ressentiment

暗い愚痴をたらたら綴ります。
掃き溜めなのできれいな話はありません。

紫煙

2007-10-16 22:11:20 | Weblog
定期的に顔を合わせなくなって久しいのに
会いたい
顔が見たい
声を聞きたい
こんなことを未だに思う自分が気持ち悪い。


引き出しの中
彼から取り上げた煙草

一本分だけすき間の空いた箱

私の記憶の彼に
煙草のにおいは無いけど

紛れもなく彼が持ってたものだから
ずっと捨てきれずにまだ引き出しの中。


懐かしいな

あのころに戻りたいかと聞かれると微妙だけど
痛いことの方が多かったけど
あれはあれでいい思い出ではあった
と もう少し経てば言えるかも知れない。


彼は
どんな気持ちで
紫煙をくゆらせてたんだろう。


辞めさせて
本当に良かったんだろうか。


来年 ここを出るときには
どうしようか。

持って行こうか
 向こう行っても未練持つなんて気持ち悪いだろ
処分するのか
 でもそれもつらいな
じゃあ
 じゃあ

吸ってみようか?


一本分スペースの空いたその隣から引き抜いて
彼はどんな風に持ってたんだろうとか思いながら指で挟んで
ライターどこ行っちゃったのかなとか思いながら火をつけて
目を閉じて 吸ってみる。


  ま ず っ
うっわー 喉痛い


瞬時に消えうせたセンチメンタル。
自分の境遇とこれを思い立ったおめでたい思考に笑ってしまう。


なんでみんな
こんなものをおいしそうに吸うんだろ



辺りに害煙を撒き散らす外部不経済な存在で
その人の内部まで蝕んで
文字通り煙たがられる

なんだ 自分 煙草と同類じゃん

これなしじゃいられないって人がいないことを除けば

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