みかんのかわ Blog Ver.

某仲卸の最先端花情報メールマガジンの連載企画がブログにバージョンアップ(?)。
スポーツネタを中心に花仕事を掲載!

フジファブリック 志村曾

2010-01-22 12:11:31 | Flower news
昨年12月24日に、29歳という若さで亡くなった
志村正彦さん。

SONY MUSIC ARTISTSからデビューし、
様々なヒット曲を若い女性ファンを中心に幅広いロックファン
に支持されていた。

フジファブリック
のギター&ボーカルで、(詳しくはHPを)

私自身、このNEWSをJ-WAVEで聞いていたし、
ラジオから流れる曲を何度か耳にしていた。

昨日、1月21日 中野サンプラザで
お別れの会「志村會」がおこなわれ
15000人のファンが訪れ、会場に鳴り響く
志村さんの歌声に、当時の思い出をダブらせながら、
出身の富士吉田で愛すべき富士山をかたどった
祭壇の上にいる 本人に花をたむけていた。

今回、私の友人でもある 花 侘助さんの依頼で
花の用意のお手伝いや、当日の富士山の制作に
伺って来たが、いろいろな意味で考えさせられた。

ひとつに
14000人のファンがそれぞれ志村さんをイメージ
したり、自分の気持ちをあらわす花を用意し、
献花されたということ。

2つに中高校生、大学生が多く、男女関わらず強い寒風の中
外で長く待ちながら大事にお花を抱えていてくれたこと。

花業界の端くれとして、本当に感謝したかった。

献花された花束は、中野サンプラザの25メートルを越える
幅を埋め尽くし、高さも腰程に積み上げられた。

それは、富士山を取り巻く雲海のようにも見えたし
下に更に広がる山の一部のようでもあり

ファンに囲まれて天へと...まさにそんな感じだった。

バンドメンバーもご家族の方々も
ファンがお帰りになったあと、大きな箱にそれぞれ
花束を集め、いくつもいくつも持ち帰られる様子が
とても印象的だったし、

献花された花はそこでファンの想いを
伝え、会場にいるすべての関係者を大きく包み来んでいた。

私は、花について考える。

これからの世代が花に触れている姿を見て考える。

ファンの心理。その花の行方。
綺麗ごとではすまされないが、私は思う。

花は役目を果たし、そこに美しく咲いた。
私たちフローリストはその花をファンの気持ちを
考えてそのあとを受け継がなければならない。

花の必要性の確認。

それと同時に発生するジレンマ。

この想いは一生大事にして進まなければならない。
この業界のためにも
必要としてくれる方々のためにも、避けては通れない
道だと思う。

今はただ許して頂きたい。
この想いはいつか形に。

安心して花を手向けてもらえる為にも。



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
花と想い (いちフジファン)
2010-01-22 21:49:32
志村會へ行ったものです。
富士山とても素敵でした。彼にぴったりだったと思っています。

今回私も"花"について改めて思ったことがありました。
前日に予約をしに行った花屋での対応にとても残念な気持ちになり、
そして気づかされることもありました。
『献花用に』と伝え私なりの気持ちを届けたく、
相談をしながら決めたかったのですが、その対応のあまりの冷たさに心の貧しさを感じました。
人が人へ『花』を贈ることはとても特別な事だと思います。
『どんな花』を選ぶかも大事ですが、これからは『どんな人』に想いを託せるか。が大切だなと改めて思いました。
返信する
Unknown (deblwinkel)
2010-01-23 11:45:39
いちフジファン様

コメント有難うございます。
富士山について最高の褒め言葉です。
関係者にしっかり伝えます。

私たち花屋にとって、一番問題視されているのが
接客についてです。お花は記事でも書きましたが
お客様が想いを込められます。
お花を必要とされるお客様に対して、誠心誠意対応
していない事実。コメントのとおりだと思います。

このブログは多くの花業界の人が読んでいます。
もっとこのコメントを重く知って欲しいし、
私も考えたいので、あらためて記事にさせて
頂きたいと思います。

本当に有難うございました。
強く受けとめてこの業界に伝えたいと思います。
返信する
ありがとうございました (あき)
2010-01-24 15:55:20
私も志村會に参加させていただきました。
花で作られた、美しいグラデーションの富士山は
本当に私たちのどうしようもない大きな悲しみに
優しく寄り添ってくれました。
ありがとうございました。
あの富士山とギターを作ってくださったすべてのみなさまに
この気持ちをお伝えしたいです。

今回のためにお花を用意するのに
今までにないくらい、考えました。
誕生花、花言葉、雰囲気、色・・・
今の自分の気持ちを伝えるのに
どんなお花がいいのかと。
それは、言葉にはできないくらい、
本当に悲しいことでしたが、
集まったファンのそれぞれのお花は、
大きな花束も一輪の花も、
すべてやさしくて、気持ちがあふれていました。

お花の持つ美しさと優しさに
助けられた一日でした。

返信する
Unknown (deblwinkel)
2010-01-25 19:58:11
あき様

コメント有難うございました。
このようなコメントを頂けると、少しでも
関われたことに感謝の一言です。

花は、送り手の気持ちがあらわれます。
あき様のコメントのように、大勢の方が同じ想いで
花屋さんに行き、会場に足を運ばれたことが
イメージ出来るだけに、私たち花業界の人間が
一人一人のお客様の言葉にしっかり耳をかたむけ
花をつむがなければならないことを実感致します。

あき様の近くに良い花屋さんがありますよう、
心から願います。有り難うございました。
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