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「廃炉」という幻想 福島第一原発、本当の物語

2022年10月20日 | 読書

 

事故から10年以上が過ぎ、報道でも被災者に焦点が当てられています。

自分が知りたかった、「廃炉」については現状がどうなっているかは

報道では知ることができません。

著者の様に一貫して福島第一原発事故の発生当日から国と東京電力を取材し続けてこられています。

本誌を読むといかに国と東京電力と無力であるかが分かります。

メトロダウンがそもそもとどんなことかが理解されていないと思います。

放射線の恐ろしさを知らないのでは思います。

故元安倍総理は「アンダーコントロール」と発言して猛批判されましたが、

原子力の事が何もわかっていないのでこんな発言をしたと思います。

福島第一原発事故で分かったことは、原子炉を運営して行くことで、

想定外との発言は許されない事を国にも電力会社も理解していないと思います。

原子力潜水艦の生みの親である、

ハイマン・G・リッコーヴァーは晩年に人類は「放射能」を知らなければよかったと言われています。

原子炉をコントロールすることの難しいことを理解されていたと思います。

そして運用する電力会社の数々の不手際についても著者は指摘されているように

各電力会社に運用する能力があるのか疑問に思えます。

もう一つ本誌で書かれている事で、前から自分も疑っていたのは、原発コストです、

国が言っている1キロワットアワーが11円位の根拠について、

著者も何度も国に質問していますが、答えをもらっていません。

何処の報道機関もこのことについては追及していません。

本当に廃炉までの試算をして出した数字なのか疑問です。

本誌を読むと日本のような国土には原発は不要です。

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