヒスタミンは、細胞内のカルシウムが多くなると分泌されることが知られているが、カルシウム量がどのような仕組みで制御されているのか、よくわかっていなかった。

 研究チームが発見したのは「STIM1」というたんぱく質。遺伝子操作でSTIM1がないマウスを作り、その細胞を抗原で刺激すると、カルシウムの量が抑えられ、ヒスタミンの分泌量も著しく低下した。

 研究チームは、このたんぱく質が抗原の刺激で細胞表面近くに移動し、外からカルシウムを取り込む関門のような小器官を開く働きをしていると突き止めた。

 一方で、STIM1がないマウスはすぐに死亡し、細胞の生存に重要な役割を果たしていることもわかった。理研の黒崎知博グループディレクターは「新たな治療法の開発には、カルシウムの役割をより細かく突き止める必要がある」と話している。

(2007年12月3日3時3分 読売新聞)




歯の治療

2007-11-19 23:19:34 | 喘息
最近、良い調子が続きだしたので、 前々から中断していた 歯の治療にいってきました。
いつも、2回ほど通うと、必ず のどや胸が痛くなり そのあと強い発作になり、治療できなくなってしまい、完治するまでにながーーい 月日がかかってしまうんです。
今回も「おひさしぶり~」 って先生に言われてしまいました。

歯医者の先生には、きっと 治療しにくい患者 NO1でしょう。
こんな、とびとび治療では、文句もいいたいだろうと思うのですが、ここはクリニックと同じ系列の歯科で、患者の立場にたって、病気のことをよく理解してくれて、無理なく治療してもらえるのです。

とはいえ、今回も実はびくびくでした。
おまけに、今日は、治療途中の横の歯も痛かったので、急遽、麻酔しての治療になりました。
 
「エーッ!麻酔ですか? どないしよう!  心構えできてないよ。」 お腹の中はおろおろ。
 
麻酔を打つと、いつも気分が悪くなったり、動悸がしたり 頻脈になったりして 先生を心配させるんです。
ひどいときは、口開けながら、眠ってしまったこともあるのです。

「大丈夫?打つよ」 と言われて、「はい」 と 返事をしたものの、マチはイスに深く座りなおして ひどく緊張して 構えました。 

「もうすぐくるぞ~ いつもの動悸、 それとも嫌な眠気かも・・・覚悟!」

ところが、まてどもまてども 全くなんともありません。 打つ前と全く同じで、脈もゆっくり、気分もわるくなりません。 

「あれ?どうしたんだろ??」 自分でも びっくり!  

「どうも 自分が思ってるよりも ずいぶん身体全体の調子がいいんだ!」・・・待合室で会計を待ってて やっと判断できたのです。


麻酔は結構効いていて、帰ってからも 舌のしびれは しばらく続いていました。 それでも、呼吸も苦しくなりません。

こんなに楽に治療うけれたのは何年ぶりでしょう?

そのまま、スーパーにも走っていっても大丈夫で、今まで 普通に家事もこなせました。 

普通の人からみたら 歯の治療くらいでは、当たり前のことでしょうが、マチにとっては 奇跡(オーバーではありません)に近い今日の身体でした! 

からだが楽なのは 本当にしあわせです! 感謝です! 






   【19日PF 朝400 夜 420 体重55,0㌔  体脂肪 25,5 プレドニン5㍉】



 





自分にあった吸入ステロイドをみつけるのは難しい?

2007-11-13 18:00:42 | 喘息
ブログにコメントくださる方の症状を読んだり、病院で患者さんの話を聞いたりしてて 喘息の症状や原因がみなそれぞれに違うなあと 改めて実感しています。

気管支の太いところが、収縮する人や、 末端が収縮したり、炎症をおこして苦しい人、痰など分泌物が増えてゼロゼロいって苦しい人、気管支が浮腫んで息苦しい人・・

それぞれのタイプのほか 体質の違い (好酸球の数やIGEの数、 食べ物、薬、気候、自律神経、ホルモンに影響あるタイプなど) も考えると まだまだ たくさんの型や、症状があると思います。
発作の出方も 本当に さまざまでしょう。

ですから、吸入ステロイドの効果も 各自 それぞれ微妙にちがうのは 当たり前かもしれませんね。

確かに、コメントにもあるように、自分にあった吸入ステロイドを見つけるのは 難しいです。
かかっている先生と相談しながら、いくつか使ってみるしかないのでしょうね。

ただ、使ってみたいと思っても 病院で認可されてなかったり、先生が これらの吸入ステロイドの使用経験を持ってなくて 理解されない場合もあると思います。

自分の吸入ステロイドの効果が今ひとつ と思ったら、吸入指導もきちっとされている、アレルギー専門の病院に 受診してみるのも ひとつかな と思います。

また、「医者には、なかなか思ってることを言えない 」と 殆どの患者さんが悩んでますよね。
マチの考えですが、良い先生は、先生自身も患者さんから 学ぼうとずる姿勢が必ずみえるように思います。(これは喘息にかぎりません。)

ですから、自分の喘息日誌と、そのほか 本やテレビ、ネットなどで勉強したことをしっかりノートなどに書き込み、それを持って受診したらいいと思うのです。
それをみせながら、自分の望んでることや、疑問点などを 話すのは、難しくないと思うのです。 思い込みやわがままとは思われないからです。
病気治療に対する 自分の姿勢も分かってもらえて きちっと対応してもらえると思うのです。

婦人科受診のときもそうでしたが、最新の情報をメモったものを持っていくことで、 より 客観的に話し合いができ、 マチが考えてることや悩んでることなどを、具体的に理解してもらえたように思います。 検査結果も全項目、一つずつ 説明してもらえました。 

こういう患者の姿勢を 拒否して、自分の意見を先行させる医者なら、思い切って、変えてもかまわないと思うのです。

良い医者の見極めは、自分の病気をよくするためには 絶対に大切な患者の おしごとです!