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音楽と船の日記

ヨーロッパ・コーリング・リターンズ 社会・政治時評クロニクル 2014-2021

2022年02月06日 | 読書

私の購読している新聞にブレイディみかこさんのコラム「PANIC」があります、

本紙はこれらの記事を含めて、前作の社会・政治時評『ヨーロッパ・コーリング』から5年。

その後の時評を加えた改編増補版です。

ヨーロッパ・コーリング・リターンズ

社会・政治時評クロニクル 2014-2021

イギリスはゆりかごから墓場までの充実した社会生活がありましたが、

サッチャー政権以降は緊縮財政が始まり、底辺で暮らす低所得層に及ぼした影響は多大で、

特に子供たちへの教育、衣食住の格差は広がるばかりです。

著者はこのことについて絶えず警告をならしていますが、現政府の保守党は聞く耳をもちません。

一部の大企業と富裕層ばかりに恩恵が及んでいるだけです。

こんな政府にイギリス国民はノーと突き詰めません、

それは野党も低落で国民の希望に寄り添っていないからです。

それに追い打ちをかけるのがEU離脱やコロナ禍です。

それつてどこかの国と同じではないかと思います。

ただしこの国は金融緩和を中心に物価の安定と2%の「物価安定の目標」を上げていますが、

未だに目標は達成せず、物価は上昇し続け。実質賃金は減少しているばかりで、

低所得者は何の恩恵もなく、一部の大企業と富裕層ばかりが恩恵を受けているだけです。

緊縮財政政策をしようが金融緩和政策をしても中身の無い政策は無意味であることが分かります。

著者はこのことを国民は声をあげて叫ばなければ、社会は変わらない事を訴えていると思います。

『ヨーロッパ・コーリング』&『アジア・コーリング』

共に声をあげて格差の無い社会を築きたいものです。


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