中東
【カイロ=福島利之】開票作業が大詰めを迎えるイラクの国民議会選挙(定数325)で、マリキ首相は21日、手作業での再集計を求める声明を出した。
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同首相率いるイスラム教シーア派中心の「法治国家連合」が中間集計で、アラウィ元首相の世俗派連合「イラク同盟」にリードされているため、要求したとみられる。
マリキ首相は声明で「政治的安定を保ち治安の混乱を避けるため」と理由を説明した。一方、イラク同盟幹部は21日、AFP通信に対し、「選挙管理委員会に対する明確な脅しだ」と述べ、再集計要求を非難した。
選管が20日に発表した開票率92%時点での得票数は、全国計でイラク同盟が254万3632票と、253万5704票の法治国家連合に、約8000票の差をつけている。憲法は、議会の最大会派が大統領の指名を受け、首相を選ぶと定めている。
クルド人のタラバニ大統領も21日、手作業による再集計を求める声明を発表した。選管は再集計の必要性について協議するが、選管のハイダリ委員長はAFP通信に対し、「手作業は時間がかかり過ぎる」として拒否する考えを示した。
(2010年3月21日21時10分
読売新聞)
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