[セウォル号沈没] 「昨年の旅客船合同点検、一部の検査は1隻当たり13分」
毎日経済ドットコム速報部 2014.04.19 15:24:37入力
(韓国政府)当局が昨年7月、大々的に旅客船安全事項を点検したものの、一部の検査では旅客船一隻を検査するのにわずか13分しかかけていないことが分かった。
市民団体「透明社会のための情報公開センター」が19日公開した海洋警察庁・海洋水産部合同安全点検結果によると、木浦(モクポ)海洋警察署は2時間40分かけて12隻の旅客船を点検した。1隻当たりおよそ13分かけた計算になる。
さらに、点検班の人員も、木浦(モクポ)海洋警察署海上安全課長と海洋水産部担当事務官の4人に過ぎなかった。
当時当局は、点検の結果「特異点なし」との結論を出した。
統営(トンヨン)海洋警察署の点検内容も不十分な点では同じだった。
当時、統営(トンヨン)海洋警察署海上交通係長と海洋水産部担当主務官の4名は2時間かけて2隻の船舶を点検した。
しかしこれは、点検対象として明示されていた22隻のうち2隻に過ぎない。
情報公開センターは、「救命設備の配備・管理実態の点検、船内放送の正常稼動確認等、内容も形式的」だとし、「綿密な点検があってこそ事故発生時に直ちに対応することができる」と指摘した。
一方、セウォル号が沈没したメンゴル水道について、屏風島近隣の海域は年平均4回、海洋事故が起きる地域だということも明らかになった。
情報公開センターが海洋警察庁の2007年から2013年の海上遭難事故統計を分析した結果、この地域では過去7年間に計28件の海洋事故が起き、1名が死亡し、238名が救助されている。■