思考ダダ漏れ

なんとなく書こう

創作における過去

2018-07-18 14:20:24 | 日常
過去の物語を作ろうとしても、その過去がどれだけ悲惨だったかを書いたところで、今書けているのは過去のおかげでしかないことを考えると、このテーマは「過去の肯定」以上の要素を持たないのかもしれない。
  例えば、商業作家が「過去」の何かに攻撃的になったとしても、その過去によって金が貰えるのだから、結局感謝せざるを得ない。これはあらゆる分野に言える。反戦的な考えは戦争があったから生ずるだろうし、親への反感は当人の中に何らかの理想のモデルがあったから起こるのだろう。いずれにしても、その思想を持って現在があることは変わらないので、逆説的に反対の存在を肯定することとなる。
  となると、創作に用いられるテーマは案外限られている可能性がある。過去は創作される以上、根底には肯定がある。それを否定し続けても、わざとらしい自己肯定の押し付けとなるかも分からない。

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