ressentiment

暗い愚痴をたらたら綴ります。
掃き溜めなのできれいな話はありません。

喉 1

2008-05-05 01:24:51 | Weblog
闇にぼんやりと散らばり
自己と他者の区別もつかない金属片が
各々動き 交わり ぶつかり すれ違い
その軌跡が刻まれるほどに
他者とのつながりは増し
軌跡に囲まれた孤独は加速する



自分の不手際で
友人と自分の
孤独の淵は溝に変わる



寝たふりをしたバスの中
閉じた瞼の下
金曜日のことを思い出して
喉が痛い
顔から火を出せるものなら焼ききってしまいたい



読みかけていた本のページを
鬱屈としたまま繰れば

深遠なる文学の
洗練された冗長さの波に
たゆたい 揉まれ 呑まれ
恐らく作者の言いたいことの2%も読み取れていないけれど
つかの間
あっち側の世界へ心地よい旅をする



こっち側に戻れば
何も変わらない自分と部屋


血を流さなければいけないとは言うけれど
名作の尻馬に乗って自己陶酔するだけの自分は
とりあえず喉が痛くて
友人には明日謝ろうと思う

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