douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

きっかけ

2005-01-25 | 美術
私が現代アートを意識して初めて見たのは、なんと贅沢にもヴェネツィア・ビエンナーレ。
2001年の事。
イタリア旅行で中世の宗教画やルネサンスの絵画を観続けて
ちょっと食傷気味(これもまた贅沢)になっていた頃にビエンナーレに行き、
まるで遊園地に来たみたいに楽しくて、一日中歩きまわったのを覚えている。

同じ年、現代アートに味をしめた私はビエンナーレのような楽しさをもう一度味わいたくて、
横浜トリエンナーレに行ったのだった。
これもヴェネツィアほどではなかったが、かなり楽しかった。

それまでも、現代アートの存在は知っていたし、いくつか作品も観た事があったけど、
ヴェネツィアでの体験がとても新鮮だった為、以前の現代アート体験が思い出せないくらい。
もちろん、ビエンナーレでは作品自体や解説とかもイタリア語や英語だったので、
ほとんど理解出来ていなかった。
日本館の展示さえ良く分かっていなかった。
(この時の日本館のアーティストのうち藤本由起夫は、
日本に帰ってから、展覧会に行き、好きなアーティストの一人になった)
言葉が分からなくても、こんなに楽しいんだな、っていう事が驚きだった。

その後に行ったトリエンナーレは今になって出品アーティストを見ると、
最近、観たいと思っているアーティストめじろ押し。
あれ、私、すでに観た事あったの?とびっくりする。
意識して観ていないから、覚えていないものもあるけれど、
行っておいて良かったと思う。

出会いなんてどこにころがっているかわからない。
きっかけはいつだってつかめるだろう。
ほんのちょっとでもアンテナにひっかかったら、すぐに動き出せるよう
いつだって、身軽であり続けたいな、と思う。

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