みかんのかわ Blog Ver.

某仲卸の最先端花情報メールマガジンの連載企画がブログにバージョンアップ(?)。
スポーツネタを中心に花仕事を掲載!

言葉の重み。

2009-06-30 17:59:10 | Private news
私が初めて、産地さんを訪ねたのは今から、
17年も前のことです。

神奈川県の有名なバラ農家さんで、職人気質。

何を聞いたら良いのか、まったくわからない

20歳の若造に
土耕栽培と色の出し方の話をしてくださいました。

あれから随分たちましたが、生産者の皆様は、
どこにお伺いしても、急に訪ねていっても

いつもかわらず温かく、迎えてくれ

あの当時とかわらず、私の声なんかでも耳を傾けて
一生懸命聞いて下さります。

ある共選農家さんでは、すでに定年をはるかに越えた
花について大大先輩の方が、

「先生質問があるのですがと」言葉に出され、

本当に申し訳ない気持ちになります。

そういう場面に出くわすたびに、私の先輩世代のデザイナーや
フローリストが、そういう方がたに、どういう姿勢で

対峙してきたのであろうか?と、悲しくなります。

この歳になってわかることも多いのですが
自分が思うのは

その産地さんの立場で考えたいな ということです。

時代も変わり、産地さんが直接交流をもってくれるように
なり、考え方をハッキリと言葉に出して下さるようになった。

様々なハウスへ伺った私も、表の美しいところしか
見てない分、産地さんの立場で何を語れるのであろうか?

と自問自答しますし、そう思われても仕方がないなとも
思いますが

それでも、私に質問して下さる方がいます。

だからこそ自信をもって、自分の考え方を言い
責任をもって言葉にします。

何気なく言った言葉が、生産者へと突き刺さり、日々の
仕事の中で考え続けることになる重さを理解しています。

産地さんはいつも考え、

そして答えを見つけ、覚悟をもって行動されています。

私の願いは、自分も一緒にその人の人生の1ページに
に居たという足跡を残すことです。

ひとりの相談相手として、親友として、この時代を
一緒に闘う同志として

命かけてこの業界を生き抜く、そういう生産者さんに
ちゃんと向き合って話せるようになりたいのです。

言葉の重み、ひしひし感じる今日この頃です。








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