突然の来訪者からの質問

ある証券会社の方が突然うちのアトリエにやってきた。

「セブン銀行の上場について説明に来ました」

？。近隣の会社をまわってご挨拶しているとのこと。

ふと、
若いサラリーマンは大変だなと思ってしまった。

上司から「顔をおぼえてもらって来い」とか、
「初対面の人と話す事に慣れて来い」とか

言われて出されるのかもしれないけど、
突然入って来て「上場するのです」　と言われても
俺は困ってしまう（笑）。

もともとの狙いがちがうとこにあるのだから、
まぁ仕方ない。

「上場は良いけど...
上場するので株買って欲しいってことでしょ？」

というと、「そうなんです」って答えるから更に困る。

自分も営業でお店をまわって、門前払いされたことは
数知れずなので、あんまり冷たい態度はしないように
っていう意識があるので、「わるいけどね...」と
丁重にお断りした。

すると彼は、急に質問があるのですがと、話し出した。

「いつか私も独立したいのですが、独立に必要なのは
何ですか？」と。

どんな仕事に彼はつきたいのかは知らないし、証券会社から
独立する人間に私が言える事はとくにないと思うけど、
一言なんとなく口に出してみた。

「勢いじゃないかなぁ～」って。

「選択は２つ」「するか、しないか」でしょと。

「あと精神的にも肉体的にも継続出来るか？」と付け加えた。

彼が帰った後、その答えをあらためて自問自答してみた。

独立したころは、そんなこと考えていたかな（笑）？

今だからそんなことを言えるのかもしれないって、
何だか、饒舌に話した自分が恥ずかしくなって来た。

彼はいつか独立するのかな？

まぁ選択したことが、のちのち後悔してもしなくても、
「答え」ってわかってくれるはずだろうなと

ふと考えた。