闇にぼんやりと散らばり
自己と他者の区別もつかない金属片が
各々動き 交わり ぶつかり すれ違い
その軌跡が刻まれるほどに
他者とのつながりは増し
軌跡に囲まれた孤独は加速する
自分の不手際で
友人と自分の
孤独の淵は溝に変わる
寝たふりをしたバスの中
閉じた瞼の下
金曜日のことを思い出して
喉が痛い
顔から火を出せるものなら焼ききってしまいたい
読みかけていた本のページを
鬱屈としたまま繰れば
深遠なる文学の
洗練された冗長さの波に
たゆたい 揉まれ 呑まれ
恐らく作者の言いたいことの2%も読み取れていないけれど
つかの間
あっち側の世界へ心地よい旅をする
こっち側に戻れば
何も変わらない自分と部屋
血を流さなければいけないとは言うけれど
名作の尻馬に乗って自己陶酔するだけの自分は
とりあえず喉が痛くて
友人には明日謝ろうと思う
自己と他者の区別もつかない金属片が
各々動き 交わり ぶつかり すれ違い
その軌跡が刻まれるほどに
他者とのつながりは増し
軌跡に囲まれた孤独は加速する
自分の不手際で
友人と自分の
孤独の淵は溝に変わる
寝たふりをしたバスの中
閉じた瞼の下
金曜日のことを思い出して
喉が痛い
顔から火を出せるものなら焼ききってしまいたい
読みかけていた本のページを
鬱屈としたまま繰れば
深遠なる文学の
洗練された冗長さの波に
たゆたい 揉まれ 呑まれ
恐らく作者の言いたいことの2%も読み取れていないけれど
つかの間
あっち側の世界へ心地よい旅をする
こっち側に戻れば
何も変わらない自分と部屋
血を流さなければいけないとは言うけれど
名作の尻馬に乗って自己陶酔するだけの自分は
とりあえず喉が痛くて
友人には明日謝ろうと思う