世界の艦船2025年5月号の特集は変革期のLCSとコンステレーション級です。
井上麟太郎氏が「LCSからコンステレーション級へ」について経緯を解説されております。
LSCにはフリーダム級、インディペンデンス級の二つのクラスがあります。
そのこと事態が政治的な背景とともに米海軍上層部のLSC級への何でも出来る艦船が何もできない艦船になってしまった事は
状況判断の誤りではないかと思います。
そのことを踏まえて新たな戦略環境に適した次期ミサイル・フリゲイトFFG(X)艦船として
様々な要求を可能とする艦船として「コンステレーション級」の開発が進められました。
コンセプトしては既存の物を利用することです、船体はイタリアのカルノ・ベルガミーニ級が選択されましたが、
戦闘システム、兵器はアメリカ製のため大幅な変更が必要となり、当初の思惑とはかけ離れた状況に陥りました。
しかし、米海軍はコンステレーション級を作り続ける予定です、それは政治的な配慮が必要ためです。
解説を読むとLCS級の二の舞を踏むような気がします。
後は深水千翔氏が「アメリカの造船能力の現状について」解説されています。
解説を読むとアメリカでの造船業界の世界シェア率は0.1パーセントとのことで、中国は51パーセントです。
氏は米海軍の艦船を建造しているだけでグローバルニーズへの対応ができないアメリカ造船業界では取り残されており、
そのため韓国、日本へ提携を依頼しております。
韓国はフィリー造船所を買収しております。
アメリカは商船隊復活を目指して7つの目標を掲げておりますが、
グローバルニーズに対応できないようでは絵に描いた餅になると警告されています。
やはり自動車業界、鉄鋼業界を含めて同様に状況に陥っていると思いました。
それと技術的な事に関してはこれまでも取り上げています。
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